全米映画ランキング : 2019年7月26日~2019年7月28日

全米映画ランキング:2019年7月29日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2019年7月26日~2019年7月28日
(金額・順位は確定後のもの)Rentrak Box Office Essentials

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 1 ライオン・キング

The Lion King
「ライオン・キング」

Walt Disney
(ディズニー)

2 75,524,000 350,775,534
2 ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

Once Upon a Time... in Hollywood
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」

Sony Pictures/Columbia
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

1 40,350,000 40,350,000
3 2 スパイダーマン ファー・フロム・ホーム

Spider-Man: Far From Home
「スパイダーマン ファー・フロム・ホーム」

Sony Pictures
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

4 12,200,000 344,455,270
4 3 トイ・ストーリー4

Toy Story 4
「トイ・ストーリー4」

Walt Disney
(ディズニー)

6 9,872,000 395,628,506
5 4 クロール 凶暴領域

Crawl
「クロール 凶暴領域」

Paramount
(東和ピクチャーズ)

3 4,000,000 31,462,793
6 5 イエスタデイ

Yesterday
「イエスタデイ」

Universal
(東宝東和)

5 3,000,000 63,341,550
7 7 アラジン

Aladdin
「アラジン」

Walt Disney
(ディズニー)

10 2,788,000 345,928,586
8 6 STUBER ストゥーバー 3 1,679,000 20,100,989
9 8 アナベル 死霊博物館

Annabelle Comes Home
「アナベル 死霊博物館」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 1,560,000 69,736,963
10 12 フェアウェル

The Farewell
「フェアウェル」

A24
(ショウゲート)

3 1,553,864 3,691,551

「ライオン・キング」V2 タランティーノ新作は2位デビュー

先週末の全米ボックスオフィスは、ディズニーの実写版「ライオン・キング」が前週比約61%のダウンながら興収約7550万ドルで首位を守り、V2を達成した。

同作の累計は10日間で3億5000万ドルを突破。ディズニー実写リメイク作では「アラジン」(19年/約3億4590万ドル)を抜き歴代3位となり、2位「ジャングル・ブック」(16年/約3億6400万ドル)を超えるのも時間の問題だが、1位の「美女と野獣」(17年/約5億400万ドル)を超えるのは厳しそう。

オープニング興収約4035万ドルで2位デビューとなったのは、クエンティン・タランティーノ監督が主演にレオナルド・ディカプリオ&ブラッド・ピットを迎えて製作したコメディドラマ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」。落ち目のTV西部劇のスター(ディカプリオ)とその専属スタントマン(ピット)を中心に、転換期を迎えていた1969年のハリウッドでの様々な階級・階層の人間模様が描かれる。敬愛するセルジオ・レオーネ監督が好んでタイトルに使った「ワンス・アポン・ア・タイム…」を初めて自作に冠したタランティーノ入魂の一作で、自らの血となり肉となった映画、TVシリーズ、音楽、そして時代への「思いの丈」を詰め込んだ、まさに集大成となっている。

当然、多くの批評家から絶賛評が集まっているが、特筆すべきはブラッド・ピットの存在感。本作でのピットはハリウッドのすべての「無名」の住人に捧げるかのような名演技を披露。トレイラーハウスで愛犬に餌をやりながら、缶ビールでマカロニチーズを流し込む<ハリウッド最下層のブラッド・ピット>の姿にグッとくる人も少なくないだろう。

首位デビューこそ逃したが、OP興収は「イングロリアス・バスターズ」(09年/約3800万ドル)を上回り、自己最高記録を更新する幸先のいいスタートとなった。共演にマーゴット・ロビー、エミール・ハーシュ、ティモシー・オリファント、ダミアン・ルイス、ダコタ・ファニング、レナ・ダナム、カート・ラッセル、ブルース・ダーン、アル・パチーノのほか、有名俳優の2世のマーガレット・クアリー(アンディ・マクダウェルの娘)、ルーマー・ウィリス(ブルース・ウィリス&デミ・ムーアの娘)、マヤ・サーマン=ホーク(イーサン・ホーク&ユマ・サーマンの娘)も出演。

その他10位には、今年のサンダンス映画祭で注目された中国系アメリカ人のルル・ワン監督による家族ドラマ「The Farewell」が圏外12位からランクイン。アメリカ生まれの中国人の孫娘が、肺がんに冒され余命わずかな祖母が住む中国・長春を訪れ交流する物語。主演は「オーシャンズ8」「クレイジー・リッチ!」のオークワフィナ。

今週末は「ワイルド・スピード」シリーズのスピンオフ「ワイルド・スピード スーパーコンボ」(ドウェイン・ジョンソン、ジェイソン・ステイサム、イドリス・エルバ、バネッサ・カービー出演)が公開となる。

2019年7月29日更新 藤井竜太朗

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