「トム・サヴィーニは歳をとらない」ゾンビ movienoyaさんの映画レビュー(感想・評価)
トム・サヴィーニは歳をとらない
言わずもがなの名作ですが、
いくつかあるバージョンの中でも、やっぱりこの「米国劇場公開版」がいちばん好きです。
最も顕著な違いは音楽の使われ方でしょうか。
「アルジェント版」では全編ゴブリンによるプログレ音楽全開+お得意のぶつ切り編集でアクション映画色が強くなっていますが、テンポを早くしたおかげでロメロが意図していたであろう社会風刺的なユーモアが半減してしまっている気がします。
ショッピングモールの機械が作動したときに、間の抜けた店内BGMに合わせてゾンビたちがエスカレーターで運ばれていく可笑しさこそが、この映画の魅力かと。
あとラストシーンのやたらとヒロイックな音楽も外せません。
映画全体でみても一番バランスがとれたバージョンだと思うので、未見の方にはこちらがお勧めです。
コメントする