フレンチ・コネクション

ALLTIME BEST

劇場公開日:

解説

 ニューヨーク、麻薬密売ルートを探るポパイことドイルと相棒のラソー両刑事は、マルセイユからやってきたシャルニエの尾行を開始。強引な捜査を行なうドイルは逆に命を狙われることになり……。ニューヨーク市警の刑事ふたりが繰り広げる決死の捜査を描いたサスペンス・アクション。高架線下のカーチェイスは映画史に残る名場面となった。

1971年製作/104分/G/アメリカ
原題:The French Connection
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:1972年2月26日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第29回 ゴールデングローブ賞(1972年)

受賞

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) ジーン・ハックマン
最優秀監督賞 ウィリアム・フリードキン

ノミネート

最優秀脚本賞 アーネスト・タイディマン
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映画レビュー

5.0刑事ドラマの金字塔

2023年12月13日
PCから投稿

同時代の傑作警察映画ハリー・キャラハンとフランク・ブリットが風光明媚なSFを舞台にした洗練されたスタイルなのに対して、こちらは雑然、混沌のNYを背景にドラマも画面も荒っぽくザラザラの雰囲気です。換言すればコロンボに対するコジャックの雰囲気といえばわかり易いでしょう。
薄汚れたブルックリンの街並みや騒音の地下鉄にガサツえ荒っぽい二人の刑事が動き回るサマを、仁義なき戦い的な手持ちカメラでドキュメンタリー風に演出しているため喧騒のNYを体感できるような作品です。
しかし、このあと撮るのがエクソシストとは、よほど気持ちよくないモノが好きなんですね。

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越後屋

5.0ポパイ

2023年8月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

興奮

新しく教科書になった警察ドラマの傑作で、ウィリアム・フリードキンの名を世界に知らしめた。
主人公(ウィリアム・フリードキン)はニューヨーク警察の刑事で、相棒(ウィリアム・フリードキン)と麻薬ルートの摘発をしている。
マルセイユルートを探るうちに、このボスを追跡することに。
尾行による追跡のシーンがほとんどのような構成で、手に汗握る、といっても過言ではない。

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いやよセブン

5.0追悼 ウィリアム・フリードキン監督‼️

2023年8月12日
スマートフォンから投稿

楽しい

怖い

興奮

とにかく主人公ジミー・ドイル=ポパイはとんでもないヤツ‼️刑事のクセに少女と淫行行為に及ぶし、何の罪もないチンピラを人違いから半殺しにするし、丸腰の悪党を背後から撃ち殺すし、気に入らないFBIを誤射で片付けてしまう‼️このふつうの悪党以上に悪党なポパイの個性が映画にも反映されているというか、それ以上にこの「フレンチ・コネクション」という映画のテンションは凄まじい‼️画面はザラついているし、ピントさえ合っていないようなブレブレの手持ちカメラの映像だし、黒澤明の名作「野良犬」にオマージュが捧げられている冒頭のサンタ・ポパイの追っかけ、そしてニューヨークの高架線の電車を車で追いかけるチェイスは、まるで自動車対電車という重量級の異種格闘技戦みたいな迫力でホント凄まじいです‼️暖かい高級レストランで食事をする紳士な組織のボスと、外で張り込み、鼻水をすするポパイたちの対比も実に面白いですよね‼️ボスに扮するフェルナンド・レイも、いかにもフランス人ですよーみたいな洒脱な雰囲気を醸し出していて、ジーン・ハックマン=ポパイとホントに正反対なんです‼️このハードすぎるアクション映画に洗練された味わいを持たらしていると思います‼️そして事件は解決せず「フレンチ・コネクション2」へと続いていくわけですが、TO BE CONTINUEDなラストに鳴り響く一発の銃声の余韻が不気味すぎてコワい‼️コワい‼️

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活動写真愛好家

3.5【ラストテロップで流れる苦い結末が、ドキュメンタリータッチの今作品の真価を上げた麻薬密輸組織を追う刑事の姿をドキュメンタリータッチで描いたアメリカンニューシネマを代表する作品。】

2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、VOD

悲しい

興奮

難しい

ー 警察VS麻薬組織の攻防を描いた映画は、数多あれど今作程、鑑賞後に苦い思いを抱く作品は、ナカナカない・・。-

■フランス・マルセイユとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート“フレンチ・コネクション”を壊滅させるべく、ニューヨーク市警の敏腕だが、荒っぽい刑事・ポパイこと、ドイル刑事(ジーン・ハックマン)と相棒のラソー刑事(ロイ・シャイダー)が、国際麻薬シンジケートの黒幕アランを追い詰める姿を描く。

◆感想

 ・多くの映画評にあるように、アランが放った刺客スナイパーニコリが乗る地下鉄を、ロイ・シャイダー演じるラソー刑事が、一般市民から強引に借りた車で猛スピードで高架下を突っ走るシーンの握力は凄い。
 - だが、後年ウィリアム・フリードキン監督はこのシーンについて、反省の弁を述べている。スタッフを危険な目に合わせてしまったと・・。
   今から50年以上前のアクション映画は命懸けで撮影されたのだろうか・・。-

<普通のサスペンス・アクション映画であれば、最後は”良かった、良かった”で終わるのが殆どだろうが、今作はそうではない。
 多数の一般市民の命を犠牲にした結果が、エンドロールで流れる大物たちの微罪、もしくは無罪という結果。
 これが、当時は斬新だと思われたのであろうか・・。>

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NOBU
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