劇場公開日 1972年8月25日

「初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません」女囚701号 さそり あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません

2020年9月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

いやはや色々と凄い映画です
カルト臭がキツいほどです

初代仮面ライダーと共通する映像テイストながら、時折斬新な映像表現があり侮れません
後のサスペリアにも通じる鮮烈な赤のイメージは印象に残りました
ただサスペリアのような芸術性にまではとても至りません

梶芽衣子の魅力を素晴らしく引き出しています
超有名な主題歌とともにマキシコートと黒い大きなつばのフェルト帽子の姿で終盤に登場するカッコ良さと言ったらありません!

ヌードも日活ロマンポルノよりも含有量が圧倒的に多いし、ラストのカタルシスの爆発もあり見応えはたっぷり
こりゃあ大ヒットしたのも納得です

女子刑務所の所長や刑務官達が、まるでショッカーのような悪の組織であるという演出はとても良かったと思います

ただ冒頭の日の丸、君が代、ラストの日の丸に刃物を投げつけるのは馬鹿らしい

国家権力への反抗、体制側は悪だという監督の主張をこのような形で娯楽作品に混ぜ込んで溜飲を下げようとするのはあまりにも幼稚すぎます

呆れたというか、情けなくなりました

あき240