劇場公開日 2000年9月15日

「小唄に同名の唄があったから」長崎ぶらぶら節 talismanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0小唄に同名の唄があったから

2015年8月15日
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鑑賞方法:映画館

公開されてわりとすぐに映画館に見に行ったと思う。小唄の「長崎ぶらぶら節」が好きだったから。踊りと三味線と唄に集中した。ストーリーも良かった!

女の子を立派な芸妓に育てるための稽古の場面がいい。曲は「越後獅子」で吉永小百合が三味線と唄をつけて、女の子が踊る。吉永小百合、えらいなあ、貫禄あってそれらしく見えた。その女の子は実際にも、日舞の尾上流のお嬢さんでプロだから、踊りなんてお茶の子さいさい。まだ若くて愛らしい。下手に踊るのも難しいだろうなあ。

渡哲也すごく良かった。着物が似合うし、無口だし、一本筋が通った男で。この映画に限って、渡哲也と弟の渡瀬恒彦を混同してしまう(不器用で無口は弟のイメージで、渡哲也は石原裕次郎系のテレビ番組イメージ)。

吉永と渡の二人が長崎をめぐって、人を訪ねて古唄を収集するシーンはとても良かった。吉永が、自分を囲ってくれている旦那に別れてくれと言う気概もかっこよかった。そして、渡哲也の妻役のいしだあゆみの演技と台詞がこの映画の中で一番心に残った。

思わずこの映画のDVDまで買ってしまった。

talisman