ゴッドファーザーのレビュー・感想・評価
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静かなる悲しみ、怒り、復讐
ギャングスター映画祭にて鑑賞。
キングオブギャング映画に相応しいどっしりとした重厚感のある作品。
息子を愛する父親、父親を愛する息子の物悲しみと怒りと復讐、そして愛の物語。
次のゴッドファーザーは….
完成度高っ!
初見。
名作とは知っていたけど、なんとなく怖くて観ずに今まで来てしまってた。
1972年作品とは思えない完成度の高さ。衝撃。
昔のイタリア系マフィアの様子がよく理解できた。
フィクションとは思えないリアリティ。役者達の演技が本当にすごい。
マイケルの最初と最後の人相の違いの演技も本当にすごかった。
最初と最後が何度観てもシビレる!!
偶然今日の上映を見つけて滑り込み!
多分劇場では2度目、ほかはDVDで鑑賞ですが、3部作の中でやはり本作が圧倒的に秀逸だと思う。
私にとっては3本の指に入る、いやなんならトップオブトップの映画。特撮もないあの時代に、こんなにハラハラドキドキしてオトコたちのかっこ良さにひれ伏す作品はない!
冒頭ドンが後頭部から引きで現れる場面は、何度見てもしびれます。あの指を添える独特の仕草に毎度やられます。はあーカッコよ!!巨大ファミリーをまとめあげるマーロン・ブランド扮するビトのカリスマ性よ。。
かたやアル・パチーノ扮するマイケルは、悪事に一切手を染めずに育てられた末っ子坊っちゃん。なのにある事件をきっかけにマフィアの仕事に関わり出したと思ったら、あれよあれよとビトの後継者へと成長していく。そしてラストシーンでは見事にゴッドファーザーのオトコの顔に。妻からの問いに答えるのがまた「フゥー!カッコよ!!」
ああーおもしろい。実におもしろい!
コミュニティという檻
今更ながら初めての鑑賞です。
語り尽くされし名作なので今更何を読み解くでもないでしょう。劇中のとおりならマフィア家業は、命懸け制限なしの便利屋のようなもので、割りに合わない生業ですね。
閉じられたコミュニティでは、より"内向き"に、より"過激"に、事態が収束することが多いものですが。イタリア移民というコミュニティの檻の中、異国の地で同郷どうしで喰らいあってしまうのは物悲しいですね。
檻から出られない限り、移民はどこまでいっても移民であり、移民の中にあっては余所者はいつまでも余所者であるという、悲しい対比も考えさせられました。
マフィアの悲哀と各シーンの美しさ。
パロディ作品は観たことあったけど、ようやく本家を初鑑賞。
マフィアを格好良く描いた作品という勝手な先行イメージがあったんだけど、実際に観てみるとコルレオーネ一家というファミリーの悲哀が描かれてた印象が強い。
まず印象に残ってるのはドン(ビトーも、跡を継いだマイケルも…)の哀しそうな瞳ともの静かな話し方。
ファミリーのトップでも高圧さやイキった感じは全くなく、静かに相手を威圧したり、静かに周りに指示を出す。敵組織や裏切り者には冷徹で殺しもいとわないけど、そして家族には優しい。
あと家族や兄弟の中でも性格が違って、望む生き方とマフィアとしての適性が噛み合わない彼らがリアルで切なかった。
本人も周囲もカタギとして生きていくつもりだったマイケルが、結果的に最もドンの適性を持っていて次代ドン・コルレオーネになっていくのが切ないんだよな…。
あと後継者になるつもりだったけど直情型の性格が仇となって、結果的に抗争で死んでしまったケニーも。
