劇場公開日 2017年4月1日

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「戦いとは権力者同士の戦いと言うことを見事に描いていると思った。これが武士が行ってきた出来事だ」乱 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戦いとは権力者同士の戦いと言うことを見事に描いていると思った。これが武士が行ってきた出来事だ

2022年4月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

火山の砂走りの様な所に城を建てて、そこを舞台に見立てて、大掛かりに演じさせた舞台劇と言えよう。大変に素晴らしい芸術と言える。
但し、大殿の年齢が70歳以上と言うのが、やや無理があると思う。リヤ王なのだから、仕方ないが主人公をもう少し別の若い役者さんに演じさせても良かったのではないかと思う。黒沢監督の狙いかもしれないが、舞台上で演技をしているようにどうしても見えてしまう。声のトーンや演技が大袈裟過ぎる様に感じた。まぁ、正に、黒沢監督の狙いだと思うが、生活感が全く見えない。城以外建物が何もない。こんなところでは、農業なんて営めないと思う。狙いだと思うが。しかし、合戦があまり迫力が無いと思った。エキストラが右に行ったり、左に行ったり。何処かの国のマスゲームを見ているようだった。
しかし、戦いとは権力者同士の戦いと言うことを見事に描いていると思った。これが武士が行ってきた出来事だと思って間違いない。狭い日本を家族で分け合えなくて、自らの命まで落とす。世界には出ていける訳が無い。リヤ王が島国イギリスの話であり、同じ様な事をイギリス(イングランド)もやっているが、イングランドは言うに及ばず、大英帝国である。日本はそれを真似たが、沖縄は米国に占領され、北方領土はロシアから返してもらえない。島国のままである。
サムライジャパンと比喩するのは少し無理があると思うが。クール・ジャパンとかね。かっこ悪いと僕は考える。

マサシ