アーニー・シェーバース : ウィキペディア(Wikipedia)

アーニー・シェーバースEarnie Shavers、1944年8月31日 - 2022年9月1日)は、アメリカ合衆国の元プロボクサー、牧師。アラバマ州出身。現役時代のニックネームは「ザ・ブラック・デストロイヤー」(漆黒の破壊者)、あるいはモハメド・アリが命名した「ジ・エイコーン」(ドングリ)。また、ボクシング・メディアやファンからは敬愛を込めて「パンチャー・オブ・ザ・センチュリー」(世紀のパンチャー)と呼ばれるHeavyweight Legend And “Puncher Of The Century” Earnie Shavers On How He’d Have Done Against The Greats Boxing News 24/7 2012年7月30日。

多くのボクシング関係者やファンから「ボクシング史上最高のハードパンチャーの1人」「ヘビー級史上最高のハードパンチャー」と称されるEarnie Shavers, one of boxing’s hardest-ever punchers, dead at 78 ニューヨーク・ポスト 2022年9月2日。シェーバースと対戦したモハメド・アリラリー・ホームズ等は、キャリアを通して最もパンチが強かった相手としてシェーバースを挙げており、同じくハードパンチャーとして知られるジョージ・フォアマンは「現役中にシェーバースと戦わなかったのは幸いだった」と語っているEarnie Shavers,” Muhammad Ali and George Foreman unanimously settle the strongest boxer of all-time debate First Sportz 2023年7月8日Earnie Shavers, regarded as one of the hardest punchers in boxing history, dies at 78 yahoo!sports 2022年9月2日。ボクシング月刊専門誌『リングマガジン』は2022年6月号の「過去100年間で最強のパンチャー100人」でシェーバースを6位に選出しているBest Punchers: 6-10 - The Ring リングマガジン。世界王座戴冠には届かなかったが、ケン・ノートンやジミー・エリスといった歴代世界ヘビー級王者から勝利を収め、アリやホームズを苦しめるなどヘビー級のトップ戦線で活躍した。

来歴

アマチュア時代

22歳という遅咲きでボクシングを始めたが直ぐに才能を開花させ、1968年のクリーブランド・ゴールデングローブ(ヘビー級)で優勝し、1969年のAAU全米選手権(ヘビー級)でも優勝するなど活躍したEarnie SHAVERS BoxingRecords。アマチュア時代の戦績は20勝6敗。

プロ時代

1965年11月6日、プロデビュー。

1971年9月28日、パット・ダンカンを5回KOで破り、ネバダ州王座獲得に成功したEarnie Shavers boxer BoxerList。

1973年6月18日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンで元WBA世界ヘビー級王者ジミー・エリスと対戦し、1回2分39秒KO勝ちを収めたWelcome To The Big Time: When Earnie Shavers Took Out Jimmy Ellis In A Round Welcome To The Big Time: When Earnie Shavers Took Out Jimmy Ellis In A Round - Boxing News Boxing News 24/7 2022年6月18日。

1977年9月29日、ニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンでキャリア晩年に差し掛かっていたWBA・WBC世界ヘビー級統一王者モハメド・アリに挑戦。フルラウンドに渡り強打でアリを苦しめるも、15回0-3の判定負けを喫し王座獲得に失敗したAli vs Shavers: The Greatest’s Finest Hour The Fight City 2023年1月5日。

1979年3月23日、ネバダ州ラスベガスのウエストゲート・ラスベガスで元WBC世界ヘビー級王者ケン・ノートンと対戦し、1回1分58秒KO勝ちを収め王者ラリー・ホームズへの挑戦権を獲得したOn This Day: Earnie Shavers caramelises Ken Norton Boxing News 2018年3月23日。

1979年9月28日、ネバダ州ラスベガスのシーザーズ・パレスでWBC世界ヘビー級王者ラリー・ホームズに挑戦。7回に強烈な右オーバーハンドでホームズからダウンを奪うも、すぐに立て直され、11回2分TKO負けを喫し王座獲得に失敗したHolmes Wins Wild Brawl The Spokesman-Review 1979年9月29日。

現役中に網膜剥離を患い、1995年に引退を発表。通算成績76勝(70KO)14敗1分でキャリアを終えた。引退後はキリスト教の牧師として活動し、慈善活動や講演などを積極的に行った。

78歳の誕生日を迎えた翌日の2022年9月1日、バージニア州の娘の自宅で病気のため死去。詳しい死因は家族の意向により明らかにされていないHow did Earnie Shavers die? Cause of death revealed Medico Topics 2022年9月2日。

私生活

シェーバースは生涯に1度結婚し、妻を含む2人の女性との間に1人の息子と9人の娘をもうけた。また、死去する前には24人の孫と1人のひ孫がいたEarnie Shavers Children: How Many Kids Does Earnie Shavers Have? MyNewsGh.com 2022年9月1日。

戦績

  • プロボクシング:91戦 76勝 (70KO) 14敗 1分

獲得タイトル

  • ネバダ州ヘビー級王座
  • クリーブランド・ゴールデングローブ ヘビー級 優勝
  • AAU全米選手権 ヘビー級 優勝

関連項目

  • 男子ボクサー一覧

外部リンク

出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 | 最終更新:2023/10/07 22:57 UTC (変更履歴
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