青い車

劇場公開日:

解説

漫画家よしもとよしともの同名傑作を、海外映画祭でも高い評価を受けてきた「タイムレス・メロディ」の奥原浩志監督が映画化。日常の中にある孤独や退屈や諦めと、それでも生きていかなければならない現実をクールに描く。ARATA、宮崎あおい、麻生久美子、そして田口トモロヲと、日本映画界をリードしつづける役者陣がそろった。音楽を担当するのは、映画初挑戦となる曽我部恵一。

2004年製作/90分/日本
配給:ジェネオン エンタテインメント=スローラーナー
劇場公開日:2004年11月20日

ストーリー

子供のときの大事故で片目に大きな傷を負ったリチオ(ARATA)。その頃から、死に損なったような今の自分を、子供の自分がどこからか見ているような気がしている。傷を隠すために大きなサングラスをしているリチオは、バツイチの店長マチダ(田口トモロヲ)がやってる中古レコード店に勤めながら、時々クラブでDJをしている。いいようのないイラ立ち。ただなんとなくやり過ごす日々。恋人は、不動産会社に勤めるアケミ(麻生久美子)。順調ともいえるし、倦怠ともいえる関係。アケミには高校生の妹・このみ(宮崎あおい)がいる。ある日、このみとリチオは街でばったり会う。名前も覚えてくれていないリチオをこのみは昼食に誘い、その後リチオの部屋へ行く。サングラスをとったリチオの顔が見たいと言うこのみ。リチオは自嘲気味に笑うと、このみにキスする。ゆっくりと外されるサングラス。現れた片目の傷。このみはリチオの顔を見て言う「かけてない方がいい」。アケミは、リチオの手首にある無数の傷に気付きながらも、いつも聞けずにいた。「ずっと幸せだったらいいな」ぼんやりとアケミがつぶやく。リチオは答える「そうな…」。アケミにもこのみにも言えない苛立ちを抱えたまま、毎夜不穏な夢に悩まされていたリチオは、もう会うのをやめようとこのみに告げる。そんなとき、出張で熱海に向かっていたアケミが、交通事故で死ぬ。リチオは、夜ひとりで青い車を走らせてカーブに差し掛かると目を閉じ、急ブレーキを踏んだ。よみがえるアケミの笑顔。ふと見ると、助手席には子供の頃の自分が座っている。リチオは、その子に言う「…教えてやるよ。あれからどんなことがあったか」。そんなある日、両手いっぱいの花束を抱えたこのみが、リチオの前に現れた。その花束を、海に投げるのだと言う。ふたりは青い車に乗って、高速道路を走らせる。やがて広がる輝く海。このみの目からこぼれ落ちる涙。このみはリチオに、ある告白をする。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

1.5いまいち、いやいま五くらい

2021年5月6日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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いつこ

1.0田口トモロヲ

2018年10月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

寝られる

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kossy

1.5登場人物がみんな嫌い

2016年3月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

寝られる

久しぶりに井浦様の作品鑑賞!ほとんど観終わったから関係ない映画ばっか観てた。そして夜更けにボーッと観てそのままスムーズに寝に入れる映画がいいなぁ~という流れで思いついたのがこれでした。そして大正解、途中までで爆睡。良いのか悪いのか。

冒頭のディスコ(クラブ?)で踊っている麻生久美子と、中野駅の高架にかかった「アッ、あぶない!」の標識の「アッ」に猛烈に時代を感じた。昭和の映画ではないのにね。ちょっと前の邦画って40年前の洋画と同じくらい破壊力あると思うんだ。

とりとめもない日常がダラダラと続いていく本作でとにかく強調すべきは、井浦様の、ほとんど白に近い金髪と、透き通るような肌。髪と、肌。大事なことだから二回言った。あまりの透明感で、本当に向こう側まで見えそうだった。美しさって罪。若さって罪。一方クラブで人を殴ったり悪夢にうなされて夜中に飛び起きたりするシーンの迫力のなさには驚いた。元来すばしこいタイプではない。

麻生久美子の生息地はものすごい面白くもないしものすごいダサくもない映画だと思う。こないだ観た大泉洋のやつ、なんだっけ。もう忘れた。圧倒的に幸薄そうな割に妙に堂々としている表情があんまり好きではない。微妙に不幸な役が多い気がする。今回は公園のベンチでリチオと二人たそがれるシーンで「この横顔の口元誰かに似てる...」と思ったら、HEROESに出てくるクレアだった。不死身のクレア。なんて皮肉。

宮崎あおいの役柄には全然魅力を感じられずに終わった。姉の彼氏を寝取って、それを告白した翌日に姉が交通事故で死んで、葬式では悲しそうに振る舞って、その後も彼と一緒にいるって何よ。というか、ぶっちゃけリチオのキャラクターもまるで好きになれなかった。全体的に何考えてるのかよくわからない人たちの物語がダラダラと続いていく。途中で何度もやめようと思ったけど一応井浦様の主演作だから最後まで観た。原作、あるいはキャストが好きな人じゃないと楽しめなさそう。

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Chisa
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