そして、マイケルがマフィアとして生きることになったことをパパコルレオーネが哀しそうしている様子も。
あとこの作品、同時進行で進む場面の対比が美しくて印象的だった。
冒頭、華やかなクレメンザの結婚式の裏ではドンへの血生臭い相談事が行われているし(ドンは嫌そう。笑)、終盤、生まれたばかりの子どもの名付けの厳かな儀式の裏では、ファミリー同士の抗争の粛清が行われている。
マイケルがさまざまなことを神に誓っている間に、彼の指示でたくさんの者が殺されていくんだよ。
この演出しびれるよね。美しい。怖い…。
あと南イタリアのマイケルのひとときのロマンスが切なかったな。マフィアの生活から離れた先で愛する人を得たのにマフィアのごたごたにそれを奪われるマイケル。
このシーンに関しては「マイケル…!ケイという女性を待たせておきながら…!!」とマイケルに憤慨しながら観てたけど、マフィアとして生きるしかないことを彼に自覚させるシーンだったのかな…と観終わってからショボンとした。
ケイに関してはラスト、マイケルが完全に「ドン・コルレオーネ」になって、ケイが不安そうにマイケルを見つめる前で扉が閉じられて終わるシーン、格好良いけど切ないよね。
あと最近個人的に「ヤクザと家族」という映画を観てたから色々共通点を見出してしまって、「日本のヤクザも海外のマフィアも時代の流れで衰退していく様子や命を危険にさらす生業の悲哀は通じる部分があるのだなあ…」と思った(本作のほうが時代としてはだいぶ前に作られたものではあるけど)。
観終わった後切なくてたまらなくなったけど、でも美しい作品だった。
マイケルの成り上がりが面白い映画
登場人物が多く、状況説明もロクに無いので、初めて観る人は相関図を頭に入れておいた方が良い映画。ストーリーは難しめだが、相関図が分かっていれば楽しめる。「自分で調べて考えろ」と言わんばかりの状況説明の少なさが、かえって映画のリアリティを増幅させているようにも思える。
ゴッドファーザーは、コルレオーネファミリーの三男、マイケルの成り上がりと、組織のボスとしての悩みや決断といった人間ドラマが面白い映画。マイケルは、元々家業であるマフィアの仕事には手を出さないと言っていた。それが、父親の危機に際して機転を利かせて守ったことで、ファミリーの一員としての自覚が芽生え、最終的にファミリーの後継者となる。ボスとなってからの彼には威厳が備わり、見違えるようになった。映画の冒頭で、妹コニーの結婚式において呑気に楽しんでいた彼とは大きく変わった。「立場が人を作る」とよく言われるが、ボスとしての自覚が芽生えた彼には、立場に相応しい威厳や能力が備わったのだ。
ゴッドファーザーでは、妹コニーの感情剥き出しの夫婦喧嘩、マフィアの脅迫や容赦の無い暴力が描かれる。これがマフィア映画としての迫力を増す。また、シチリアの美しい景観、哀愁の漂う壮大なテーマ曲が合わさって、まさに傑作と呼ぶに相応しい映画となっている。
マリオ・プーゾの小説を映画化した、コッポラ監督作品。Ⅰ〜Ⅲまであり...
マリオ・プーゾの小説を映画化した、コッポラ監督作品。Ⅰ〜Ⅲまであります。評価が高いのはⅠとⅡ。Ⅰでゴットファーザーを演じるのがマーロン・ブランド、Ⅱではロバート・デ・ニーロ。跡を継ぐ息子役はアル・パチーノ。一作につき3時間近くあり、重厚な長編で見応えあります。
マフィアの抗争を巡り、当初は跡継を拒んでいた末子であるアル・パチーノが宿命的にゴットファーザーになるのですが、容貌がどんどんマフィアらしく変貌していく演技は圧巻です!
