映画.comユーザーが推薦する #花火が美しい映画10作

2022年8月25日 19:00


「この空の花 長岡花火物語」
「この空の花 長岡花火物語」

あっという間に8月も最終週。今年は3年ぶりに行動制限がない夏ということで、花火大会が開かれた地域も多く、久々に華やかでにぎやかな夏の夜を楽しんだ方もいらっしゃることでしょう。このほど、映画.comがTwitterで「花火が美しい映画」を募集。寄せられた作品から10作品を紹介します。今年はまだ実際の花火を見ていない人も、映画の中の花火を見ながら残りの夏を楽しむのはいかがでしょうか?

<洋画編>

■「ミッドナイトクロス」(1982/ブライアン・デ・パルマ監督)
【作品情報】
B級恐怖映画の音響効果マン、ジャックが陰謀に巻き込まれながらも、真相を究明しようと奔走する主人公の姿を描いたサスペンス・スリラー。自動車事故を目撃し、川に落ちた車からサリーという女性を救助したジャック。サリーと同乗していた死亡者が次期大統領候補だったことを知り、さらに録音テープに収められた音から、これが狙撃によって起きた事件だと気づく。やがてサリーの正体も明るみになる。

【見どころ】
サタデー・ナイト・フィーバー」で大人気となったジョン・トラボルタ主演、巨匠デ・パルマによるサスペンス。主人公が音響マンという設定からのラスト、そして撮影方法など、見どころ満載なものの、興行成績は今一つだったそう。しかしクエンティン・タランティーノ監督が本作の大ファンだったことから、のちにトラボルタが「パルプ・フィクション」(94)で再注目されるきっかけとなったという逸話も。

→推薦者コメント「ラスト、花火は映画史に残る名シーン!」


■「ジョー・ブラックをよろしく」(1998/マーティン・ブレスト監督)

「ジョー・ブラックをよろしく」
「ジョー・ブラックをよろしく」

【作品情報】
死神と人間の女性が紡ぎ出すファンタスティックな恋愛ドラマ。大富豪パリッシュのもとに死神ジョー・ブラックがやってくる。パリッシュの娘のスーザンはジョーの姿が、意気投合した青年にそっくりだったことに驚く。なぜならジョーは死んだその青年の肉体を借りてこの世界に降りてきたのだ。ふたりは徐々に愛を深めていき、人間の恋愛を知ったジョーは彼女をあの世に連れて行きたいと葛藤するが…。

【見どころ】
この世のものではない存在が人間と恋に落ち、苦悩する……。映画らしいファンタジーと悲恋を描いたラブストーリーですが、若き日のブラッド・ピットが、花火と同じくらい美しいのです。昨年「ファーザー」でアカデミー賞主演男優賞を獲得した名優アンソニー・ホプキンスが本作でも、人間の死を見つめさせる父を好演。

→推薦者コメント「ラスト、花火を見つめながら涙するブラピがより花火を美しく見せる」


画像10

■「ワンダーウーマン1984」(2020/パティ・ジェンキンス監督)

「ワンダーウーマン1984」
「ワンダーウーマン1984」

【作品情報】
DCコミックスが生んだ女性ヒーロー、ワンダーウーマンの誕生と活躍を描き、全世界で大ヒットを記録したアクションエンタテインメント「ワンダーウーマン」の続編。考古学者のダイアナには、ヒーロー界最強とも言われるスーパーパワーを秘めた戦士ワンダーウーマンという、もうひとつの顔があった。1984年、巨大な陰謀と、正体不明の敵チーターの出現により、最強といわれるワンダーウーマンが絶体絶命の危機に陥る。

【見どころ】
前作主演のガル・ギャドットが続投し、前作でダイアナと惹かれあった、クリス・パイン演じるスティーブも再登場。とにかく強くて美しいワンダーウーマンがたった1人で人類滅亡の危機に立ち向かいます。陸・海・空それぞれのステージで手に汗握るバトルが展開、その中でもとりわけ目を引く花火は大スクリーンで見たい!

