女高生 天使のはらわた

劇場公開日:

解説

荒涼とした都会の底辺で生きる兄と妹を軸に、青春という無明の闇に踏み迷う若者たちの生きざまを描く。石井隆の同名の劇画の映画化。脚本は深水龍作と池田敏春、監督は「性愛占星術 SEX味くらべ」の曽根中生、撮影は「若妻が濡れるとき」の水野尾信正がそれぞれ担当。

1978年製作/79分/日本
配給:にっかつ
劇場公開日:1978年7月22日

ストーリー

川島哲郎、梶間、貞国の三人は都会の底辺で生きながら、無軌道の限りをつくす若者たちである。しかし、兄貴分の哲郎は唯一の肉親である妹のメグをまともに育てたいと思っていた。ある日、哲郎はメグを乗せてオートバイを飛ばしていると、仲間の梶間と貞国が女子高校生の名美に悪戯をしようとしているところを見つけた。妹の手前、名美を救ってしまった哲郎に、梶間は苦々しい言葉を吐いて立ち去るのだった。その夜、そんな梶間の態度を気にした哲郎が詫びを入れに行くと、彼は哲郎に名美を犯してみせろと迫るのだった。名美を犯してみせると言った哲郎だが、その約束とは裏腹に、何故か彼女のことが気にかかった。しかし、哲郎は名美を犯した。だが、続いて彼女を犯そうとする梶間を拒んだ哲郎は仲間から孤立する。数日後、哲郎を待っていたメグは梶間に連れ去られ、悪戯されそうになるが、すんでの所で逃げ出す。その頃、アパートで妹の帰りを待っていた哲郎は、気になって夜の街へと飛び出した。しばらくすると、服もはだけ、茫然としている妹を彼は見つけた。彼女を乗せてアパートに向かう途中、覆面パトカーに掴まった哲郎は逆上して刑事を殴り逃走してしまう。アパートに帰って落ち着きを取り戻した彼は自主しようと家を出ると、そこで、梶間と貞国に出会った。三人はいきがかり上、ヤクザと喧嘩をしてしまい、そのうちの一人を貞国が刺してしまった。茫然と立ちつくす貞国を逃がし、全ての責任を被ろうとする哲郎の背後にパトカーのサイレンが迫っていた--。

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