ちなみに、私のオススメはⅠのゴットファーザー役であるマーロン・ブランド。口に綿を含んでわざと滑舌を悪くして実年齢より遥か年上の役に臨んだと言われています。静かで凄みのある迫力ある演技は、確かにマフィアのボスにしか見えません。しかしながら、鑑賞者はマフィアのドンに恐怖を抱きながら、少しずつファミリーたちへ感情移入していきます。なぜなら、殺し合うマフィアたちも、私たちと同じように家族のことを心配したり夫婦のことで泣いたり悩んだり、嬉しい時は笑ったり喜んだりしながら懸命に生きているからです。
ドン・コルレオーネが亡くなるシーンはとても美しいです。
映画通にしか分からない難解なタイプの作品ではなく、普通にストーリー面白いです。登場人物が多いので最初は戸惑いますが、注意深く一つ一つ丁寧に場面を観察していくと、段々見えて来ますので心配無用です。食事のシーンが多く、イタリア特有のお菓子カンノーリが出て来たり、原作の小説には、映画では描かれなかったエピソードや登場人物を楽しむことも出来ます。昨年2022年は50周年で、U-NEXTではこの作品のメイキングを別の俳優陣で撮ったドラマが放映されていました。朝10時頃から見始めて、全話終わったのがその日の夜10時くらいでした。こちらもとても面白かったです。
アメリカの陰の政府=マフィア‼️
今やすっかりオールタイムベストランキングの1位常連となってしまった、コッポラ監督の名作ギャング映画‼️マフィア同士の抗争を血なまぐさいバイオレンスで彩りながらも、作品自体の構造はオペラを観ているような、またはクラッシックコンサートを鑑賞しているような重厚感です‼️一つ一つのエピソード(楽曲)をじっくり描き、そのエピソードが繋がることで、一つの大きな物語となる‼️見事です‼️ビトー・コルレオーネが復讐の手助けを懇願されるシーンからの華やかな娘の結婚式のシーン‼️ハリウッドの監督に嫌われた歌手のエピソードから、その大物監督のベッドの中に彼の愛馬の血まみれの生首が転がっているシーンの衝撃‼️ホントビビりました‼️マイケルが敵対するマフィアの親分の頭を撃ち抜くシーン‼️蜂の巣にされるソニーの暗殺‼️逃亡先のイタリアで現地の娘と結婚、その娘が爆死するという悲劇に見舞われるマイケル‼️ "人生は美しい" と呟いて、明るい陽光の中でこと切れるビトー‼️一つ一つのエピソードが印象的で美しく、それに被さるニーノ・ロータの名曲ぶりが凄まじいです‼️ホントに大好きな映画‼️でもどっちかと言うとPART Ⅱの方が好きかな‼️ちなみに冒頭の結婚式でコッポラ監督のインスピレーションとなったのは、黒澤明監督の「悪い奴ほどよく眠る」‼️さすが世界のクロサワ‼️
見ていたはずだが、削除されていたので、この際もう一度見てみた。
見ていたはずだが、削除されていたので、この際もう一度見てみた。
このストーリーに引き込まれて、中2病を更にこじらせる事になった。そう言った個人的な理由がなければ、男目線の醜い話として、評価できたかもしれない。しかし、どんなに譲っても母親の姿がどこにも現れない。意図的なのだろうが、女性は重要な役割でこの映画には参加していない。
それだけ、男臭い話で済ませられれば良いのだが、今回再度鑑賞して、納得できなかった。
つまり、醜い男社会を眼前に美化して描いているからだ。
そして、許せないのはこの話に続編が幾つもひも付けされる事だ。
所謂、フィルム・ノワールなのだろうが、現代に向けてそれを描こうとするなら、美化しては虚飾の固まりと化してしまう。その点がこの映画を評価できない点である。
しかし、中二病の私はこの映画を見て、暴力的な態度を取るに至ってしまった。勿論、この映画に責任はないのだが。
1972年で
この完成度は、2001年宇宙の旅と並ぶ、世界三代映画謎史なのら!
