釣りバカ日誌のレビュー・感想・評価
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釣りの成果はクロダイ、ヒラメ、シロギス
記念すべき1作目。
「男はつらいよ」の併映として初登場した記念すべき第1作。経験豊富なキャリアの西田と、日本を代表する名優・三國連太郎の異色といえるキャスティングが話題を呼んだ。
谷啓の佐々木課長、中本賢の太田八郎といったレギュラー陣も同作から登場している。
映画は、鈴木建設四国支社に勤務していたハマちゃんが、コンピューターの入力ミスで東京本社へ移動となり、スーさんと偶然知り合う姿を軸に描く。
● 公開日:1988年12月24日
● ロケ地:香川県高松市
● ゲスト:江戸家猫八、名古屋章、鈴木ヒロミツ
● 釣りの成果:クロダイ、ヒラメ、シロギス
● 監督:栗山富夫
Netflixで10+となっているが、開始10分で2回合体。と言っ...
Netflixで10+となっているが、開始10分で2回合体。と言っても文字だけですが・・・。
大企業に勤め、大好きな釣りをして、石田えりが嫁さん。
ハマちゃんになりたい。
国民的人気シリーズを今更ながら初鑑賞。 大企業の社長と平社員の友達...
国民的人気シリーズを今更ながら初鑑賞。
大企業の社長と平社員の友達づきあいという、あり得ない組み合わせがおもしろい。
お互いの「正体」が判明し、一線を画したわけで、これで終わりでもおかしくないが、シリーズとしてどうつながっていくのか、2作目以降が気になる。
ただ、前半は「合体」が多くて少しイライラする(笑)
役者の技。
西田さんと三国さん。この二人が並び立っての人情小ネタ話。
周りを手堅い方々が固める。
それぞれの持ち味を十分に出しつつも、お互いですぎない。ちょうどいいアンサンブル。
笑えるだけじゃなく、ほろっと来る場面や、大人ならではの葛藤も。
世間のしがらみから自由なようでいて、自由になり切れない。
それを仕方ないと人生経験豊富な老人はあきらめ、そのパートナーがその老人に優しく寄り添う。
社会の枠にとらわれないお子ちゃまのような自由人の、その相手に向けるその笑顔。切ない。
でも、まあ、最後には、やっぱり気持ちのいい解決。
シリーズものの1作目とみると「これからどうなる?」という終わり方だが、普通で考えればちょうどいい匙加減の終わり方。
浜ちゃん、スーさん。稀有な関係。
年齢差があり、社会的地位(会社内での地位)の差もある。
この後、シリーズの中でこの二人の友情がどう続いていくのか。
極悪も演じられるお二人がさらっと演じてくださったからこそ、ただ浮ついた雲の上の話ではなく、どこか地に足ついた現実にありそうな話に仕上がっている。
すごい役者です。
浜ちゃんのプロポーズの言葉
「ぼくはあなたを幸せにする自信はありません。しかし、自分が幸せになる自信は絶対ある」
変なプロポーズですが、素敵な言葉でしょ。浜ちゃんいいですね!
三國連太郎さん、西田敏行さん、石田えりさん。とてもいい映画でした。心がほっこりする。この歳になって、この映画のよさがわかりました。
日本一のコンビ誕生!
序盤の舞台は香川県の女木島。ハマちゃんの家は瀬戸内海を一望する一軒家。穏やかな海と美しい自然、高松まではフェリーで20分!最高の立地〜!私もここに住みたいー!
さて、ハマちゃん、釣りバカならこの夢のような土地から東京への栄転の辞令がなぜか出てしまう。しくしく落ち込むハマちゃんにポジティブなみち子さんが励まして、二人はウキウキ東京へ!
東京で待ってたのはクロダイ、カレイ!そして、運命の親友!釣り歴も立場も年齢も飛び越え、仲良くなる二人がなんとも微笑ましい…。こんなに釣り合わないけど釣り合ってる凹凸コンビ他にいない!そんなおじさん二人に癒される我々です。
釣りバカシリーズの原点なので、なんで二人は友達?いつ同じ会社って分かったの?みち子さんはなんでハマちゃんと結婚したの?などなどの全ての疑問が解決するので、他のシリーズ見ておもしろかった人は見て欲しい!
