ニューヨーク・オールド・アパートメント

劇場公開日:

解説

大都会ニューヨークの片隅で懸命に生きる移民家族に訪れた悲劇と成長を優しいまなざしで描いたヒューマンドラマ。

安定した生活を求めて祖国ペルーからアメリカへ渡り、ニューヨークで不法移民として暮らすデュラン一家。母ラファエラはウェイトレスの仕事をしながら2人の息子を1人で育て、息子たちも配達員として家計を支えている。街から疎外された自分を“透明人間”だと憂う息子たちは、謎めいた美女クリスティンと出会い恋に落ちる。一方、ラファエラは白人男性からの誘いに乗って飲食店を開業するが……。

2人の息子役にはオーディションで選ばれたペルー出身の双子アドリアーノ&マルチェロ・デュランが抜てきされ、「悲しみのミルク」のマガリ・ソリエルが母ラファエラを演じた。短編「ボン・ボヤージュ」が第89回アカデミー賞短編映画賞にノミネートされたマーク・ウィルキンス監督が、オランダの作家アーノン・グランバーグの小説「De heilige Antonio」を原作に長編初メガホンをとった。

2020年製作/97分/PG12/スイス
原題:The Saint of the Impossible
配給:百道浜ピクチャーズ
劇場公開日:2024年1月12日

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(C)2020 - Dschoint Ventschr Filmproduktion / SRF Schweizer Radio und Fernsehen / blue

映画レビュー

3.5外国で生きる若者への理解と共感をはぐくむために

2024年1月24日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

楽しい

評者自身も仕事の都合で一定期間アメリカで過ごした体験があり、市民カレッジと言うのだろうか、わずかな授業料でESL(第二言語としての英語)を教わるクラスに通ったこともあるので、懐かしさを覚えるシーンが多々あった。もちろん似たような経験がなくても、進学や就職、転勤などを機に地元を離れて不慣れな場所で暮らし始める時の心細さは大勢が知っているだろう。またコンビニやファストフードの店員など、接客業に従事する外国人に接することも年々増えているし、職場や学校でも移民やその二世・三世、あるいは留学生や技能実習生と一緒になる機会も増えているのではないか。本作のような題材を扱う映画を鑑賞することで、外国で生きる若者、あるいは不慣れな環境で疎外感を味わっている人たちへの理解と共感がはぐくまれ広がるといいなと願う。

不法移民という境遇に関しては、技能実習生として来日するもブラックな職場から逃げ出したベトナム人女性たちを描く「海辺の彼女たち」を思い出したが、比較すると本作のほうが明るく希望もたくさん感じられる。"boys meet a girl"の要素がそうしたポジティブな印象に大きく貢献しているのだろう。大人への通過儀礼とでも言うべき“体験”が描かれているが、2人目の際に「おいおい、初めてでそれはチャレンジャーすぎる……」と余計な心配をしてしまった。

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高森 郁哉

3.0クリスティンが不憫すぎる

2024年3月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

クリスティンが不憫すぎる

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blue

4.024-027

2024年2月22日
iPhoneアプリから投稿

不法入国と甘酸っぱい青春の恋。
何者でもないティトとポール、
麗しの存在クリスティン。

誰もが自分自身を生きようとし、
存在と居場所を探そうとする。

バカな大人に翻弄され、
それでも健気に生きていく。

劇場鑑賞できて良かったです😊

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佐阪航

4.0透明人間だけど…

2024年2月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

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ねもちゃん
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