オデッセイ

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劇場公開日:

オデッセイ

解説

火星にひとり取り残された宇宙飛行士のサバイバルを緻密な科学描写とともに描いた、アンディ・ウィアーのベストセラー小説「火星の人」を映画化。極限状態の中でも人間性を失わず、地球帰還への希望をもって生き続ける主人公マーク・ワトニーをマット・デイモンが演じ、「エイリアン」「ブレードランナー」などSF映画の傑作を残してきた巨匠リドリー・スコットがメガホンをとった。火星での有人探査の最中、嵐に巻き込まれてしまったワトニー。仲間たちは緊急事態を脱するため、死亡したと推測されるワトニーを置いて探査船を発進させ、火星を去ってしまう。しかし、奇跡的に死を免れていたワトニーは、酸素は少なく、水も通信手段もなく、食料は31日分という絶望的環境で、4年後に次の探査船が火星にやってくるまで生き延びようと、あらゆる手段を尽くしていく。

2015年製作/142分/G/アメリカ
原題:The Martian
配給:20世紀フォックス映画
劇場公開日:2016年2月5日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第40回 日本アカデミー賞(2017年)

ノミネート

優秀外国作品賞  

第88回 アカデミー賞(2016年)

ノミネート

作品賞  
主演男優賞 マット・デイモン
脚色賞 ドリュー・ゴダード
美術賞  
視覚効果賞  
音響編集賞  
録音賞  

第73回 ゴールデングローブ賞(2016年)

受賞

最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)  
最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) マット・デイモン

ノミネート

最優秀監督賞 リドリー・スコット
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映画レビュー

5.0まさに「I will survive 」

2024年5月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

観よう観ようと思いつつ、個人的にはSFものは後回しにする傾向があり、やっと今頃鑑賞。
観終えて後悔!? これは名作、何でもっと早く観なかったのか。
リドリー・スコット監督なので、結構重く創られてると思いきや、ユーモアも交えたかなりくだけたシーンも多用されていて、観ていてとにかく心が弾む。そして度々流れる懐かしのディスコソングが、上がったテンションにさらに拍車をかける。
そして、本来は絶望と隣合わせの緊張ピリピリムードを、スーパーポジティブシンキングで吹っ飛ばしたのは実に爽快。登場人物が皆善人だったのも心洗われる。
そして、エンドロールでのまさかの「I will survive 」。この計算し尽くされた外し方、最後の最後まで心つかまれる。
個人的には、本作はリドリー・スコット監督の最高傑作といってもよいと思う。
「まず始めるんだ。問題を1つ解決したら次の問題に取り組む。そうして解決していけば帰れる」この教訓はこころに刻ませていただこう。

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いけい

4.0火星に取り残された宇宙飛行士のサバイバルSF映画

2024年5月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

知的

地球から2億2530万キロ離れた火星の探査中に嵐に遭い、火星に取り残される主人公。
地球との通信手段もなく、食料は残りわずか。次のクルーが火星を訪れるのは4年後。
生存不可能と思われたが、主人公は死と向き合いながらも孤独なサバイバルを始める。
最後まで諦めない強い気持ちで、冷静に分析と判断をし1つずつ問題を解決していく。
その知力と体力の素晴らしさ、優れた才覚を発揮する姿に圧倒された。
科学的な内容もとても興味深かった。

後半では、主人公を救うために
宇宙船のクルーや地球にいる科学者達が一丸となって救出ミッションに立ち向かい、緊迫感溢れる宇宙の描写と共に描かれていく。
クルーの仲間を想う気持ち、船長の責任感。
困難に立ち向かい最後まで諦めない気持ち、挑戦し続けることの大切さを感じた。

死と向き合いながらのサバイバルだが、
作品全体の雰囲気を明るくポジティブにさせてくれるBGM(David BowieのStarman)がとても良く、注目して観るのもおすすめ。

また、宇宙飛行士の素晴らしさも感じた。
肉体的に鍛え上げられていることはもちろん、知識量と、とても強い精神力。常に非常事態や命が亡くなるかもしれないという想定をしながら考え行動する訓練を沢山積んでいるだろう。
先見性を高め、精神力を鍛える。
常日頃から視野を広くもち、あらゆる可能性を想像する。対処法の選択肢を増やす。
そういう習慣を身につける事で、何か想定外のことが起きても冷静に対応できる。
知識や情報収集量を増やし、沢山の経験を積むことが大事だと感じた。

そして空気があり、水がある。植物が育ち、食べるものがある。地球のありがたみも感じさせてくれた。

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Saki

4.5絶対に諦めない。ワトニーならそうする。

2024年4月29日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館、VOD

楽しい

知的

公開当時に劇場に行き、最近サブスクでも公開されたので改めて鑑賞。やはり素晴らしい作品だ。「火星でジャガイモを育てる映画」というユニークなシーンが独り歩きしている感があるが、この作品の本質はそこではない。

本作の原作は小説だが、その成り立ちはかなり独特だと聞く。というのも、小説本文を全てインターネットに無料公開し、読者からの指摘を受け付け、内容をレビューした上で本文に取り込んで修正していくという、テック業界でいうところのOSS (オープンソースソフトウェア) に近い形態が取られたとのことだ。こうして「開発」されたシナリオは集合知を武器として圧倒的なリアリティと説得力を備えている。

未来の宇宙開発を舞台にしているにもかかわらず、まるで記録映像を見ているかのような現実感は、この映画最大の魅力だろう。そして「火星に1人置き去り」という果てしなく困難な問題に対して、主人公ワトニーは地道に、泥臭く、しかしあくまでもポジティブに立ち向かっていく。現実とはスーパーマンがひとっ飛びで助けに来てくれるなんてことはなく、チームで協力して限られた資源の中で解決させるしかないのだ。(外部の協力者は現れるが、それだって無敵の解決策ではない)

彼の姿を見て「絶望感が足りない」と言う人はいったい何を求めているのか。目の前の課題を解決してゴールに近づくことを諦めない、科学者としての理想がこの映画にはある。「余裕がありすぎる」という意見は… まあ分からんでもない。あとはまあ、派手なアクションシーンはないので、渋い映画ではある。

それでも、もう一度見たいと思っていて、そして見るたびに励まされる映画だと改めて実感。ワトニーの生きざまは人生の手本にしたいぐらいだ。

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ねこばば

4.0久しぶりに見直したが、やはりリアル路線SF映画の傑作。 原作の小説...

2024年4月26日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

久しぶりに見直したが、やはりリアル路線SF映画の傑作。
原作の小説「火星の人」と、そして脚本が良くてスタッフ、キャストも豪華。
しかし、やや長いかもしれない。
セバスチャン・スタン(MCUのバッキー・バーンズ)とマッケンジー・デイビス(ターミネーターの強化人間)が出てたのは今日あらためて新発見。

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