劇場公開日 2004年10月9日

「祖父、父、息子と親子3代に渡る笑いと感動のバトル、98分1本勝負!」お父さんのバックドロップ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0祖父、父、息子と親子3代に渡る笑いと感動のバトル、98分1本勝負!

2021年7月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 下田牛之助というネーミング自体が上田馬之助のパロディになっているので、他にも面白い名前がないかとあちこちに目を凝らしてみて・・・「あった、あった、丹下段平がいたよ!」と子どものように喜んでしまった(黒板の日直の名前も・・・見逃しました)。時代設定も1980年。プロレスの世界も全日本から新日本へと人気が移りつつあった時代で、政治の世界に喩えると二大政党論のようなものだった。バックドロップというタイトルも正統派ストロングスタイルレスラーの代表格である技だったように思う。

 ストーリーも親子愛をテーマにしたスポーツものであり、『チャンプ』や『ロッキー』のように80年の辺りはそんな映画が多かった。ハリウッドではそうした父と息子の約束、尊敬できる父親を表現した映画はかなり多いが、日本映画では少ないと思う。家族の愛がなくなってきているかのような事件が多い現代で、こうした「父親=ヒーロー」映画は貴重だ!その他にも息子の学校でイジメに遭う様子や友情を取り戻す光景も良かった。

【2005年1月映画館にて】

kossy