(あと一つは今度考えます)
生まれる8年も前にこの完成度クオリティだって、見た?あのオープニング(見てるからみんなここにおるんやろうけど)あの音楽の入り方にあの映像の入り方にあの人物の構図の入り方に最初のセリフがあれって全てがセンスの塊❕映画作るのうまい!(そりゃプロですから凄いお方です)
よかった
何度か見ている。最初に見たのは子どもの頃で、テレビで見た。ベッドに馬の首があるところと、幼児を庭であやしていたら死ぬところが強く印象に残った。その後は、レンタルや午前十時の映画祭で見て、なので4回目くらいだ。今回は『ジ・オファー』という『ゴッドファーザー』制作秘話みたいなドラマを見るために見た。しかしとにかく長い。大変な名作扱いされているけど、まあまあの面白さ。
小説はだいぶ前に読んでいたけど、 映画は初めてちゃんと通して見た。...
小説はだいぶ前に読んでいたけど、
映画は初めてちゃんと通して見た。
マフィアのファミリーに産まれたが故の宿命に
翻弄される生き様を
生々しく描いて、素晴らしい名作でした。
マフィア同士で、
騙しあいがありつつ、
和平を模索しつつ、
政治力と暴力が両方ないと生き残れない世界。
マーロン・ブランドがちょっとずつ年老いていき、
アル・パチーノがちょっとずつ
ドンに成長していく姿が緻密に表現されています。
暴力がない世界が望ましく、
マイケル・コルレオーネがファミリーを
新たな世界へ導こうとする姿、
綺麗な身になるために最後の暴力を行使する決断、
見応えありました。
やばし
こんなに偉大な作品でしたか💦
子供の頃に父親と観て登場人物も把握できず30年間手をつけづにいました
面白すぎやないですか!!
今日はつみして、恥ずかしながらアルパチーノがどの人かも最初わからず観てました、皆さんのコメント読みながらの鑑賞
アルパチーノ綺麗!面白かった!!
ゴッドファーザーの年老いていく姿もうますぎ!
やーーーん!
面白かったぁ!!!
家族愛強くてこわ!裏切りなんてできやしない!
今年の年越しは2と3を観賞しますです
面白かったーーーー
アル・パチーノの演技に惚れ惚れとさせられた
フランシス・フォード・コッポラ監督による1972年製作のアメリカ映画。
原題:The Godfather
TV鑑賞で高校生ながら、アル・パチーノ演ずるマイケルが学生から新しいドンとして変貌していく変化の大きさ、頭脳明晰で冷静な様に惚れ惚れとさせられたことを覚えている。対照的に描かれるファミリー後継者のはずだった激情型の兄ソニー(ジェームズ・カーン)が、その性格が災いして死に至る描写も印象に残った。外見上ドンに相応しく見えても、頭が悪いと生き残れないのかと。
新たなゴッドファーザーとなったマイケルの指令により、部下が敵ファミリーのドン達を、荘十な音楽をバックに暗殺していく映像がオペラ的で、カッコ良いと思った記憶が有る。テーマ曲をはじめとして、悲しく甘美なニーノ・ロータの音楽が伊移民ファミリーの壮大な物語であることを感じさせた。
マーロン・ブランドの演技を見るのは当時初めてで、なぜ評判になっていたのか良く分からなかった。今考えると、好みでは無いが知的に計算つくされた演技ということで、アカデミー主演男優賞賞(拒否したらしいが)も理解できるところ。
製作アルバート・S・ラディ、原作マリオ・プーゾ、脚本フランシス・フォード・コッポラ、 マリオ・プーゾ、撮影ゴードン・ウィリス、音楽ニーノ・ロータ。
出演マーロン・ブランド(ドン・ビトー・コルレオーネ)、アル・パチーノ(マイケル・コルレオーネ)、ジェームズ・カーン(ソニー・コルレオーネ)、ロバート・デュバル(トム・ヘイゲン)、ダイアン・キートン(ケイ・アダムス)、リチャード・カステラー(ノクレメンザ)、ジョン・マーレイ(ジャック・ウォルツ)、アルベルト・デ・マルチーノ(ジョニー・フォンテーン)。
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