全米映画ランキング : 2013年1月11日~2013年1月13日

全米映画ランキング:2013年1月15日発表(毎週月曜日更新)

全米週末興行成績:2013年1月11日~2013年1月13日
(金額・順位は確定後のもの)Exhibitor Relations Co. Inc.

順位

先週

タイトル「邦題」/配給(日本配給)

上映週

週末の興収
(単位:$)

累計興収
(単位:$)

1 27 ゼロ・ダーク・サーティ 4 24,000,000 29,481,000
2 A Haunted House

A Haunted House

Open Road Films

1 18,817,000 18,817,000
3 L.A. ギャング ストーリー

Gangster Squad
「L.A. ギャング ストーリー」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

1 16,710,000 16,710,000
4 2 ジャンゴ 繋がれざる者

Django Unchained
「ジャンゴ 繋がれざる者」

The Weinstein Company
(ソニー・ピクチャーズエンタテインメント)

3 11,065,000 125,399,122
5 4 レ・ミゼラブル(2012) 3 10,127,420 119,206,140
6 3 ホビット 思いがけない冒険

The Hobbit: An Unexpected Journey
「ホビット 思いがけない冒険」

Warner Bros.
(ワーナー・ブラザース映画)

5 9,080,000 278,124,000
7 8 リンカーン

Lincoln
「リンカーン」

Touchstone
(20世紀フォックス映画)

10 6,314,000 152,600,000
8 5 かぞくモメはじめました 3 6,100,000 60,650,304
9 1 飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲 2 5,150,000 30,751,740
10 12 世界にひとつのプレイブック 8 5,000,000 41,305,705

「ゼロ・ダーク・サーティ」がV。「L.A. ギャング ストーリー」は3位スタート

アカデミー賞ノミネート発表とゴールデン・グローブ賞の授賞式が行われた週末。全米ボックスオフィスは、「ハート・ロッカー」(2008)でオスカーを受賞したキャスリン・ビグロー監督の最新作「ゼロ・ダーク・サーティ」が拡大公開され、約2400万ドルの興収で首位に立った。

同作は、「ハート・ロッカー」のビグロー監督と脚本家マーク・ボールのコンビが、CIAと米軍によるオサマ・ビンラディン暗殺作戦の内幕に迫った実録サスペンスドラマ。01年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件から、11年5月1日のビンラディン暗殺実行までの約10年間を、ジェシカ・チャステイン演じる若き女性分析官の視点から描いている。昨年末の限定公開以降、批評家からは最大級の賛辞を受けており、2月末のアカデミー賞でも、ゴールデン・グローブ賞の主演女優賞(ドラマ部門)を受賞したチャステインほか、作品賞を含む主要部門での受賞に期待がかかっている。共演はジェイソン・クラーク、ジョエル・エドガートン、マーク・ストロング、エドガー・ラミレス、スティーブン・ディレイン、ジェニファー・イーリー、ジェームズ・ガンドルフィーニ。

2位は、「最終絶叫計画」(00)シリーズで知られるマーロン・ウェイアンズ主演のコメディ「A Haunted House」。「パラノーマル・アクティビティ」(09)などのモキュメンタリー・ホラー映画のパロディで、業界の予想を上回る約1880万ドルのオープニング興収を叩き出した。

その一方、約1670万ドルで3位と低調なスタートになってしまったのは、ショーン・ペン、ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ニック・ノルティ、エマ・ストーンら豪華スター共演の実録犯罪アクション「L.A. ギャング ストーリー」。1940~50年代にかけてロサンゼルスを舞台に大暴れした実在のユダヤ系ギャング、ミッキー・コーエン(ペン)を打倒するため、ブローリン、ゴズリングら扮する警官たちが立ち上がるというストーリー。ワーナー・ブラザース伝統のギャングアクションものだったが、レビューもかんばしくなく、華々しいスタートを飾ることができなかった。共演にアンソニー・マッキー、マイケル・ペーニャ、ロバート・パトリック、ジョバンニ・リビシ。監督は「ゾンビランド」(09)、「ピザボーイ 史上最凶のご注文」(11)のルーベン・フライシャー。

ゴールデン・グローブ賞脚本賞を受賞したクエンティン・タランティーノ監督の「ジャンゴ 繋がれざる者」は約1100万ドルの興収で4位。累計興収は約1億2500万ドルを超え、タランティーノ監督作品では「イングロリアス・バスターズ」(09/最終興収約1億2054万ドル)を抜いてトップに立った。

同じくゴールデン・グローブ賞で、コメディ・ミュージカル部門の作品賞、主演男優賞(ヒュー・ジャックマン)、助演女優賞(アン・ハサウェイ)を受賞した「レ・ミゼラブル」は5位に。アカデミー賞でも作品賞にノミネートされたので、2月末の授賞式までもうひと稼ぎできそうだ。

そのほか、アカデミー賞に主要7部門を含む8部門でノミネートを受けたデビッド・O・ラッセル監督のコメディドラマ「世界にひとつのプレイブック」が約500万ドルの興収で10位に再ランクインを果たした。

今週末は、米カリフォルニア州知事退任後、初の主演作となるアーノルド・シュワルツェネッガーのアクション大作「ラストスタンド」(キム・ジウン監督)に、ラッセル・クロウ&マーク・ウォールバーグ競演の犯罪サスペンス「Broken City」、ギレルモ・デル・トロ製作総指揮、ジェシカ・チャステイン主演のホラー「Mama」が公開となる。

2013年1月15日更新 藤井竜太朗

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