全米映画ランキング : 2009年11月27日～2009年11月29日

「ニュームーン」V2。トラボルタ＆R・ウィリアムズ共演「Old Dogs」は4位

サンクスギビングの週末。2本の新作がランクインした全米ボックスオフィスは、前週記録破りの大ヒットとなった「ニュームーン」が2週目も約4250万ドルをあげて首位を守った。前週比70％ダウンの興収ながら、10日間の累計は約2億3070万ドルとなり、シリーズ1作目「トワイライト」の最終興収1億9200万ドルをあっさりと追い抜いた。現在09年興収ナンバーワン作品「トランスフォーマー／リベンジ」（約4億200万ドル）を抜くのは無理だとしても、暫定2位の「ハリー・ポッターと謎のプリンス」（約3億1010万ドル）には追いつけるかもしれない。2位も前週同様「The Blind Side」。こちらは前週比18％アップの約4000万ドルを稼ぎ、1億ドルの大台突破。初登場4位となったのはジョン・トラボルタとロビン・ウィリアムズ共演のコメディドラマ「Old Dogs」。ビジネスパートナーのドン（ウィリアムズ）とチャーリー（トラボルタ）が、一生に一度の大きな商談を前に、ドンと前妻との間に生まれた7歳の双子の面倒を見る羽目に。共演はマット・ディロン、ジャスティン・ロング、セス・グリーン。トラボルタ夫人のケリー・プレストン、娘のエラブルー・トラボルタも出演。監督は「団塊ボーイズ」のウォルト・ベッカー。ジョエル・シルバー＆ウォシャウスキー兄弟製作のアクション「Ninja Assassin」は6位に初登場。暗殺者となるべく育てられた男ライゾウが、ベルリンでのミッションの際に組織からの裏切りに遭い……。「スピード・レーサー」のRain（ピ）が主演。監督は「V・フォー・ヴェンデッタ」のジェームズ・マクティーグ。そして拡大公開により24位から9位にランクインしてきたのは、アニメーション「The Fantastic Mr. Fox」。ロアルド・ダール原作の児童文学「父さんギツネバンザイ」を「ダージリン急行」「ライフ・アクアティック」のウェス・アンダーソン監督が映画化。きつねの親子と極悪農家3人組の戦いを描く。声の出演はジョージ・クルーニー（父さんきつね）、メリル・ストリープ（母さんきつね）のほか、ビル・マーレイ、ジェイソン・シュワルツマン、オーウェン・ウィルソン等アンダーソン組の常連が担当。批評家筋からはかなりの高評価を受けている。また、先週末111館で公開されたビゴ・モーテンセン主演の黙示録ドラマ「The Road」は11位デビューとなった。今週末は、ジュゼッペ・トルナトーレ監督の「みんな元気」をロバート・デ・ニーロ、ドリュー・バリモア、ケイト・ベッキンセール共演でリメイクした「Everybody's Fine」と、スサンネ・ビア監督「ある愛の風景」を名匠ジム・シェリダン監督がトビー・マグワイア、ジェイク・ギレンホール、ナタリー・ポートマン主演でリメイクした「Brothers」が公開される。

2009年11月30日更新　藤井竜太朗