キャロル・クリーブランド : ウィキペディア(Wikipedia)

キャロル・クリーヴランド(Carol Cleveland, 1942年1月13日 - )は、イギリスの喜劇女優。ロンドン生まれ。

人物

『空飛ぶモンティ・パイソン』に重要な役回りで出演した唯一の女性演技者として著名である。彼女はまた『Spike Milligan』、『The Two Ronnies』、『The Persuaders!(ダンディ2 華麗な冒険)』、その他のテレビ番組・映画にも出演した。彼女はモンティ・パイソンの、4つのシーズン全てと、4本の映画全てに出演した。別のパイソンズから秘かにCarol Cleavage(谷間のキャロル)と呼ばれていたように、彼女は典型的なブロンド美女を演じた。彼女が出た最初のスケッチのト書きでは、"a blonde buxom wench in the full bloom of womanhood"(色気全開の、ブロンドでぴちぴちの娘っこ)と表現されていた。彼女は自らをglamour stooge(グラマーなボケ役)と呼んでいた。

1955年、クリーヴランドは『Fist of Fun』のシリーズ1のエピソード3に少しだけカメオ出演をした。このBBC製コメディはスチュアート・リーとリチャード・ヘリングに焦点を当てたもので、クリーヴランドが出演した最初の(そして唯一の)パイソンでないスケッチ番組であった。

略歴

彼女は幼年期に母親・義父とともにアメリカ合衆国に移住し、はじめはテキサス州サン・アントニオで、次にはカリフォルニア州パサデナで育った。家族と一緒にロンドンに戻ったのは1960年である。彼女は元ミス・カリフォルニア海軍であり、MADマガジン([[:en:Mad Magazine]])のミス・ティーン・クイーンとして15歳でデビューした。彼女はまた王立演劇学校の出身者でもあり、現在はワン・ウーマン・ショー『キャロル・クリーヴランドは全て暴露する』をやっている。

母親は『モンティ・パイソン』に数回登場したことがある。一度は頭に斧を食い込ませた精神病患者として出演した。

主な出演作品

  • 伯爵夫人 A Countess from Hong Kong (1967年)
  • 空飛ぶモンティ・パイソン Monty Python's Flying Circus (テレビシリーズ、1969年 - 1974年)
  • モンティ・パイソン・アンド・ナウ And Now for Something Completely Different (1971年)
  • モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル Monty Python and the Holy Grail (1975年)
  • ライフ・オブ・ブライアン Monty Python's Life of Brian (1979年)
  • モンティ・パイソン・ライブ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル Monty Python Live at The Hollywood Bowl (1982年)
  • 人生狂騒曲 Monty Python's Meaning of Life (1983年)
  • アニー2 Annie: A Royal Adventure! (1995年)
  • モンティ・パイソン ノット・ザ・メシア Not the Messiah (He's a Very Naughty Boy) (2010年)
  • モンティ・パイソン ある嘘つきの物語 グレアム・チャップマン自伝 A Liar's Autobiography: The Untrue Story of Monty Python's Graham Chapman (2012年)

よく引用される言葉

  • "But it's my only line!"(でも私の台詞ってこれだけなのよ!)…モンティ・パイソンのあるスケッチの落ち。この中で彼女が放ったジョークはあまりうまく行かなかった。

外部リンク

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