劇場公開日 1972年2月26日

「【ラストテロップで流れる苦い結末が、ドキュメンタリータッチの今作品の真価を上げた麻薬密輸組織を追う刑事の姿をドキュメンタリータッチで描いたアメリカンニューシネマを代表する作品。】」フレンチ・コネクション NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【ラストテロップで流れる苦い結末が、ドキュメンタリータッチの今作品の真価を上げた麻薬密輸組織を追う刑事の姿をドキュメンタリータッチで描いたアメリカンニューシネマを代表する作品。】

2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

悲しい

興奮

難しい

ー 警察VS麻薬組織の攻防を描いた映画は、数多あれど今作程、鑑賞後に苦い思いを抱く作品は、ナカナカない・・。-

■フランス・マルセイユとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート“フレンチ・コネクション”を壊滅させるべく、ニューヨーク市警の敏腕だが、荒っぽい刑事・ポパイこと、ドイル刑事(ジーン・ハックマン)と相棒のラソー刑事(ロイ・シャイダー)が、国際麻薬シンジケートの黒幕アランを追い詰める姿を描く。

◆感想

 ・多くの映画評にあるように、アランが放った刺客スナイパーニコリが乗る地下鉄を、ロイ・シャイダー演じるラソー刑事が、一般市民から強引に借りた車で猛スピードで高架下を突っ走るシーンの握力は凄い。
 - だが、後年ウィリアム・フリードキン監督はこのシーンについて、反省の弁を述べている。スタッフを危険な目に合わせてしまったと・・。
   今から50年以上前のアクション映画は命懸けで撮影されたのだろうか・・。-

<普通のサスペンス・アクション映画であれば、最後は”良かった、良かった”で終わるのが殆どだろうが、今作はそうではない。
 多数の一般市民の命を犠牲にした結果が、エンドロールで流れる大物たちの微罪、もしくは無罪という結果。
 これが、当時は斬新だと思われたのであろうか・・。>

NOBU