劇場公開日 1991年12月14日

「怪獣と心が通うのか??」ゴジラVSキングギドラ 星のナターシャnovaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0怪獣と心が通うのか??

2021年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

人気のキングギドラものの1991年版です。
当時日本で人気のあったアメリカ人タレントが多数出演して
スピルバーグ(笑)まで出てくる異色作ですね。(笑)

20世紀末の日本に23世紀から未来人がやって来て
23世紀の日本は度重なるゴジラによる攻撃で
原子力発電所が多数破壊され、
核汚染で日本人は絶滅してしまう。
我々はゴジラが核実験によって巨大化する前に
別の場所に移動させてゴジラになるのを防ぎに来た!
実はこの未来人の真の目的とは・・・・

おお、何という設定!
これはこれでSF仕立てで面白かったです。

で、キングギドラがゴジラとタイマンを張る人気作。
確かテレビで観た記憶がありますがこれはこれで
なかなかに面白い。

で、月に8回ほど映画館に通う中途半端な映画好きとしては

なかなかな飛んでも設定なのだけど
この映画で有名なのは
戦時中に南海の孤島にて偶然に現れた恐竜の生き残りが
総攻撃をかけてきたアメリカ軍を蹴散らしてくれたおかげで
生きて帰る事ができた元軍人の大企業の会長が
核廃棄物の影響で結局巨大化してしまったゴジラと
ビルの窓越しに対峙するシーン。

ゴジラはあの時の軍人であると認識していたのかどうか?
そこは謎だけど、そこで一個人とゴジラと言う
これまでに無い設定が興味深かったですね。

それとこれはYouTubeの DTM ent. と言う方の考察ですが
未来人のセリフに
「21世紀の末には核はすべて廃棄された!
 20世紀にはそこいら中に核がある。
 この20世紀の野蛮人め!」

この言葉には未来人から見れば
未だに核にしがみついてる20世紀の人間は
意味の不明の土偶を拝んでいる縄文人と同じ
みたいなもんですね。
特に3.11を経験した後の現代日本においては~

なかなかに見どころのある一作でした。

星のナターシャnova