2018年 第90回 アカデミー賞特集(2018年) 全部門ノミネート・主演女優賞

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映画.com 第90回アカデミー賞特集

2018年3月4日(現地時間)にカリフォルニア州は ハリウッドのドルビー・シアターで開催される、
第90回アカデミー賞授賞式。最新情報をお知らせ!

Nominate - 全部門ノミネート作品 -

主演女優賞

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英王立演劇アカデミーを卒業後、舞台女優としてキャリアをスタート。マイク・リー監督の「人生は、時々晴れ」(02)で映画デビューを果たし、続いて同監督の「ヴェラ・ドレイク」(04)にも出演する。サラ・ウォーターズの小説をTVドラマ化した「荊の城」(05)の主演で注目を浴び、以降TVで活躍。リー監督と3度目のタッグとなった「ハッピー・ゴー・ラッキー」(08)で、ベルリン国際映画祭の銀熊賞(女優賞)、ゴールデングローブ賞ミュージカル/コメディ部門の最優秀女優賞を受賞する。ウッディ・アレン監督作「ブルージャスミン」(13)でアカデミー助演女優賞に初ノミネート。大ヒット作「パディントン」(14)と続編「パディントン2」(17)でブラウン夫人役を演じ、オスカー受賞作「シェイプ・オブ・ウォーター」(17)ではアカデミー主演女優賞の候補となった。その他の出演作に、ハリウッド版「GODZILLA ゴジラ」(14)とその続編(19)、伝記映画「しあわせの絵の具 愛を描く人 モード・ルイス」(16)など。

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米シカゴ出身。カナダ人聖職者夫婦の養女となり、ピッツバーグで育つ。ベサニー・カレッジで演劇の学位、イェール大学で美術学修士号を取得。卒業後、舞台女優として活動を始め、1984年、コーエン兄弟の「ブラッド・シンプル」で映画デビュー。この作品をきっかけにジョエル・コーエンと結婚し、コーエン兄弟作品に欠かせない存在となる。社会派サスペンス「ミシシッピー・バーニング」(88)でアカデミー助演女優賞に初ノミネートされ、コーエン兄弟の「ファーゴ」(96)でアカデミー主演女優賞を初受賞。「あの頃ペニー・レインと」(00)、「スタンドアップ」(05)でも同助演女優賞の候補に挙がった。その後も個性派女優として存在感を放ち、11年にはブロードウェイ劇「グッド・ピープル」でトニー賞女優賞を受賞。マーティン・マクドナー監督・脚本の映画「スリー・ビルボード」(17)では、娘を殺されて行き場のない怒りを抱える母親役を熱演し、アカデミー賞をはじめ数々の映画賞で主演女優賞を総なめにした。現代アメリカの車上生活者たちの生き様を描いたクロエ・ジャオ監督作「ノマドランド」(20)では製作と主演を務め、同作で再び賞レースを席巻。第93回アカデミー賞で自身3度目となる主演女優賞を受賞した。

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オーストラリア・ゴールドコーストで生まれ育ち、大学卒業後、演技の道に進むためメルボルンに引っ越す。2008年に女優デビューし、長寿TVドラマ「Neighbours(原題)」(08~11)で豪州内での人気が高まる。米国進出を果たしたTVシリーズ「PAN AM パンナム」(11~12)を経て、マーティン・スコセッシ監督の「ウルフ・オブ・ウォールストリート」(13)で、主演のレオナルド・ディカプリオの相手役に抜てきされ、一躍注目を浴びる。アクションアドベンチャー「ターザン:REBORN」(16)などでヒロイン役を演じたのち、DCコミックス原作の超大作「スーサイド・スクワッド」(16)のハーレイ・クイン役で世界的にブレイク。17年には「アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル」でトーニャ・ハーディングのスキャンダラスな半生を演じ、第90回アカデミー主演女優賞候補となる。その後も「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」(18)、「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(19)といった話題作に出演。シャーリーズ・セロン、ニコール・キッドマンと共演した「スキャンダル」(19)では、メインキャスターの座を狙う若手キャスターのケイラを演じ、第92回アカデミー助演女優賞にノミネート。当たり役となったハーレイ・クインに再び扮した「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 Birds of Prey」(20)では、主演のほかプロデュースも兼ねた。

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父は俳優のポール・ローナン。米ニューヨークで生まれ、3歳からはアイルランドで過ごす。9歳から同国のTVドラマに出演し、2007年の「I Could Never Be Your Woman(原題)」でスクリーンデビュー。ジョー・ライト監督の文芸作品「つぐない」(07)で13歳にしてアカデミー賞をはじめ様々な映画賞の助演女優賞にノミネートされ、期待の若手女優として注目を浴びた。その後も、スティーブン・スピルバーグ製作&ピーター・ジャクソン監督の「ラブリーボーン」(09)、再びライト監督と組んだアクション映画「ハンナ」(11)、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブタペスト・ホテル」(14)など、実力派の監督たちの作品で存在感を発揮。「ブルックリン」(15)と「レディ・バード」(17)ではアカデミー主演女優賞にノミネートされ、実力派女優としての地位を確固とした。「レディ・バード」のグレタ・ガーウィグ監督と再タッグを組んだ「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」(19)では次女ジョーを演じ、3度目のアカデミー主演女優賞ノミネートとなった。

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アメリカを代表する大女優。米イェール大学の大学院(演劇科)を卒業後、舞台俳優としてキャリアをスタートする。1977年、ジェーン・フォンダ主演の「ジュリア」で映画デビューし、翌78年の「ディア・ハンター」でアカデミー助演女優賞に初ノミネート。「クレイマー・クレイマー」(79)で同賞を受賞し、若手演技派女優のトップに躍り出る。83年には「ソフィーの選択」で同主演女優賞も受賞し、以降「愛と哀しみの果て」(85)や「激流」(94)、「マディソン郡の橋」(95)、「めぐりあう時間たち」(02)など良質の作品に多数出演。「プラダを着た悪魔」(06)の鬼上司ミランダ役で強烈な存在感を見せつけ、ミュージカル映画「マンマ・ミーア!」(08)では美声を披露した。アカデミー賞の俳優部門ノミネート回数は歴代最多を誇り、主演作「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(11)で17度目のノミネート、3度目の受賞。「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」(16)で最多ノミネート記録を20回へと更新した。

Photo:Getty Images/ロイター/アフロ