にっぽんぱらだいす

劇場公開日:

解説

新人前田陽一が、シナリオ執筆、監督した風俗もの。撮影は竹村博。

1964年製作/93分/日本
配給:松竹
劇場公開日:1964年10月4日

ストーリー

昭和二十年、アメリカをはじめとする連合軍が日本に進駐してきた。国家は、国民外交の円滑な発展を計る、という名目で、R・A・A(特殊慰安施設協会)を開設した。桜原という赤線地帯の業者、蔵本大典も、疎開させておいた店の女達を連れ戻し、R・A・Aで働かせていた。そんな女達の中に、まだお下げ髪の処女光子もいた。然し、このR・A・Aも性病の蔓延を防ぐというG・H・Qの指令で閉鎖された。蔵本は、自分の店の女達を連れて、再び桜原に帰り、妓夫太郎の六助や女達と廓を復興し「日ノ丸楼」と名付けた。そんなとき、蔵本の一人息子希典が復員してきた。が、そんな父の商売を嫌って家出した。昭和二十八年、世間は落着きを取戻し、赤線桜原も繁栄の一途をたどり、「日ノ丸楼」も「ハレム」と名を改めた。ハレムの馴染客で、ニワカ成金の紀ノ国屋は、その財力で光子を水揚げすると共に、老妻の了解を得て、妾においた。そんなある日、ハレムに、卒論「日本売春史」作成のため“夜の女”の生活を体験したい、という女子大生楠千恵子がとびこんできた。千恵子のものおじしない発言は、女達の間に新風を巻き起した。昭和三十一年五月「売春防止法」が成立。蔵本はそのショックで世をさった。家出をしていた息子希典は、そんな父の姿をみて、妻の反対を押切り、「ハレム」の後を継いだ。希典は女達のために大巾な待遇の改善をした。そんなとき、親族の反対で家を追い出された光子が舞いもどった。再び店にたった光子は、純情な学生柴田を知りしだいに心をひかれていった--。昭和三十三年三月売春防止法が発効され、女たちはミス・ソープに転身していった。桜原の灯が永遠に消されたその夜、光子は毒をあおった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0「お腹減っちゃった…」

2015年4月11日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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