Dance with the Issue

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Dance with the Issue

解説

日本のエネルギー問題をテーマに製作された実験的作品。有識者たちが課題の本質を語るドキュメンタリーパートに加え、答えのない複雑な問題について思考するダンスパート、さらには観客が意識を自分の内側に向けるリフレクション(内省)パートという3つのパートで構成される。

夏になれば最高気温38℃という酷暑日がいまや日常になりつつある日本は、資源に乏しくエネルギーの90%を輸入に頼っている。燃料や電気料金の値上げは止まらず、クリーンエネルギーへの転換も容易ではなく、安全保障と供給のバランスの問題など、状況は八方塞がり。日本のエネルギー問題は、当たり前にあった安心安全な生活を脅かす課題になりつつある。

そんな現状に対して、経済産業省や東京電力、自然エネルギーに取り組むキーマンたちから本音を引き出す。それらのインタビュー映像を通じて電力を取り巻く日本の実情を浮かび上がらせ、そこへ2020年・東京オリンピック開会式の振付も担当したダンサー・振付家の大宮大奨による美しく雄弁な身体表現を加えることで、観客の思考を新しい感覚へといざなう。

2023年製作/90分/日本
配給:ブラックスターレーベル
劇場公開日:2023年11月10日

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映画レビュー

4.0視覚情報で圧倒する

2024年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

映画と言うアートフォームを使用し
視覚表現以上のアブストラクトを孕む身体表現を通じて
映画による問いかけを鑑賞者に行う意欲作。
しかも、エンドロール終了後の鑑賞者へと語りかける
映画館と言う環境をフル活用した体験は評価したい。

本作が投げかける問いは、ワンツーで答えがやり取りできるような「ライト」な問いではないが
このようにダンスで表現しダンスに感じることで
ワンツーで終わらせない問いへと変わるであろう◎

本質的に逃れられない思考を誘発する。良い作用だった
と思う。

このようにワンツーで返せない課題に批判や陰謀論で応酬しているうちは、考える。と言う行為から逃れ只々、問いに対する傍観者を望む自己に気づく必要がある。

そう肝に銘じて会場を後にした(^^)

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tomokuni0714