ただ、最後が「そこで終わり!?」なのが残念…。
そして、2では都合よく「あれはなかったことでヨロシク!」になってるのが悲しい。
でも、それを許せちゃうのが釣りバカの魅力的ですね。
スーさん、ハマちゃんGo!
番外編も含めて全22作品が作られた、松竹の喜劇シリーズの記念すべき第一作。
四国から東京に転勤になったハマちゃん(西田敏行)、愛する妻(石田えり)とともに上京。
東京でも好きな釣りに勤しむが、たまたま知り合ったスーさんを釣りに誘い、仲良くなる。
ところがスーさんはハマちゃんの会社の社長だった。
こういう喜劇は楽しい。
ふと気持ちが
世代や立場を超えた浜ちゃんとすーさんの素敵な友情には憧れます。約30年前の作品なので、どこか会社の雰囲気も牧歌的。いや、今の忙しすぎる時代がおかしいのかもしれないですよね。いやいや、こんなサラリーマン人生自体が夢物語なのかも。疲れた時に何となく鑑賞しても残るものがあって、ふと気持ちが軽やかになりました。
本シリーズはバブルの頂上から、その長い長い下り坂の全てを記録したのだ思います
1988年12月の公開
バブル最高潮の頃、どこまでもいつまでもこの好景気が続くと誰もが思っていました
24時間働けますか?なんてCMソングが流れるのはその翌年からでした
今からしたらどんだけブラックなんだよ!と思うかも知れませんが、そうじゃなかったんです
確かに上の連中は交際費を湯水のごとく使ってましたが、ヒラはそんな余録はなく馬車馬のごとく働いていました
でも給与もどんどん上がって、時間外手当てだって青天井で支給されていました
どうかすると本給より多いくらい
だから深夜まで毎日残業して、そこから盛り場に飲みに繰り出して、午前様でタクシーで帰宅なんてザラ
ヒラだって金回りは良かったのです
将来は安定して約束されていたように思えたのです
ブラックなのは、それだけ働いたのに出すもの出さないからです
そして将来を約束出来ないからです
残業は○○時間までしか認めないとかから始まって、酷くなるとサービス残業の強要までする
交際費なんかもってのほか、事務用品までケチり出す
給与水準は下がってばかり
それでいて仕事の成果目標は高くなるばかり
成果を上げられないのは真面目に働いてないからだ!と社員を吊し上げる
会社が潰れるよりましだろう!
これがブラックです
1988年、この頃はまだブラックなんて言葉はなかったのです
この頃まではまだハマちゃんのような社員だって活かせる余裕が会社にはあったのです
5時から社員なんて流行語もありました
夜の接待や社内の宴会で大活躍する人です
これだって才能です
この仕事はこの方面の才能の無い人にとっては苦痛でしかないのです
バブルが過熱していよいよ人手不足が深刻化してきたのもこの頃
新卒は今から考えられないような大量採用でした
ぶらぶらしてるような社員はだんだんとまわりから白い目で見られるようになって来ていたのです
だから夢物語なんです
美しい夢なんです
だからヒットしたのです
余裕のあった頃を懐かしく思う物語だったのです
つまり家族的経営といわれた日本式経営が夢物語になっていったのです
だから社長と社員の家族的な温かい交流の物語がうけたのです
本作はヒットしてシリーズ化されて、なんと22作も作られて2009年まで20年も続きました
やがてバブルが崩壊して、経営の筋肉質化とか言われて実行されていきました
その実態はブラック化だったのです
ハマちゃんのような社員は真っ先に消えて行きました
その20年の途中で同じ夢物語でも意味合いが変わったのです
そして、より夢物語の度合いが強くなっていったのです
本シリーズはバブルの頂上から、その長い長い下り坂の全てを記録したのだ思います
名(迷)コンビ誕生!
"釣りバカ日誌" シリーズ通算第1作。
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作マンガは未読です。
このシリーズ、いくつか観たことはありましたが本作は今回初鑑賞。ハマちゃんとスーさんの出会いを堪能しました。
ハマちゃんとみちこさんのラブラブぶりと合体や、佐々木課長の胃薬服用、スーさんの運転手の目撃癖など、シリーズでお馴染みのシークエンスがすでに確立されていました。
社長であることを伏せていたスーさんでしたが、バレた後はお互い悶々としてしまい、しかもこのタイミングでハマちゃんの高松への転勤が決まって離れ離れに…
土壇場で仲直りできたのは良かったもののそこでまさかの終劇。はじめは一話完結のストーリーじゃなかったとは。この次はスーさんが追い掛けて来るのかな?
