劇場公開日 2005年10月22日

「ヘレナさんの声!」ティム・バートンのコープスブライド とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヘレナさんの声!

2023年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

萌える

悲しくて切ない物語。

日本にも『牡丹灯篭』とか、中国にも死者との結婚を題材にした伝承・怖い話はあるけれど、違った展開。

”結婚の誓い””約束””相手を想うこと”ってどういうことか、考えさせられます。
 恋に恋する、結婚に恋するみたいなところもあるけど、だからこそのこだわり、想い、人間としての思いやりが溢れていて、素晴らしい。

そんな物語を引き立てるのが、ヘレナさんの声。
 どちらかというと低いんだけど、鈴がころころなるような。エミリーの胸の高まり、嫉妬、迷い等繊細さが際立ちます。
 最後の決断も、ヘレナさんの声だからこそ、真実味が増します。スゴイ役者です。

パペットでコマ撮りして作った映画とな。
パペットなのに、あの繊細な表情、布の動き一枚の表現。
ヘレナさんのモーションキャプチャー?と見紛うばかりの表情・手の動き・体のくねらせ方等もある。
実写でやると、お伽噺の美しさが鼻についてしまうけど、
あのパペットが演じると反対に真実味が出てくるから、摩訶不思議。

すてきなファンタジーです。

とみいじょん