シャイニングのレビュー・感想・評価
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怪演・ニコルソン
もうすぐ自粛規制が解除になるのを楽しみに、ホラームービーの名作を、Huluで再鑑賞。最初に観たのは、自分が大学生だった頃…。40年も経つのに、一気に、あの時の恐怖に引き込まれます。
原作者のスティーブン・キングが、原作に忠実でないことに対して、監督のスタンリー・キューブリックを批判したという曰付きの一本。先日、本作の40年後のダニーを主人公に、あの忌まわしきホテルを舞台に公開されたのも記憶に新しいところ。
本作の魅力は、なんと言っても、ニコルソンのあの怪演、奇演。薄気味悪い笑顔の中に潜む鬼畜としての闇。他の誰にも真似できないし、本作の代名詞となった、斧で扉を破るシーンは、映画史に刻まれる名場面。素顔でもジョーカーがそのまま務まるんじゃないか、と思うほど…。(笑)
また、恐怖がそのまま顔に現れた不思議な顔立ちの妻役・シェリー・デュヴァルと、シェリーとは真逆に、淡々と恐怖を演じる子役のダニーの、対照的なキャラクター設定も、ミステリアスな効果を生んでいます。
それに、なんと言っても、あのバイオリンによる『キン、キン、キン…』という効果音が、観る人に、より一層の怖さを与え、その後のホラームービーにも、大きな影響を与えたと思います。
そして、舞台となるホテルでの色彩や展開、その中にエロチシズムさえ盛り込む演出は、映像の魔術師と言われる、キューブリックならではと感じます。
原作度外視の名作
原作に忠実なら良い映画、というわけではない。実際、小説に忠実なドラマ版は(もちろん主観だけど)ちっとも面白くなかった。
この映画の怖いところは、ジャックの変貌ぶり。だんだん狂気に満ち溢れていく表情、心理の変化がとてもよく表れている。
説明過ぎないセリフ、場面転換、登場人物…どれも心理的恐怖を煽る。
人間の想像力ってとても怖いんです。監督はそれを創造してしまった。
ジャックを狂わせたのは一体なんなのか
ホラーとしては充分すぎるほどスリリング。
キューブリックの長いカットと低視点カメラがこれでもかというほどホラーというジャンルとマッチしている。
この作品がホラー映画のカメラワークと音楽の革命を起こしたことは、明らかだ。
さて、作品にはホテルの孤立感によって狂っていくという設定になっているが実は違うと思う。
以下考察
ジャックを狂わせたのは小説をいつまでも書けない「自分への自己嫌悪」と、そんな自分をいつまでも優しくしてくれる妻への苛立ち(実は鞭を打って欲しかったと思う)。なによりジャックがサイコパスであることは確実だ。サイコパスが子育てできるのか?子育てのストレス。そして閉塞感。これが原因なのかな?と感じた。
もっともホテルに1番問題あると思うけど
40年経っても溶けない冷たい個性が印象的な名作かつ問題作
冬の間閉鎖されるオーバールックホテルで閉鎖中のメンテナンスを行う管理人の職を得た小説家志望のジャックは妻ウェンディと息子ダニーを連れてホテルにやってくる。支配人からは過去に管理人が一家惨殺を起こしたことを知らされるも、誰も訪問者がない静かな環境は執筆活動に好都合と意に介さないジャック、ジャックの傍若無人さに逆らえない従順なウェンディ、そして不思議な霊能力を持つ内気な少年ダニーは広々としたホテルでの生活を楽しんでいたが、やがてじわじわと忍び寄る怪奇現象に翻弄されることになる。
上映当時はホラー映画が苦手だったので40年も未見のままでしたが、今の感覚で観るといわゆるホラー映画とは一味も二味も違う特殊な作品。冒頭のゆらゆら漂うような空撮から漂う禍々しい雰囲気、不吉さを増幅する夥しいシンメトリー。『2001年宇宙の旅』のように一切のナラティブな表現を排しているので特殊能力シャイニングもぼんやりとしていてとにかく薄気味悪い。様々な映画でオマージュが捧げられているのを浴びるほど観てきたので残念ながら大きなサプライズは感じませんでしたが、それでもジャックが一心不乱にタイプライターで打った文字には背筋がぞっとする狂気がくっきりと浮かび上がっていて、さすがは映画史上に残る傑作だと実感するとともに、原作者のキングが本作を毛嫌いした理由もなんとなく腑に落ちました。これで準備が整ったので早く『ドクター・スリープ』が観たいです。
じわじわ来るホラー
ホラー映画は滅多に見ないが、名作の名高いこちらは見ておくべきかと鑑賞。
振り返ったら後ろに殺人鬼が!
といった単純な驚かせ方ではなく、絶妙なカメラワークと音楽でじわじわキリキリと恐怖を感じさせる演出は流石の一言。
ただし、ストーリーに対する説明不足は否めず、エンドロールに入ってすぐに「は?」となってしまった。
いくつか解説記事を読んだが、皆もわかっていないようで何故これがホラーの金字塔と称されるのかは終ぞわからず。無念。
ホラーは雰囲気だわ
謎が多すぎて合点が行く話ではありませんが、一つ一つのシーンがセンスありすぎで見とれます。
亡霊が一々怖いです。双子も老婆も犬男も。
理屈抜きにして、ホラーは雰囲気を掴んでれば勝ちなのでしょう!
