金塊強盗で指名手配→拘束→刑務所内でレコーディング&デビュー! カターの実話に基づくサクセスストーリー「RHEINGOLD」
2023年12月19日 12:00
「女は二度決断する」で第75回ゴールデングローブ賞の最優秀外国語映画賞を受賞したほか、世界三大映画祭で主要賞を獲得したドイツの若き才能、ファティ・アキン監督の新作「RHEINGOLD」が、「RHEINGOLD ラインゴールド」の邦題で、2024年3月29日に公開されることが決定。実在するドイツのラッパーで、音楽プロデューサーでもあるカターの破天荒なサクセスストーリーを紡ぐ。
主人公ジワ・ハジャビはクルド系音楽家の下に生まれ、パリに亡命し音楽教育を受け、ドイツのボンに移り住む。しかし、両親が離婚し、貧困を味わうことに。ある日、街の不良たちにブチのめされ、やり返したい一心でボクシングを覚え、カター(Xatar:危険なヤツ)となったジワは、ドラッグの売人や用心棒などで金を稼ぐようになり、やがて金塊強盗事件を起こす。世界的指名手配犯となったジワは、逃亡中のシリアで拘束され、送還されたドイツの刑務所内でレコーディングした曲でデビュー。本物の“ギャングスタ・ラッパー”となり、音楽プロデューサーとして成功していく。
本国ドイツでは興行収入約1000万ドルの大ヒットを記録し、アキン監督作品史上、最も観客を動員した作品となった。ジワを演じるのは、「悪魔は私の大親友」でヒロインが恋する高校一のモテ男を演じたエミリオ・サクラヤ。カター本人が、セリフ監修に参加している。
あわせて披露された場面写真では、ヨーロッパらしい街並みのなかで、ヤクザ然とした男ふたりが並び立ち、煙草をふかしている。さらに、ジワが弁護士らとともに立つ収監後の裁判、刑務所での録音風景などが切り取られている。いかにしてジワはカターとなり、金塊強盗事件を起こし、刑務所でレコーディングし、音楽業界で成功を掴むのか――。奇想天外な実話に基づく物語に期待が高まる。
「RHEINGOLD ラインゴールド」は、24年3月29日から、東京のヒューマントラストシネマ有楽町、シネマート新宿、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国で順次公開。