東郷晴子 : ウィキペディア(Wikipedia)

東郷 晴子(とうごう はるこ、1920年3月15日 - 2011年3月3日)は、日本の女優。元宝塚歌劇団雪組組長。東京都出身。本名は森治子。

来歴

桜蔭高等女学校(現:桜蔭中学校・高等学校)卒業。宝塚歌劇団時代の愛称はハコちゃん

1937年、宝塚音楽歌劇学校(現・宝塚音楽学校)に入る。宝塚入団時の成績は93人中2位『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡り続けて(人物編)』監修:小林公一、阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日、p.33。ISBN 9784484146010。同期生に越路吹雪月丘夢路乙羽信子大路三千緒らがいた。1955年、宝塚歌劇団を退団。

その後は、映画、舞台、テレビドラマに出演した。

2011年3月3日、呼吸不全のため横浜市の病院で死去。90歳没。

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出演

映画

  • 旅はそよ風(1953年、宝塚映画)
  • 恋風街道(1954年、新東宝)
  • 蝶々夫人(1954年)
  • 生きものの記録(1955年、東宝)
  • ある女の場合(1956年、東宝)
  • おかしな奴(1956年、東宝)
  • 続・サザエさん(1957年、東宝) - 中村先生 役
  • 東京だヨおッ母さん(1957年、東宝)
  • 雪国(1957年、東宝)
  • 東北の神武たち(1957年、東宝)
  • ジャズ娘に栄光あれ(1957年、東宝)
  • 家内安全(1958年、東宝)
  • 若い獣(1958年、東宝)
  • 裸の大将(1958年、東宝)
  • 上役・下役・ご同役(1959年、東宝) - 相沢静子 役
  • 大学のお姐ちゃん(1959年、東宝)
  • 鉄腕投手 稲尾物語(1959年) - 稲尾久子 役
  • 女が階段を上る時(1960年、東宝)
  • 大坂城物語(1961年、東宝)
  • 小早川家の秋(1961年、東宝)
  • キングコング対ゴジラ(1962年、東宝) - 子供の母親
  • 忠臣蔵 花の巻・雪の巻 (1962.11.03、東宝) - 笹屋内儀・お京 役
  • クレージーメキシコ大作戦(1968年、東宝、渡辺プロ)
  • 風林火山(1969年、三船プロ)
  • 男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け(1976年、松竹)
  • 乱(1985年、東宝)
  • 夢(1990年、黒澤プロ)
  • 三文役者(2000年、近代映画協会)
  • 理由(2004年、アスミック・エース)

テレビドラマ

  • 新・三等重役(1959年、NET)
  • 愛妻物語(1960年、NET)
  • 遠い人(1960年、NET)
  • 小指(1960年、NET)
  • 法界坊(1961年、NET)
  • 消えたフットライト(1961年、NET)
  • 青春とはなんだ(1965年 - 1966年、NTV)
  • 東芝日曜劇場・女の足音(1965年、CBC)
  • ウルトラQ 第28話「あけてくれ! 」(1966年、TBS/円谷プロ) - 沢村トミ子
  • 橋の下(1967年、KTV)
  • 東芝日曜劇場・女と味噌汁 その10(1968年、TBS)
  • ポーラ名作劇場・ながい坂(1969年、NET)
  • 炎の青春 第6話「頑張り野郎にゃかなわない」(1969年、NTV)
  • 戦国艶物語(1969年、ABC)
  • 男は度胸(1970年、NHK)
  • 大忠臣蔵(1971年、NET)
  • アイフル大作戦 第16話「美女占い! 金儲けの探し方」(1973年、TBS)
  • 荒野の素浪人 第2シリーズ 第17話「遊女狂乱」(1974年、NET)
  • 高校教師 第25話「青春の傷痕」(1974年、12ch)
  • 華麗なる一族(1974年 - 1975年、MBS) - 小泉夫人
  • ふりむくな鶴吉 第44話「中秋の名月」(1975年、NHK)
  • 太陽にほえろ! (NTV)
    • 第180話「訣別」(1975年) - 近松サヨ
    • 第219話「誘拐」(1976年) - 文江(宮田孝子の姉)
    • 第515話「生いたち」(1982年) - 守田の隣人
  • 大江戸捜査網(12ch / 三船プロ)
    • 第185話「非情の囮作戦」(1975年)
    • 第253話「涙で斬った地獄花」(1976年) - 笠井主計の奥方
    • 第349話「過去を裁く挑戦状」(1978年)
    • 第390話「腰抜け侍怒りの封印刀」(1979年)
    • 第438話「女三味線わかれ唄」(1980年)
  • 花ぼうろ(1976年、YTV)
  • 特別機動捜査隊 (1976年、NET)
    • 第773話「ゆり子と言う女」 - 木下清子
    • 第788話「無情の風に散る」 - 野々宮夢子
  • 横溝正史シリーズ・悪魔が来りて笛を吹く(1977年、MBS)
  • 岸壁の母(1977年、TBS)
  • 特捜最前線 (ANB)
    • 第21話「胡蝶の舞の女」(1977年)
    • 第64話「牛肉闇ルート殺人事件! 」(1978年)
    • 第213話「密室殺人・小さな瞳の謎! 」(1981年)
    • 第232話「脱走・水を飲む野獣! 」(1981年)
  • 土曜ワイド劇場 (ANB)
    • 闇の中の蜜月・死の匂い(1977年)
    • 第三の来訪者・危険な結婚(1981年)
    • 禁断の実の美女 江戸川乱歩の「人間椅子」(1984年)
    • 探偵・神津恭介の殺人推理4・初夜に消えた花嫁(1986年)
  • 大空港 第29話「戦慄! 空港VIP室占拠事件」(1979年、CX / 松竹) - 披露宴出席者
  • 爆走!ドーベルマン刑事 第4話「カッコマンVS黒バイ部隊」(1980年、ANB)
  • ゴールデンワイド劇場・ガン病棟のメス(1982年、ANB)
  • 花祭(1982年、CX)
  • ザ・ハングマンII 第26話「嫁の殺意、ポックリ寺の謎」(1982年、ABC) - 松本好江
  • 水戸黄門 第13部 第3話「鬼が棲んでる天下の嶮 -箱根-」(1982年11月1日、TBS / C.A.L) - 萩
  • 土曜ドラマ・松本清張シリーズ・波の塔(1983年、NHK)
  • 激闘!カンフーチェン 第9話「再会! 恋人の故郷の斗い」(1983年、YTV)
  • ザ・サスペンス (TBS)
    • 十津川警部シリーズ3・四国連絡特急殺人事件(1983年)
  • 女たちの大坂城(1983年、YTV) - 大蔵卿局
  • 木曜ゴールデンドラマ (YTV)
    • 珠子・十歳の鎮魂歌(1983年)
  • たけしくん、ハイ!(1985年)
  • 大河ドラマ・独眼竜政宗(1987年、NHK)
  • 松本清張の絢爛たる流離 第3話「離婚した花嫁の殺意」(1987年、ANB)
  • 火曜サスペンス劇場(NTV)
    • ペイパーハネムーン(1987年)
    • 浅見光彦ミステリー3・佐渡伝説殺人事件(1988年)
  • はぐれ刑事純情派 第1シリーズ 第10話「老人の夢をくう女」(1988年、ANB)
  • 僕はあした十八になる(2001年、NHK)

