劇場公開日 2005年10月8日

ステルス : インタビュー

2005年9月27日更新

人工知能を搭載したステルス戦闘機が暴走し、それを止めようと世界を奔走する3人のエリートパイロットたちの活躍を描いた「ステルス」で、公開前に来日した主演のジェシカ・ビールとロブ・コーエン監督にインタビューした。ジェシカ・ビール演じる女性エースパイロットは、映画の中で図らずも北朝鮮の地に降り立ってしまい、過酷なサバイバルを繰り広げることになるという役だ。

ジェシカ・ビール インタビュー
「最も苦労したのは、北朝鮮のシーン」

聞き手:編集部

劇中では水着姿で見事なプロポーションも披露する ジェシカ・ビール
劇中では水着姿で見事なプロポーションも披露する      ジェシカ・ビール

本作で紅一点の女性パイロット、カーラ・ウェイドを演じたジェシカ・ビールが最も苦労したのは、「オーストラリアのブルーマウンテンで行った、北朝鮮のシーンのロケ」だという。

「夜間の撮影でとても寒いし、血は流れるわ、泥や砂にまみれるわで、大変な2週間だったわ。それに、頭上にクモの巣のようにワイヤーをめぐらせてカメラを移動させる、スパイダーカムという特殊な撮影装置があって、撮影に時間はかかったし、日が変わっても、前日の撮影と同じように血糊の位置や泥のまみれ方を作らなくちゃならないから」

さらに戦闘機のシーンは大半がCGで製作されており、パイロットを演じた俳優たちは、戦闘機の加速によるGや回転を発生させる特殊な装置を使った撮影を行ったという。

「とてもつらくて投げ出したくなったのは、空中で戦闘機から脱出するシーン。あのシーンの撮影は常に気分が悪くて、でも、気分が悪いからといって演じられないというわけにはいかないでしょ? あの一連の撮影のどこかで、『もう勘弁してください、十分やりました』という気分になったと思うわ(笑)」

マイケル・ベイがプロデュースした「テキサス・チェーンソー」から、大ヒットアクションの「ブレイド3」、そして本作と、男っぽい映画や戦う女の役が続くジェシカだが、そのことについては次のように語った。

撮影中のジェシカ・ビールとコーエン監督
撮影中のジェシカ・ビールとコーエン監督

「自分がこうしたいとか、このようなキャラクターを演じたいという大きな目標があったとしても、やはりその時その時いいものが巡ってくるかというのは出会い。そうした出会いに任せたら、今回のような作品の並びになったの。『テキサス・チェーンソー』も『ブレイド3』も、最初は自分には無理だと思ったけど、監督やプロデューサーと話して、自分でもやれる、情熱をもてると思ったから受けたの。『ステルス』も同じように、カーラというキャラクターに魅力を感じたし、監督とも息が合ったのでやることにしたわ。全てが計算づくで役を決めたのではなく、いいタイミングではまることができたということなの」

それでは、今後の目標は?

「自分のキャリアを自分でコントロールできるだけの力量を身につけたいと思うし、多面性をもった俳優になりたい。プロジェクトや役柄が変わっても、周りに違和感をもたれないような存在で、なんでもこなせる枠にとらわれない俳優でいたいと心がけているわ」

アクションづいていたジェシカだが、次回作はキャメロン・クロウ監督の青春ドラマ「エリザベスタウン」。これまでとは違った、新たな一面を見せてくれるはずだ。

インタビュー2 ~ロブ・コーエン監督インタビュー
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る
「ステルス」の作品トップへ