※修正(2023/08/24)
あなたを幸せにする自信はないけど、あなたといる事で自分が幸せになれる自信はある。
労働を片手間に女木島で釣りを楽しむ主人公がひょんなことから東京への転勤を言い渡されるところからお話がスタート。
プロット云々とかでなく単純に対話が面白い。時代感というかゆとりのある感じでやたらと感情を揺さぶる系の映画じゃないところもいい。腰越あたりでシロギス釣りもやりたくなる。
実は作中でスーさんの出身校という設定になっている高校があって、それが我が母校なのです。やたらと校歌が長いことで一部の人間に知られている(かもしれない)長野の進学校なのですが、この映画のスーさんの出身校というのは誇れる事だなあと思った。なんていうか一作目は特に経営者としてのオーラがあるしね、スーさん。
最近の映画ではなくなった古風な演出や掛け合いが逆に新鮮でした。「合体!!!」とかをタイトルと音生かしで表現してるのとかね。素敵ですよね〜。
なお作中、釣りが好きになる二つの資格として以下が紹介されている。
①気が短いこと
②助平なこと
②はなんか釣った魚を捌くときとか連想しちゃうんですが、なんか関係あるんでしょうかね?・・・ちょっとわかりませんけど、①の方に関しては気が短かったら続かないような気がするのだけど、どうだろう。この辺り釣りをやってみると理解できるんでしょうか。折角、わたしも海の近くにいるのだから釣りを楽しみたいな〜と感じた次第です。
待ってましたテレ東一挙放送、また楽しみが出来ました。 石田えりが可...
待ってましたテレ東一挙放送、また楽しみが出来ました。
石田えりが可愛い、理想の奥さん。三國蓮太郎もさすが味あります。
・とにかくこれですね。合体!(笑)
・釣りまくるスーさん。ただし釣った魚、ほぼ動かず。
・釣り好きになる資格
・勘違いする運転手
・一所懸命な社員ばかりの会社なんて面白くもなんともない。激しく同意(笑)
・鶏がら女
なんだかんだで人気者の浜崎伝助、羨ましい。中途半端なエンディングだが続編ありなのでよしとしよう。が、歌はいただけない(笑)
なにも考えず楽しめる
シリーズ通じて遅まきながら初めて鑑賞。1988年、こんなに昔だったんだ。シリーズ化前だからこそのこのエンディングか、納得。
シリーズ化しただけあってキャラ設定と配役が際立ってる。脚本も手堅い。
サカナの種類に例えた浜ちゃんの「ダイバーシティ組織論」が印象的。
いつの時代に見ても面白い!
新入社員編がテレビドラマで始まったので、映画版を1から見ようと見始めました。
子供の頃にチラッと見たときは、合体が気まずかった記憶(笑)
今見ると奥さん想いで、好き好きが伝わってきて、浜ちゃんみたいな人と結婚したいなと思います。
浜ちゃんが会社に一生懸命なやつばかりじゃつまらないと言っていましたが、タモリさんも「やる気のあるやつはされ!」という似たような名言を仰っています。
納得する言葉ですね。
2021/4/24 2回目鑑賞
自分が幸せになる自信はあります
映画「釣りバカ日誌」(栗山富夫監督)から。
笑いながら見ていたけれど、やはり台詞が気になった。
数ある作品の中で、どの作品か忘れてしまったけれど・・
特にハマちゃんのプロポーズシーンがよかった。
「あなたを幸せにする自信はないけれど、
自分が幸せになる自信はあります」。
これって、意外と男の本音かも知れないな、とメモをした。
自分によほど自信がないと「君を幸せにするよ」
なんて言えないのも、事実だから。
少なくとも、君と一緒にいると自分は幸せな気分になる。
だから、自分が幸せになる自信はある、と言い切れる。
女性にとっては、ちょっぴり不満なプロポーズだろうけれど、
こんな男性に、悪い人はいないと思うのは、私だけだろうか?
「僕と付き合って下さい。きっと楽しいよ・・・・・僕が」
そんな感じなんだろうなぁ。(笑)
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