舞台

  • アルプスの山の娘(宝塚歌劇団雪組公演)(1940年7月26日 - 8月25日、宝塚大劇場)
  • 軍艦旗征くところ(宝塚歌劇団雪組公演)(1942年4月26日 - 5月24日、宝塚大劇場)
  • 山三と阿國(宝塚歌劇団雪組公演)(1947年8月1日 - 8月31日、宝塚大劇場)
  • アルルの女(宝塚歌劇団雪組公演)(1948年6月1日 - 6月29日、宝塚大劇場)
  • 夜鶴双紙/アロハ・オエ(宝塚歌劇団雪組公演)(1948年10月13日 - 11月3日、宝塚大劇場)
  • 鏡獅子(宝塚歌劇団雪組公演)(1949年10月1日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • お夏笠物狂/君を呼ぶ歌(宝塚歌劇団雪組公演)(1950年7月1日 - 7月30日、宝塚大劇場)
  • スヰングハイ・スヰングロウ(宝塚歌劇団雪組公演)(1950年11月1日 - 11月29日、宝塚大劇場)
  • 虞美人 - 呂妃 役(宝塚歌劇団星組公演)(1951年8月1日 - 8月30日、宝塚大劇場)
  • 虞美人 - 呂妃 役(宝塚歌劇団花組公演)(1951年10月2日 - 10月30日、宝塚大劇場)
  • 花の風土記(宝塚歌劇団雪組公演)(1951年11月1日 - 11月29日、宝塚大劇場)
  • アンニー・ローリー (宝塚歌劇団月組公演)(1953年12月2日 - 12月28日、宝塚大劇場)
  • 虞美人 - 呂妃 役(宝塚歌劇団星組公演)(1955年3月2日 - 3月30日、宝塚大劇場)
  • 白き花の悲歌
  • 人魚姫
  • ホフマン物語
  • 華岡青洲の妻

その他のテレビ番組

  • 一枚の写真(フジテレビ)

エピソード

  • 上記の映画『蝶々夫人』ではイタリアでの撮影のため、1954年10月2日、東郷と伊吹友木子、鳳八千代淀かほる梓真弓筑紫まり、朝日奈世志子ら当時の宝塚歌劇団生徒約30名が羽田空港からエールフランス航空機でイタリアへ出発。ローマで先にイタリア入りしていた八千草薫(蝶々さん役)、寿美花代と合流している。東郷ら生徒一行がローマ空港に到着した模様や映画撮影中の模様を伝えるニュースフィルム(モノクロ)が現存する。そして、全撮影を終え、同年11月12日午後10時、羽田空港着のエールフランス航空機で東郷ら一団は約40日ぶりに帰国した。当時はまだ海外渡航自由化の遥か前で、大変貴重なヨーロッパ行きとなった。映画制作費は当時の約2億円。

関連項目

  • 東京都出身の人物一覧

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