劇場公開日 1976年2月28日

「昔憧れてた杉本美樹」暴走パニック 大激突 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0昔憧れてた杉本美樹

2020年7月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 女番長シリーズの杉本美樹が大好きだった中学生の頃。18禁の映画ばかりだったので、なかなか映画館で観ることもできずもやもやしていた。

 そんな杉本美樹はしつこい客の三谷昇を振り切って、バーテンダーである渡瀬恒彦といい仲になっていく。渡瀬と小林稔侍が連続銀行強盗犯であり、これを最後にしてブラジルへ渡ろうとしていた折、逃走途中にトラックにはねられ小林が即死。やがて、警察の調べで強盗犯の一人だと突き止められ、一方、小林の兄である室田日出男が渡瀬の金を奪おうと執拗に追い回すことになるのだった。

 警察内部でもうだつの上がらない警官川谷拓三が犯人を目撃しているのに人相書きすらできない悔しさから、仲間を振り切って渡瀬を単独で追う。こうして二組からの追跡を受け、逃亡する渡瀬・杉本。最終的には一般車、暴走族をも巻き込んでのまさにカーチェイス・パニック!もう無茶苦茶感が凄い!

 途中、自動車整備工の男が殺人を犯すのですが、この犯人をパトカーではねてしまう。なにやってんだ拓ちゃん。痛快とは言い難いほどドタバタでもあるけど、貧困家庭の描写や、右翼の街宣車や、変態気味の味付けもほどこされ、よくあるパターンなのに一味違うところが深作流なのかな・・・

kossy