ぼくらの七日間戦争

劇場公開日:

解説

校則に反発して廃工場に立て篭った中学生と教師や親など大人たちとの戦いを描く。宗田理原作の同名小説の映画化で脚本は前田順之介と菅原比呂志が執筆。監督はこれが第一作となる菅原比呂志、撮影は河崎敏がそれぞれ担当。

1988年製作/94分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1988年8月13日

ストーリー

ある日、校則に反発した青葉中学の一年・菊地ら男子生徒8人が失跡した。彼は自衛隊の廃工場に立てこもっていたが、学校側は体面を取りつくろうばかり。そのうち、ひとみら女生徒3人も加わり、11人での自炊生活か始まった。しかし、居場所がバレて教師や親が説得にやってきた。その場はなんとか追い返したが、子供たちはバリケードをつくり武装を始めた。体育教師の酒井らはエンジン・カッターで工場のシャッターを壊して侵入。ひとみらは地下からついに戦車まで持ち出した。学校側も機動隊の出動を要請したが、どさくさに紛れ、ひとみらはマンホールから外に脱出するのだった。

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映画レビュー

2.0中身がない

2024年4月19日
PCから投稿

題材は素晴らしいのですがあまりにも中身が無さ過ぎます。
この題材ならもっともっと面白くできたはずなのに…。
何も解決してないのに最後は良い話風に無理矢理まとめようするのは減点です。

結局子供たちがやった内容は何にもなってなくて、大人たちが変わった描写も描かれていない。
冷静に見ればこれは酷い映画です。

題材は本当に素晴らしいのにもったいなさ過ぎます。
子供と大人の「膠着状態の中での説得のし合い(ネゴシエーション)」を描くだけでも格段に面白くなったはずなのに…。

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みる

3.5宗田理先生を偲んで

2024年4月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

萌える

ぼくらのシリーズで有名な小説家の宗田理さん
2024年4月8日名古屋市の病院にて95歳で他界

過去数回鑑賞
名実ともにおじさんになってからは初めて
少なくとも20年ぶり久々の鑑賞

監督と脚本は『里見八犬伝』『天国にいちばん近い島』『二代目はクリスチャン』でプロデューサーを務めた菅原比呂志
脚本は他に『冬物語』の前田順之介

青春コメディーの名作?迷作?

舞台は市立青葉中学校
千葉県?美浜市?千葉市美浜区?
海は千葉の海?

粗筋
管理教育の中学校に反発した1年A組の男子8名が登校をボイコット
集団家出し廃工場に立てこもった
陣中見舞いにやって来た女子3人が加わり学校側に自由を要求するのであった

宮沢りえと戦車とTM NETWORK

笹野の髪型が当時からかなり怪しい
そういえば担任の先生は佐野史郎だったね
菊池健一郎!大沢健!工藤夕貴の弟・正貴!懐かしい

女子3人が加わった時に8人だけの秘密だったのになぜ居場所わかったんだと揉めるのってかなりズレているよね
だって先生や親や近所にバレてるのわかってるはずなのに

ヒロインの中山だけなぜか親が出てこない

廃工場になぜか戦車があるのも?
中山がメキシコに住んでいたときに飼っていた豚の名前「エレーナ」を戦車に命名

クライマックスは花火大会???
「やるじゃないか」と息子も褒める英治の両親

こういう粗を受け入れることができるかどうか映画鑑賞者として分岐点になるね
僕はなんだかんだ言っても大抵のことは最終的には「まっいっか」と受け入れる方

例外に漏れず原作とだいぶ違うらしい
高嶋政宏いわく『王様と私』も家庭教師モノのAVもエッセンスは一緒だという
ならばこの原作もこの映画も同様だろう
宗田理先生が子供の頃やりたかったけど時勢でやれなかった思いをぼくらのシリーズにぶつけたことを思えば原作との多少の違いなど然程問題がない

エンディングテーマはもちろんTM NETWORKの『SEVEN DAYS WAR』
歌詞のパワーワードの羅列
アントニオ猪木の『1・2・3 ダー!』みたいな異常なまでの説得力と一体感で多少のモヤモヤは吹き飛ばしてしまう

