さらば あぶない刑事

劇場公開日:

さらば あぶない刑事

解説

1986年のテレビドラマ第1作以来、長らく愛され続けている「あぶない刑事(デカ)」の劇場版第7作。2005年の前作「まだまだあぶない刑事」以来およそ10年ぶりに製作された新作で、定年退職まであと5日となったタカ&ユージが、凶悪な中南米マフィアとの戦いに立ち向かう姿が描かれる。主演の舘ひろし&柴田恭兵はもちろん、シリーズおなじみの浅野温子、仲村トオルも出演。ゲストキャラクターとしてタカの恋人役を菜々緒が、シリーズ最凶とされる敵役を吉川晃司が演じた。監督はテレビ版の演出も手がけてきた村川透、脚本もシリーズ中で最多の脚本を担ってきた柏原寛司。横浜港署捜査課刑事のタカこと鷹山敏樹とユージこと大下勇次は、定年退職を5日後に控えていたが、2人だけでブラックマーケットを襲撃するなど、まだまだ暴れ放題。そんな中、2人が追っていた新興ヤクザ幹部の伊能が惨殺死体となって発見される。各国マフィアが入り乱れるブラックマーケットを仕切っていた伊能が殺されたことで、危うく保たれていたマフィアたちの均衡は崩壊しはじめ、そこへ中南米の凶悪な犯罪組織BOBが横浜に進出してくる。

2016年製作/118分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2016年1月30日

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(C)2016「さらば あぶない刑事」製作委員会

映画レビュー

4.5ファンによるファンの為のロスタイム映画

2024年5月30日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

はっきり言って御新規の事は何も考えていないと言ってもいい映画だった。

敵も過去の因縁絡み、話の主軸も現実に即した時間経過をするシリーズにおける語られていない作品と作品の空白期間を利用した話作りをされている。
過去作オマージュや過去映像の使用も幾度かあり、凄く凄く丁寧に『あぶない刑事』を作ろうとしているのが解る。
が、それ故に新規は結構置いてけぼりであろう。
40年ちかくもやってるシリーズなんだから当然といえば当然だが。

正直、FOREVER辺りからは『映画だから』とか『いまあぶ刑事を作るなら』みたいな感じが透けて見えてあぶない刑事本来の味からは遠ざかっていた様に思うが、本作は本当に丁寧に…というか当時の現場を知らないスタッフ中心であるがゆえに良く研究して『あぶない刑事』を撮っている。
派手で大きな仕掛けなんていらない、ただタカとユージがハマで粋がるだけで華があるのを良く理解している。

敵キャラや港署の若手といったゲストキャラ達もいい味を出しているし、レギュラーキャストの変わらない空気も素晴らしい。
特に感心したのはタカかユージの娘かもしれない、とされる土屋太鳳演じる彩夏。
若い女性キャストをメインに据えて華を添えつつもタカとユージが『絶対に手を出さない』存在にすることで若い子に鼻の下を伸ばすジジイにならないようになっており、同時に過去を振り返ったり『親』としての二人の顔も引き出せたり、更には今までろくに触れられなかった二人のプライベートにも踏み込めるのだから素晴らしい立ち位置だと思った。

前作『さらば』で正直シリーズとしては完結している。
今回は本当に『帰ってきた』であり、やはり二人には死ぬまでハマに居て欲しいというファンの願いや長年のシリーズの中でだんだんと薄れていった『連続ドラマ時代の空気』を掘り起こしたシリーズのエピローグ的映画であった。

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サブロウタ

4.0最後のショータイム

2024年5月29日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

興奮

<2016年2月20日鑑賞&レビュー作成>

本作は、あぶない刑事シリーズの最終作。横浜を舞台に、定年間際の個性的な二人の刑事、タカ(舘ひろし)、ユージ(柴田恭平)が破天荒なやり方で国際的な犯罪組織に戦いを挑んでいく。カーチェイス、格闘シーン、銃撃戦など、見どころ満載の作品。突っ込み処も多いが、この手の作品では、それは野暮というもの。

30年前のTVシリーズでは元気一杯だった主役の舘ひろし、柴田恭平も60歳代後半になったが、おしゃれ、粋、軽妙でありながら、揺るぎない正義感を持った刑事タカとユージの活躍は健在で爽快だった。二人の軽妙なやり取りは更に洗練され完成度が高くなっていて、心地良かった。設定は現代だが、30年前のTVシリーズ当時を彷彿とさせる昭和の雰囲気がプンプンしてオールドファンには堪らなかった。

