シネマ映画.comでJAIHOセレクションvol.1開催　先行初配信2作、ヨルゴス・ランティモス製作・出演「アッテンバーグ」含む10作品配信

映画配信サービスの「JAIHO（ジャイホー）」（www.jaiho.jp）と、映画.comが手がけるオンライン上の映画館「シネマ映画.com」（https://cinema.eiga.com/）とのコラボレーション企画の第2弾、「JAIHOセレクションvol.1」が12月9日～18日に開催される。

作品ラインナップには、「スクリーム」シリーズで知られる俳優がプロレスラーに転身し、選手として成長していく過程を追った「デヴィッド・アークエットは殺せない！」、2018年に起きたサウジアラビアの記者ジャマル・カショギ暗殺に迫る「ジャマル・カショギ殺害事件 真犯人は逮捕されない」のドキュメンタリー2作品がシネマ映画.com先行配信される。

さらにJAIHOでの大好評だった鬼才ヨルゴス・ランティモスが製作・出演したギリシャ映画「アッテンバーグ」をはじめ、韓国の名匠ホン・サンス監督作、イランのアッバス・キアロスタミの遺作など珠玉の全10作品が集結した。

鑑賞料金は、先行初配信作品「デヴィッド・アークエットは殺せない！ 」「ジャマル・カショギ殺害事件 真犯人は逮捕されない」各1000円（税込）、その他作品各440円（税込）、詳細はシネマ映画.com特設ページ（https://cinema.eiga.com/jaihoselection/ ）で告知する。

▼上映作品ラインナップ
■「デヴィッド・アークエットは殺せない！ 」（2020年／アメリカ）
世界中で大ヒットしシリーズ／スピンオフも製作されている米のホラー作品「スクリーム」（96他）で人気を博したデヴィッド・アークエットが、プロレスへの挑戦を通してどん底人生から這い上がる姿に密着した傑作ドキュメンタリー。彼の妻や子供たち、姉のパトリシアやロザンナ、さらにレジェンド・レスラーのリック・フレアーやエリック・ビショフたちのインタビューとともに紐解く。

■「ジャマル・カショギ殺害事件 真犯人は逮捕されない」 （2020年／アメリカ）
2018年10月2日、ワシントン・ポスト紙で活動するサウジアラビアの著名記者ジャマル・カショギが、トルコのイスタンブールにあるサウジアラビア総領事館を訪問後、行方不明になる。国連の調査団の調査により、カショギが領事館内で殺害されたことが判明。かつてサウジ王室の顧問だったカショギは米国に亡命してサウジ皇太子の政策を批判し、サウジ政府から反体制派としてマークされていた。調査を進めるうち、殺害事件の驚愕の真相と専制君主国家サウジアラビアの闇が明らかになる…。

■「アッテンバーグ」（2010年／ギリシャ）
「ロブスター」（15）、「女王陛下のお気に入り」（18）のヨルゴス・ランティモスが製作、俳優としてかかわった話題作。23歳のマリーナは、海岸沿いの工場町で建築家の父と暮らしている。人づきあいが苦手なマリーナは、デヴィッド・アッテンボローの動物ドキュメンタリーばかり見ていた。男性経験の無いマリーナは、経験豊富な親友ベラとキスの練習やセックスに関する相談を重ねていたが、レストランでテーブル・フットボールの勝負を挑んできた若いエンジニア相手に実践を試みる。一方、マリーナの父は病に侵されていて、余命が少ないことを感じていた。父のためにマリーナは、ベラにある頼み事をする…。

■「サンガイレ、17才の夏。」（2015年／リトアニア、フランス、オランダ）
17才女子のかけがえのない出会いと恋、成長を美しく繊細に描く。音楽はソフィア・コッポラ監督作「ヴァージン・スーサイズ」(99)、フランソワ・オゾン監督作「Summer of 85」(20)の音楽を手掛けたジャン＝ブノワ・ダンケル。夏のリトアニア、バカンスのため別荘に家族でやって来た17歳のサンガイレは、航空ショーのアクロバット飛行に心を奪われる。高所恐怖症でコックピットに入る勇気さえない彼女がショーでアルバイトをしていた同年代のアウステと知り合い、やがて惹かれ合う。

