劇場公開日 2000年1月22日

「黒澤明が死んでしまっていたのが残念」雨あがる KIDO LOHKENさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5黒澤明が死んでしまっていたのが残念

2020年6月21日
PCから投稿

黒澤明がハリウッドに行ってやることなすこと全て大失敗してそれから良い作品が一本もできなくて死んだ.それは一つにはやはり脚本が書けなくなったことが大きい.しかしただ一つ残されたこの映画の脚本だけは優れていた.もし黒澤明が撮っていたらとても良い作品になっていただろう.
黒澤明は三船敏郎が大好きだったので彼のキャラを生かした映画を作り続けたが作家としては本来こういうタイプの作家だったんだと思う。そしてこういうタイプの成功例は「生きる」しかないので、これは本当に貴重な傑作になっていたはずだと思う。返す返すも残念だ。

タンバラライ