どんどん引き込まれる異常な世界
スタンリー・キューブリック監督の名作の一つと聞いて、普段はホラーを見ないのですが鑑賞。手に汗握る感じで最後までドキドキしながら鑑賞できました。
カメラワークがいい。ダニーが三輪車でホテルを走り回るシーンとか、きちんと子供の目線で撮影しているから、曰く付きの237号室の雰囲気とか、余計に怖く感じる。
そして登場人物の服装も、可愛らしくてよかった。ダニーやウェンディーの服装が素敵。それと現実の差がまた怖いというか。
ダニーの特殊能力は、もし2人の両親がきちんとわかっていたら、こんな悲劇にはならなかったかもしれないし、ホテルに行かなかったかもしれない。だから、余計に悲しい。
ジャックの狂っていく過程も怖い。理性と洗脳の間でどんどん顔が怖くなっていくし、次どうなるんだ?と引き込まれていく。どこが現実でどこが向こうの世界なのかもはっきりしなかったり、ジャックはどっちのモードにいるのかも段々わからなくなってくる。
またRedrumの下りが、鏡に写るとmurderになるあたりは、マジで怖かったなあ。何の意味だろうと思っていたけれど、そういうことか…。
エンドロールの前に、管理人たちの写真が映り、それを見て、ああ、だからジャックはこうなってしまったのか…と、そんなオチもまた面白かった。
正直、彼の作品の、時計じかけのオレンジは、後味も悪すぎて全然好きになれなかったけど、この映画は良かったかな。
原作と大きくストーリーが違うらしいので、次は原作読んでみたいです。怖いから夏がいいな…笑。
ホテルを丸ごと使って鬼ごっこ
ホラーとか怖いとわかってるものは見ないようにしてるけど
「これは違う」と言われ続けてて ジャケットもネタになってるし
見ないと何も言えないな~キューブリックだしな~とやっと見る
ぜんぜん怖くなかった…
というより、ところどころ吹いちゃったww 顔芸??ww
最初から、主人公の奥さんにしてはブサイクな女優使ってるな、と不思議に思ってたんだけど
ジャックが自分の嫁をディスってたもんね、なるほどね、そういうことなんだ(^-^;
だけどおののいた顔は絶品だったね!
ホテルを丸ごと使って鬼ごっこ、正しい迷路の使い方
そりゃ撮り甲斐のある映画だったでしょうよ!!
BGM終始怖すぎ。心臓に悪い。 ホラー映画の金字塔と言われています...
BGM終始怖すぎ。心臓に悪い。
ホラー映画の金字塔と言われていますが、幽霊的な怖さではなく(幽霊?も出てきますが)、人間が精神的におかしくなっていく怖さ。
演技力も半端なくてあの有名な斧で破壊したドアから覗くシーンは恐怖の最高潮。もうやめて。
最後のシーンの解釈が難しかったのでネタバレを見てしまったが、ジャックはずっとこのホテルの管理人をし続けている。ずっと輪廻転生をしている。という考察があった。なるほど。つらい。
文字と映像とは別物
229.キングがなんと言おうと、映像作品として傑作。シンメトリーな構図、鮮やかな色合い、不安を煽る音楽。家族3人の立ち位置が、過去、現在、未来と時間軸上に明確に描かれる。この偉大な作品と向き合ったドクター・スリープの健闘に敬意を表する
時代を感じるが、名作と呼ばれるだけの雰囲気は十分
「ドクター・スリープ」の事前確認として再鑑賞。原作は未読。
やはりジャック・ニコルソンの存在感が半端じゃなかった。彼のための映画とも言える。
昔観たときにも思ったのは、全体的に怖いだけで話がよくわからないということ。ホテルの嫌な雰囲気とか、双子の女の子、血が流れてくる部屋なんかはやはりドキドキする映像だったが記憶よりもあっさりしている印象だった。
さらに、思ったよりもクライマックスに盛り上がりがない。ここらへんは今観て感じたことだから、作られた時代の問題もある気がする。古典として楽しむものなんだろう。
キューブリックの色使い
キューブリックの色使いはやっぱり凄まじい。あとカメラワーク、長回し、釘付けになって目が乾きまくった。双子。血の海。裸の女。やっぱりジャケットが秀逸。意外と"シャイニング"が発揮される場面は少ないのね。REDRUMめちゃ怖い。しかし奥さんの顔が何よりも一番怖い説。
続編を見るために改めて鑑賞
相当昔に観ていて内容を忘れたので、いい機会と再度鑑賞してみました。
やっぱりラストのおいかけっこはドキドキします。
ジャックニコルソンの顔が怖いっっ(笑)
あっちいけ! とか思っちゃうww
名作はいつまでたっても名作なんですねぇ。
当時でこの規模は結構すごかったんじゃないでしょうか。
様々な見せ方で恐怖が降り積っていく。何度観てもジャック・ニコルソン...
様々な見せ方で恐怖が降り積っていく。何度観てもジャック・ニコルソンの狂気は凄い。
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