■「草の葉」（2018年／韓国）
韓国の名匠ホン・サンス監督作品。ミニマルな音楽使いが多い同監督作のスタイルとは違い、シューベルトやワーグナーなどのクラシック曲がBGMとして多彩に使用されている事が特徴。出演はホン・サンス監督作ではお馴染みのキム・ミニ。ある路地裏の喫茶店。何組かの男と女が会話を交わしている。そのほとんどは俳優や作家たち。自殺した女性のことを話す売り出し中の俳優とその友人女性、若い後輩女優に家の一室を貸して欲しいと頼むベテラン俳優。若い女性脚本家と数日間一緒に同じ部屋で共作しないかと相談する脚本家…。そんな会話を聞きながらパソコンに向かう1人の女性、彼女の弟が年上の恋人を連れて現れ、女性に恋人を紹介する。やがて別のテーブルに座っていた客たちが会話を交わし、身勝手でたわいなく、ちょっと気恥ずかしい会話が続いていく…。

■「川沿いのホテル」（2018年／韓国）
「川沿いのホテル」と共に韓国の名匠ホン・サンス監督作品。漢江沿いのホテルでのある冬の一日を描いた会話劇。出演は、ホン・サンス監督のミューズである俳優キム・ミニ。出演のキ・ジュボンが第68回ロカルノ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。ある冬の日、漢江沿いにある静かなホテルに長らく逗留している老詩人ヨンファンは、何となく自分が死ぬような気がして、疎遠となっていた2人の息子をホテルに呼び出した。だが、親子は同じホテルの違う場所で待っていてなかなか出会えない。ようやく互いを発見した親子はホテルのコーヒーショップで久々に会話するが、話がうまくかみ合わない。ホテルの別の部屋には失恋して傷心の美女サンヒが滞在している…。

■「ダ・カーポ」（2020年／韓国）
人気急上昇中のシンガーソングライター、ホン・イサクとクラシック・ギタリストとして国際的に活躍するチャン・ハウンを主演に、音楽への愛と夢を追う若者たちを描いた、「ONCE ダブリンの街角で」などのジョン・カーニー監督作を想わせる青春音楽映画の傑作。無名のシンガーソングライター、テイルはアメリカでの留学を終え、韓国に戻ってきた。彼はかつて自分も学んだ音楽教室を訪ね、今はその教室で教師をしている元バンド仲間だった女性ギタリスト、ジウォンに会いにいく。テイルはジウォンから行き詰まっていた新曲に助言をもらい、さらにそこで出会った中学生バンドがコンテストを目指す姿に、忘れていた音楽への思いがこみ上げてくる…。

■「アッバス・キアロスタミ／24フレーム」（2017年／イラン・フランス）
映画の概念を打ち砕き、映画とは何か？を問う、最後のメッセージ。雪の舞う湖のほとりで戯れる馬、波打ち際を横切る牛の群れ、雪原を走る鹿たち…、大自然と地球に生きる動物たちが繰り広げる生と死の日常、写真が撮られた瞬間の前と後では何が起こるのか？

■「熱帯雨」（2019年／シンガポール・台湾）
第58回金馬奨主演女優賞受賞 「イロイロ/ぬくもりの記憶」のアンソニー・チェン監督第2作。雨季のシンガポール。マレーシア出身のリンはシンガポール人の夫と結婚し、現地の中学校で教師をしている。彼女は8年間不妊治療を続けているがいまだに子供は出来ない。夫のアンドリューは妊娠にも家事にも非協力的で、同居している義父の介護やマレーシアから出稼ぎに来ている親戚との付き合いなどで、疲れ切った日々を送っていた。ある日、補習で熱心に勉強する高学年の生徒ウェイルンを家まで車で送ったことから交流がきっかけで2人の間に不思議な感情が芽生えていく…。

■「光に生きる　ロビー・ミューラー」（2018年／オランダ・ドイツ）
ヴィム・ヴェンダースやジム・ジャームッシュ、ラース・フォン・トリアーの監督作作品で知られ、素晴らしい構図や光線使いによる卓越した映像で多くの映画監督に影響を与えたオランダ出身の撮影監督ロビー・ミューラー（1940～2018）。彼が撮った様々な作品のフッテージをはじめ、長年撮りためたプライベートな映像や写真、監督や編集者、照明担当、家族など、彼の仕事や人となりを知る人々のインタビューで構成されるドキュメンタリー。