→推薦者コメント「スティーブとダイアナが飛行機に乗って花火の中を飛んでたシーンが大好き」


画像10

■「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」(2007/デビッド・イェーツ監督)

「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」
「ハリーポッターと不死鳥の騎士団」

【作品情報】
大ヒットファンタジーシリーズの5作目。闇の帝王ヴォルデモート卿の復活を目の当たりにしたハリーと、その事実を認めようとしない魔法省が対立。ホグワーツ魔法魔術学校には、「闇の魔術の防衛術」の教授としてドローレス・アンブリッジが就任。実利的な魔法の訓練を禁じるアンブリッジに対抗し、ハリーは来るべき戦いのために有志の生徒を集めて「ダンブルドア軍団」を結成し、秘密裏に魔法の特訓に励む。

【見どころ】
本作は「これまでで最もエモーショナルな作品だと思う。ハリーはとてつもない孤独を味わい、別れの悲しさを体験するわけだからね」(https://eiga.com/movie/1888/interview/)とインタビューで語るイェーツ監督。だんだんと大人になっていくハリー達の心の成長ぶりが見もの。双子のジョージとフレッドがこれでもか!という大量の花火を打ち上げます。

→推薦者コメント「フレッドとジョージがドラゴンの姿をした花火で意地悪なアンブリッジ先生を退場させるシーンは迫力もあって痛快。何発も打ち上がる魔法の花火は綺麗でした」


画像10

■「キングスマン」(2014/マシュー・ボーン監督)

「キングスマン」
「キングスマン」

【作品情報】
コリン・ファース主演、マーク・ミラー原作によるスパイアクション。表向きは高級スーツ店だが実は世界最強のスパイ組織「キングスマン」で活躍する主人公ハリー・ハートの奮闘を描く。ある日、組織の一員が何者かに殺されてしまい、その代わりに新人をスカウトすることになるハリーは、かつて命を助けてもらった恩人の息子エグジーをキングスマンの候補生に抜擢する。

【見どころ】
名優コリン・ファースが、高級ブリティッシュスーツを着こなし、キレッキレのアクションを繰り広げる…、この設定だけで世界が湧き、2010年代を代表する大ヒットスパイアクションシリーズとなった本作。マシュー・ボーン監督独自の映像センスにより、暴力的な描写もポップに変換。ある意味残酷なシーンを花火で表現するのはお見事!

→推薦者コメント「通常の美しい打ち上げ花火とは異なるので鑑賞には注意!」


画像10

<邦画>

■「ぼくらの七日間戦争」(1988/菅原比呂志監督)
【作品情報】
菅原比呂志監督が宗田理氏の同名小説を映画化。理不尽な校則に反発し廃工場に立てこもった中学生と、教師や親など大人たちとの戦いを描く。ある日、厳しい校則に耐えかねた青葉中学1年の男子生徒8人が失跡。女子3人も加わり、町外れにある廃工場に立てこもり、バリケードをつくり武装化。「子どもVS大人」のバトルが始まる。

【見どころ】
宮沢りえさんの映画デビュー作として話題を集めた本作。厳しい校則に反発し、自由を求めて立ち上がった中学生たちと生徒を制圧しようとする学校側が機動隊の出動を要請したり、生徒たちは廃戦車を動かすなどその映像も本格的。クライマックスに忘れがたい花火が上がります。

→推薦者コメント「かわいい中学生時代の宮沢りえさんにも注目です」


画像10

■「ゴールデンスランバー」(2010/中村義洋監督)

「ゴールデンスランバー」
「ゴールデンスランバー」

【作品情報】
山本周五郎賞を受賞した伊坂幸太郎の逃亡劇を、「アヒルと鴨のコインロッカー」「フィッシュストーリー」でも伊坂作品の監督を務めた中村義洋が映画化。野党初となる首相の凱旋パレードが行われている仙台で、ラジコンヘリ爆弾を使った首相暗殺事件が起きる。時を同じくして、久々に旧友・森田と再会を果たしていた青柳は、突然現れた警官から発砲され、追われる身となってしまう。

【見どころ】
堺雅人さん&竹内結子さんのコンビが爽快なヒット作。国家的陰謀と逃げつづける主人公・青柳の姿を対比させるスリリングな展開に息をのむ本作は、オール仙台ロケで撮影されました。青柳が、学生時代に花火工場でアルバイトをしていたことが、重要なエピソードに。ラストの夜空に大輪の花火が打ちあがります。

→推薦者コメント「花火は大事なアイテムです」


■「おにいちゃんのハナビ」(2010/国本雅広監督)

「おにいちゃんのハナビ」
「おにいちゃんのハナビ」

【作品情報】
雪国の小さな町を舞台に、引きこもりの兄と余命わずかな妹の実話を映画化。高良健吾谷村美月が兄妹を演じる。5年前、須藤一家は病弱な長女・華の療養のために新潟県小千谷市片貝町に引っ越してきた。毎年世界一の花火が打ち上げられる「片貝まつり」の日に半年間の入院生活を終えた華は、兄の太郎が部屋に引きこもっていることを聞かされる。華は花火大会を主催する成人会に兄を参加させようと、無理やり太郎を外に連れ出すことにする。