本作で主人公達が叫ぶ“ショータイム”という台詞に、エンターテーメントに徹する、娯楽性を重視するという作品コンセプトが凝縮されている。最近のリアリティ重視の刑事ドラマも悪くはないが、我々観客は、現実を知りたいからではなく、楽しみたいから劇場に足を運ぶのである。そういう意味では、リアリティではなく、娯楽性を重視した本作の作品コンセプトは懐かしくもあり、しっくりくる。娯楽としての映画の面白さを再認識できる作品である。

最後に、主役の二人は、まだまだ元気なので、ラスト・ショータイムと言わず、復活のショータイムに期待したい。

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みかずき

4.0【邦画が誇るスタイリッシュでユーモアも良き型破りな刑事コンビの退職間際の5日間を描くダイハード越えのシリーズ第7弾。タカ&トシに見劣りしないラスボス感ある悪役は、矢張り吉川晃司しかいないである。】

2024年5月28日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

■定年退職を5日後に控えた横浜港署捜査課のタカとユージは、課長になった後輩・透の心配をよそに型破りな行動を続けていた。
 そんな中、横浜に進出した南米の犯罪組織BOBが港署重要物保管庫を襲撃。
 タカとユージは、危険を顧みずこの組織に立ち向かう。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・つい先日、このシリーズの最新作を観たばかりであるが今作を鑑賞すると作品構成が見事にブレが無い。ワンパターンと言えばそうであるが、それは逆に観る側にとっては、安心感を持って観れるという事である。寅さんシリーズ然り、水戸黄門シリーズ然りである。

・そして、これだけ長く大勢の観客から愛される理由は、矢張りダンディ・タカヤマを演じる舘ひろしさんと、セクシー・オオシタを演じる柴田恭兵さんの息の合ったスタイリッシュ且つユーモア溢れる会話と、その対極である激しいアクションシーンの魅力であろう。

・更に今作では、タカが愛した菜々緒さん演じる夏海との永遠の別れのシーンも哀しいが、アクセントが効いている。

<何より、今作が見応えがあるのは極悪組織BOBの幹部ガルシアを表面上は紳士的に演じた吉川晃司さんの存在感が大きいと思う。
 吉川さんは、ご存じの通りバイクの腕前もナカナカで、夏美をガルシアに殺されたタカとのバイクでの一騎打ちシーンは、見応えがある。キチンとユージがタカを助けている所も良い。
 エンディングで、二人が本当はタカが夏美と行くはずだったニュージーランドで優雅にゴルフをする姿も、哀しいが楽しい作品である。
 それにしても、”LONG GOOD BY"と出たエンディングから8年後に再び二人がスクリーンに帰って来るとは、誰も思わなかっただろうな。立派なモノであると思います。>

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NOBU

3.0“かっこいい”ってこういうこと

2024年5月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

笑える

興奮

2024/05/19(日)にU-NEXTで観ました。

地元横浜を舞台にした刑事ものドラマは、最新作『帰ってきたあぶない刑事』まで30年越えのヒット作となりました。
本作は2016年のお正月に公開されたシリーズの最期を示唆させるものでしたが、復活はやっぱり嬉しいものですね。

タカとユージの異なる“カッコ良さ”は、昨今の上っ面重視のそれとは一線を画しています。ふたりとも、ごく些細な目配せや所作にすら研究やこだわりが見えます。

本作のストーリーはお約束通り、犯罪組織を署の反対を押し切って洗い出して懲らしめる、というものです。見慣れた横浜の風景と奔走するタカとユージを観て楽しめる反面、やはり120分超えの長尺は中弛みは否めませんでした。もう20分は削ることが出来そうな気がします。

悪役の吉川晃司は『るろうに剣心』の鵜堂刃衛に似通った雰囲気でいい感じでした(個人的には刃衛のが至高です✨)。もうひとりの坊主っくりの彼は「頑張ってるなー」って感じでした(笑)

PCの画面とか、海外マフィアの大物の顔面タトゥーとか、あまりにチープで笑ってしまうレベルでしたが、ちょうど良い塩梅だと思います。とは言えヤクザの大物の殺害現場はなかなかにリアルだったので、苦手な人は、序盤で嫌になるかも知れません。

総評は、長いけど楽しめる。横浜に住んでる人や、TVシリーズから慣れ親しんだ人は観るべし。生活している地域で平然とドンパチやってる場面は最高に痛快です😆

アクションシーンは「ありえねー!」の連続ですが、平和な横浜は、平和を守る皆さんや道徳や秩序を守る市民あってのものなんですよね。平和は壊れやすいので大切に守っていきたいものですね。

最新作『帰ってきたあぶない刑事』は来週金曜日5/24公開です!

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蜷川吝塀