劇場公開日 2005年11月26日

「ボーバトン魔法学校の事務員でもやらせていただけませんか?ふ~♪」ハリー・ポッターと炎のゴブレット kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ボーバトン魔法学校の事務員でもやらせていただけませんか?ふ~♪

2018年11月13日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 人種も増え、お笑いキャラも増え、その上フランス娘とロシア男の学校も加わった。国際色豊かになり、ホグワーツ校内も明るく楽しい雰囲気となった。その分一人一人の描写が希薄になった感もあったけど、笑いの要素が増えたおかげで前半はかなりのめり込んでしまいました。

 原作も読んだことないし、このシリーズもそんなに好きではなかったのですが、今回は良かった。14歳のハリーたちと17歳以上の選手たち。今までは子供向けの作品だと思っていたのですが、中学生が高校生に憧れて淡い恋心も見事に描写した、大人へのステップを1歩踏み出したかのような青春魔法ムービーとなっていました。

 また、禁じられた3つの呪文が後半への伏線となって、今までにない魔法そのものの物語にもなっていたように思います。そして、「アブラカタブラ」という昔からよく耳にする呪文がとても怖いモノに感じてしまうのです。デフランコ・ファミリーの「アブラ、カ、タブラ」という名曲さえも怖くて聞けなくなってしまうじゃありませんか!(そんな歌知らない・・・でしょうね。ちなみにスティーブ・ミラー・バンドの「アブラカダブラ」という曲もあります)。かつては「恋の呪文」とか言われて、音楽に結構使われてたような・・・

 「今年は双子が目立つ映画が多いな~」と呑気に構え、楽しく帰ろうと思っていたのに、最後にずしりと悲しいシーンがやってきた。しばらく立ち上がれないほど・・・ちょっと泣いてしまった。

kossy