必殺!

劇場公開日:

解説

江戸の仕事人殱滅をたくらむ殺し屋軍団と戦う中村主水ほか仕事人の姿を描く。TV映画「必殺シリーズ」の映画化で、脚本は「白蛇抄」の野上龍雄と「恋の空中ぶらんこ」の吉田剛の共同執筆。監督は「海嶺」の貞永方久、撮影は「典子は、今」の石原興がそれぞれ担当。

1984年製作/124分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1984年6月16日

ストーリー

中村主水は奉行所の同心だが裏では、“仕事人”という非情な稼業をしていた。主水のグループは三味線ひきのおりくを元締とし、おりくを母と慕う勇次、かんざし職人の秀、何でも屋の加代、医学生西順之肋がいる。江戸で身元不明の死体があちこちで見つかる。仕事人らしいと思われるその死体の口には三途の川の渡し賃、六文銭が……。それを聞いたおりくの顔色がかわった。ある日、愛しい人の仇をとってくれと十両そろえ、お君と名乗る女の子が現われた。調べてみるとお君は隠し売女。殺す相手はその売女宿の主・伝次で、その手下の仙太がお君の情婦で姿を消している。仕事にしようとした時、仙太は生きていることが判った。加代に詰問されたお君は、本当は可愛がっていた猫を伝次に惨殺されたという。お君は上方人形浄瑠璃の此竹朝之助と会い、彼に心情を話した夜、殺された。伝次と庄兵衛と名乗る男の江戸の仕事人殱滅計画を聞いてしまったのだ。朝之助は売女宿に出向き、伝次を殺した。彼もまた仕事人だった。それを秀が屋根の上から見ていた。山王の祭りの日、柳橋のお甲という芸者を元締とする仕事人グループが殺された。唯一人生き残った瓦職人の政は加代と順之助に救われる。旅から帰ってきたおりくは、連続する仕事人殺しの裏には関八州で取締に追われた殺し屋団・庄兵衛一味がいると告げた。おりくは庄兵衛と会った。かつておりくはこの男を仕込み、仲間としたが、その残虐さゆえに見捨てたのだった。政とその妻およねを加えた一同は助っ人を探し始めた。秀は朝之助を仲間に誘うが断わられる。庄兵衛一味である絵日傘のお葉が主水の身辺に現われた。庄兵衛が主水をスカウトしようとしたのだ。主水はお葉に庄兵衛と会う日取りを決めさせた。鎖筒の時次郎、胆臓潰しの石亀を雇ったものの一人は事件を起して死亡、一人は逃亡と結局、みんな散るしかないとおりくが言いだした。自分一人で闘おうと決意した主水は、嫁りつと最後の枕を交わし庄兵衛に会いに出かけた。その彼に、皆が追いつく。戦いは不利であったが、通りかかった朝之助に助けられ、彼の宿に庄兵衛らをおびきよせる。個々の殺しの技が光るなか、主水たちは庄兵衛を倒すのだった。

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映画レビュー

3.5仕事人VS闇の軍団…地獄の道行き…

2022年7月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

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しゅうへい

3.5仕事人同士の戦い

2022年4月9日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

藤田まこと扮する中村主水は、市中で起こった六文銭をくわえさせられた4件の殺しを他の仕事人の仕業と見込んだ。 殺るか殺られるか仕事人同士の戦いになるのか? 祭りの御輿を装い真っ昼間から仕事する手口なんざ凄まじいね。助っ人探しで赤塚不二夫が出て来るとはね。

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重

3.0話は仕事人の縄張り争い。助っ人片岡孝夫がおいしいとこどり。映画とし...

2022年1月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

話は仕事人の縄張り争い。助っ人片岡孝夫がおいしいとこどり。映画としては二の次、三の次くらいの出来なのだが、私には仕事人はこのメンバーなのだ(ひかる一平除く 笑)
中条きよしに似てると言われます、歌真似もできます(笑)が、私自身はずぶ濡れ秀に憧れてました。いゃ〜懐かしかった。
BS日テレ

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はむひろみ

3.0仕事人がいっぱい!

2021年5月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 仕事人としては初劇場版。wikiで見ると、藤枝梅安シリーズから始まった必殺シリーズの中間点にあたり、仕事人が定着した頃。TVシリーズは暇なときにしか見てなかったけど、この時代はまだ念仏の鉄がいなかったのね。今回は、中村主水、飾り職人の秀(三田村邦彦)、何でも屋の加代(鮎川いずみ)、西順之助(ひかる一平)、三味線屋の勇次(中条きよし)、おりく(山田五十鈴)という黄金期のメンバー。

 冒頭から仕事人らしき者が次々と殺される姿はまるで横溝正史風。死体の口には必ず六文銭を咥えさせられるという異様な光景だ。いよいよ自分たちも殺されるんじゃないかと身構える面々だったが、とにかく使える仲間を集めようと画策し、主水は謎の女お葉(中井貴恵)を通じて六文銭一味と対決するというストーリー。絵日傘のお葉とは温泉で一緒になったり、体の関係を持ったりと、羨ましくもある主水。仲間の方は大丈夫なのか??

 そのゲストの殺し屋のメンバーがお笑いキャラばかり。鎖鎌の草野大悟、石亀の斎藤清六、殺人鳥を使う赤塚不二夫、耳かきのたこ八郎・・・瓦職人の芦屋雁之助や人形使いの片岡孝夫だけはまとも。雁之助もおにぎりを投げれば笑えたのに・・・また、潜水艦でも笑ってしまうが、劇場版やTVスペシャル版はどうしてこうもばかばかしい部分があるのだろうか。

 まぁ、通常なら権力者側の悪人がいるものだけど、今回は殺し屋同士の戦い。あまりスカッとさせてくれる部分もなく、正月なんかに友人たちと一緒に酒を飲みながらワイワイ見るのがよろしいかと。

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kossy
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