配役
生徒たちのリーダー的存在でサッカー部次期キャプテン候補の菊地英治に菊池健一郎
英治の相棒でサッカー部の補欠の相原徹に工藤正貴
喧嘩が強く英治をライバル視している安永宏に鍋島利匡
産婦人科医の息子で潔癖症の柿沼直樹に田中基
スーパーの息子で食いしん坊の日比野朗に金浜政武
成績優秀の優等生だが運動音痴の中尾和人に大沢健
花火屋の息子でおもちゃの射撃が上手い天野健二に石川英明
機械いじりが得意でオートバイを運転できる宇野秀明に中野慎
人望があり統率力がある学級委員の中山ひとみに宮沢りえ
ひとみの親友の橋口純子に五十嵐美穂
中華料理屋の娘でひとみの親友の堀場久美子に安孫子里香
青葉中学校校長で自分や学校の評判を最優先する榎本勝也に金田龍之介
青葉中学校教頭の丹羽満に笹野高史
体罰を振るう学年主任で体育教師の酒井敦に倉田保昭
体罰を振るう生活指導担当教師の野沢拓に大地康雄
反省文を強要する1年A組担任で社会科教師の八代謙一に佐野史郎
スカートの長さを厳しくチェックする1年A組の副担任の小柳に小柳みゆき
生徒には唯一同情的な英語教師の西脇由布子に賀来千香子
英治の父の菊地英介に出門英
英治の母の菊地詩乃に浅茅陽子
英治の妹の菊地まりこに穴原英梨
相原徹の母に恵千比絽
安永宏の母に田岡美也子
柿沼直樹の母に宗田千恵子
日比野朗の母に船場牡丹
中尾和人の母に沢井孝子
天野健二の母に竜のり子
天野健二の父に石川清
宇野秀明の母に西海真理
橋口純子の母に正国秀子
堀場久美子の母に三田恵子
堀場久美子の父に粟津號
ホームレスの瀬川卓蔵に室田日出男
警察官に武藤章生
英介の同僚に飯島大介
機動隊隊長に漣龍造
アナウンサーに上柳昌彦
リポーターに福永典明
ラジオDJに三宅裕司

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野川新栄

2.5う~ん、あったな、こんな時期(;一_一)

2024年2月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

寝られる

懐かしい映画、何気に記憶違い。
 全員で校舎に立て篭もって、大人と闘うんじゃなかったっけ? 一部しかあっていませんでした。(^_~;

今では、極端に描いたと思われちゃうような校則違反の取り締まり。
 否否、かなり甘く描いていますよ。現実はもっとすごかった。「うなじに髪がかかったら縛りなさい」と言われて、まじめに先生の前でやっても、ふたつに分けても縛るには髪が短くて縛れない。そうしたら「3つでも、4つにでも分けて縛りなさい」だって。どんなファッションじゃ?今ならかえって前衛的なデザインになりそうだ。
 だから、登場人物の髪型がありえなくて。男子のほとんどは、問答無用に学校で教師に丸刈りにされるような髪型ばっかり。女子も「しばれ~っ!!」て言われるよね。絶対。

映画としては、立て篭もる中学生、一人一人の背景とか性格とか、なおざり。
 校則や「勉強しなさい」しか言わない大人の価値観を問答無用に押し付けられるっていうのはわかるけど、何故あのメンバーが?立て篭もり?事情は一部の生徒のさわりだけしか触れない。
 とにかく、どんちゃん騒ぎ。バブルだったなあ。如何にもあの頃のアイドルを元に行動や表情を作っているのでリアリティがなく、今見ると笑える。もっと一人一人を丁寧に描いたら見応えあるものになったろうに。

大人目線では、「こら、火気厳禁の場所で火使うな、引火するだろ」とか、そんなところに入ったら有毒ガスが充満しているかもしれないやん(最近工事で死人出ているニュースありますよね)とか、「ふざけるなあ。死んだらどうするんだぁ!」「安全確保第一!!」って、叱りたくなるけど、
 子ども目線ではとにかく痛快。こんなのやってみたかったトリック満載。
 もう、「映画の世界」ってことで楽しめばいいのでしょう。

なんかなあ、大人の描き方も雑ですね。
 味方のふりしている英語教師も、先に書いたように「立て篭もる場所選べっ!やること選べっ!」って点では、まったく根拠なく「あの子たちなら大丈夫」って、無責任極まりなし。繰り返すけど、引火して爆発したらどうするんじゃ。
 暴力教師はね。暴力は容認できないけど、今の教師であそこまで子どもに彼らなりに向き合う教員どのくらいいるんだろう。モンスターペアレントが怖くて、見ぬふりする教員やおもねる教員。どっちが本当に子どもの為になるんだろう。
 最近も、教員と親と協力して子どもを育てることが難しくなってしまいましたが、この頃からなのね。親は忙しくて、学校と塾に子どもを押しつけていれば、教育した気になるってか?教員は親のせいにしていればいいってか?

なんて、この映画を観るといろいろと考えちゃうぅ。

けれど、そんなこと考えずに、スカッとしたい時に観る映画。日本の子どもによる『エクスペンダブルズ』。
 映画の出来だけ見ると評価もっと低くしたいけど、一度くらいは話のタネに観ておいていいんじゃなかろうかと思います。
 他のレビューでも書かれておりますが、宮沢りえさんが輝いています。

原作未読。アニメ・舞台等未鑑賞。

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とみいじょん

1.0内容が無い

2022年8月12日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:TV地上波

単純

体罰に反抗して無断で何日も休んで学校側をやっつける話。昔の宮沢りえの発音はふわふわしてて聞き取りにくい。いつから大女優になれたのか不思議。角川って戦車とか好きだよね。しかし昔は体罰酷いの当たり前だったな。

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