太陽の王子 ホルスの大冒険

劇場公開日:

解説

高畑勲監督が東映動画時代の1968年に手がけた長編デビュー作。深沢一夫による人形劇の戯曲「春楡の上に太陽」を原案に、太陽の剣を託された勇敢な少年ホルスが悪魔に立ち向かう姿を描く。人里離れた自然の中で父と暮らす少年ホルスは、狼の群れに襲われたところを岩男モーグに助けられ、モーグの肩に刺さっていた太陽の剣を譲り受ける。父を亡くしたホルスは遺言に従い、人々が暮らす村を目指して旅に出るが、その途中で恐ろしい悪魔グルンワルドに捕らえられ、崖から突き落とされてしまう。村に流れ着いたホルスは村人たちを悩ませていた大カマスを退治し、一躍村の英雄となる。ある日、廃墟の村で孤独な少女ヒルダと出会ったホルスは、彼女を村に連れて帰るが……。場面設計・美術設計・原画を宮崎駿、作画監督を大塚康生、原画を森康二が担当。1968年夏の「東映まんがパレード(東映まんがまつり)」の1編として公開された。

1968年製作/82分/日本
配給:東映
劇場公開日:1968年7月21日

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(C)東映

映画レビュー

5.0時代を考えると、すごいの一言

2024年3月29日
PCから投稿

宮崎駿が製作を手掛けた作品。
ルパン三世 カリオストロの城(1979)を世に出した10年も前にこの作品は作られています。
完成までに3年を費やし、アニメーションとしてはそれまでの常識をはるかに超える費用がかかった為、質の高い作品をつくりながらも公開当時は振るわずに東映でも評価されなかった。
今では再評価され、東映の製作した長編アニメ映画の最高傑作の1つに数えられている。

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ビン棒

0.5社会主義国の行く末をアニメーションに投影しているように思える。

2022年8月14日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0【1968年公開で、この作品レベルの高さに驚いた、人間の持つ善性と、悪性を見事に描いた作品。画のトーンもどこかで見た様な、と思ったら・・。】

2022年6月23日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波、VOD

悲しい

知的

幸せ

■年代的に観れる筈がないのに、この作品は幼き頃に観た、確かな記憶がある。
 TVで再放送したとしか思えない・・。

 何故ならば、この作品は単なる勧善懲悪の話ではなく、悪魔グルンワルドの妹、ヒルダがその心の中に、善性と悪性を兼ね備えているという斬新な設定や、ホルスを助ける岩男のモーグや、氷の悪魔グルンワルド達、登場人物のキャラが立っていたからであろう。

 氷のマンモスや、透明な氷の空飛ぶ狼の鮮やかな動きなども、良く覚えている。

 又、画のトーンも後年楽しみに観ていた、「未来少年コナン」と、久方振りに鑑賞すると似ているなあ・・、と思ったら、若き高畑勲さんと、宮崎駿さんが、重要な役割を担っていた事を資料により知った。ビックリである。

<そう考えると、今更ながらに、日本のアニメを牽引して来た高畑勲さんと、宮崎駿さんの凄さが改めて実感できる作品である。>

 ■子供たちが小さい頃、”もう、勘弁してください・・”と言う程、一緒に観た(観させられた・・。我が家には、宮崎アニメが全て揃っている。)宮崎さんと高畑さんの名作アニメのレビューを、少しづつ挙げて行こうかなあ・・。>

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NOBU

1.0つなぎだらけ

2022年2月16日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

ストーリー:悪魔は世界を牛耳り、妹、弟と称して見込みのある少年少女を手下に取り入れようとするが、少年は飽くまで世界平和のために戦う。

目を見張る空中浮揚感や化け物退治のアクション感はたまにある。
アニメとして評価できるのはそこだけ。
アニメとしてそれ以外の場面は、ちょっとひどい。これは大作家の作品だからと言って我慢する必要はない。駄作と言っていいレベル。

話の展開としても、話のための話が続き、だりい。
勇気と勇敢と説教臭さを継続するためむりくりくっ付けたようなイベントが続きさすがにキツい。
世界を征服した悪魔といいつつ1つの村しか出てこないので、肩透かし感はんばない。

子供向けの映画ではない。かと言って大人の鑑賞に耐えるレベルの映画でもない。

今週の気付いた事:駆け出しの頃は誰にでもある。

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ほとはら
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