【見どころ】
いわゆる“難病もの”と括ることの出来ない良作。今作に登場する兄妹は実在し、彼らを紹介するドキュメンタリーを見た国本雅広監督が、映画化を決意したと製作当時に語っています。谷村さんは撮影に際し、役作りのために髪を剃り落として現場に臨みました。本編に映る花火は言うまでもなく美しいのですが、華にとって花火が幸せの象徴であることを知った太郎のひたむきな決意は、華にとって美しい花火を見上げる以上の喜びをもたらしたと言えるのではないでしょうか。藤井フミヤさんが歌う主題歌「今、君に言っておこう」にもグッときます。


■「この空の花 長岡花火物語」(2012/大林宣彦監督)

「この空の花 長岡花火物語」
「この空の花 長岡花火物語」

【作品情報】
2004年の新潟県中越地震から復興をとげ、11年の東日本大震災発生時には被災者をいち早く受け入れた新潟・長岡市を舞台に、ひとりの女性新聞記者がさまざまな人と出会い、不思議な体験を重ねていく姿を大林宣彦監督が描く。11年夏、熊本・天草の地方紙記者の玲子が新潟・長岡を訪れる。目的は、中越地震を乗り越え復興し、東日本大震災の被災者をいち早く受け入れた同地を取材すること。そして、長年音信不通だった元恋人からの「長岡の花火を見てほしい」という便りに心ひかれたためだった。

【見どころ】
長岡花火は、コロナ禍前の全盛期には100万人の観客を集めるほど全国的な知名度を誇っています。でも、商業的な花火大会ではないんです。慰霊、復興、平和への祈りが込められ、その思いを汲み取った大林監督が、花火に宿った“心”を映画にしたのです。ただ、そこは大林作品ですから、フィクション、ドキュメンタリー、演劇、アニメーションなど、ありとあらゆる手法を駆使して観る者を圧倒してきます。本編は160分と覚悟のいる尺ですが、夏の終わりの記念として観てみてはいかがでしょうか。


画像10

■「百花」(2022/川村元気監督)

「百花」
「百花」

【作品情報】
プロデューサー、脚本家、小説家として数々の作品を手がけてきた川村元気が2019年に発表した同名小説を、自ら長編初メガホンをとって映画化。レコード会社に勤める青年・葛西泉と、ピアノ教室を営む母・百合子。過去に百合子が起こしたある事件により、親子の間には埋まらない溝があった。ある日、百合子が認知症を発症する。記憶が失われていくスピードは徐々に加速し、泉の妻・香織の名前さえも分からなくなってしまう。それでも泉は、これまでの親子の時間を取り戻すかのように献身的に母を支え続ける。そんなある日、泉は百合子の部屋で1冊のノートを発見する。そこには、泉が決して忘れることのできない事件の真相がつづられていた。

【見どころ】
菅田将暉原田美枝子が親子役で主演を務めたヒューマンドラマですが、川村監督は今作を1シーン1カットで撮り切りました。認知症を発症し、どんどん記憶が失われていく百合子が口にする「半分の花火、見たい」という言葉の真意に胸が打たれます。実際に花火を打ち上げてロケを行った長野県・諏訪湖での撮影は、過酷を極めたといいます。誰に対して、どのようなことが過酷だったのかを知るために、公開(9月9日)されたら劇場で確認してみませんか?


Amazonで今すぐ購入

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 松本まりか、高橋一生主演「ブラック・ジャック」で獅子面病患者役 衝撃の3面ビジュアルも公開

    1

    松本まりか、高橋一生主演「ブラック・ジャック」で獅子面病患者役 衝撃の3面ビジュアルも公開

    2024年4月26日 06:00
  2. 【今夜金ローで放送】実写版「シンデレラ」声優、あらすじ、トリビア シンデレラ役リリー・ジェームズの来日エピソードも

    2

    【今夜金ローで放送】実写版「シンデレラ」声優、あらすじ、トリビア シンデレラ役リリー・ジェームズの来日エピソードも

    2024年4月26日 21:00
  3. 「ラストマイル」主題歌は米津玄師!「アンナチュラル」「MIU404」メンバーも集結したポスター&新予告公開

    3

    「ラストマイル」主題歌は米津玄師!「アンナチュラル」「MIU404」メンバーも集結したポスター&新予告公開

    2024年4月26日 04:00
  4. ディズニープラスのおすすめ韓国ドラマ40選 大型連休に見たい作品をご紹介

    4

    ディズニープラスのおすすめ韓国ドラマ40選 大型連休に見たい作品をご紹介

    2024年4月26日 13:00
  5. 「エイリアン ロムルス」9月6日公開&特報披露 監督は「ドント・ブリーズ」フェデ・アルバレス

    5

    「エイリアン ロムルス」9月6日公開&特報披露 監督は「ドント・ブリーズ」フェデ・アルバレス

    2024年4月26日 06:00

今週