映画初出演でヒロインに抜てき レイチェル・ゼグラーの“ある感情”を利用した、スピルバーグ監督の演出術

2022年1月29日 10:00


マリアを演じたレイチェル・ゼグラー
マリアを演じたレイチェル・ゼグラー

ブロードウェイミュージカル「ウエスト・サイド物語」をスティーブン・スピルバーグ監督が映画化した「ウエスト・サイド・ストーリー」で、約3万人が参加したオーディションを勝ち抜き、ヒロイン・マリア役に抜てきされたレイチェル・ゼグラー。学生時代にミュージカルでの演技経験はあるものの、カメラの前で演技をするのは今回が初となるため「不安だった」と明かすゼグラーだが、スピルバーグ監督はゼグラーの“不安な感情”をマリアのキャラクター像に投影したという。

セグラーは高校の頃から学校のミュージカルの舞台に立ち、「美女と野獣」のベルや、「リトル・マーメイド」のアリエルなど、魅力的な歌声とかわいらしさで物語のヒロインを演じてきた、現在20歳の注目女優。本作のオーディションに受かったことで、当初予定していた大学の入学をキャンセルし、スピルバーグ監督作のヒロインに挑戦することになったハリウッド映画界のルーキーだ。

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しかし、初めてカメラの前で演技をすることにはやはり緊張したそうで、「私は、舞台と映画の間の演技の移行に関して、スピルバーグ監督から素晴らしいアドバイスをたくさんもらったの」と語ると、具体的なエピソードについて明かす。

「カメラの前で演技をしたことがなかったので、不安や恐怖心を抱いていたのだけど、スピルバーグ監督からその感情をマリアのキャラクターに取り入れるというアイデアがありました。マリアはマンハッタンに来てまだ4カ月だから、自分の周りにいる人たちや、自分が住んでいる街のことをよく知らない、あらゆることをするうえでナーバスなんです。だから、私が抱いている不安な感情を、マリアを演じることに利用しました。その演出にはとても驚いたけど、私にはとても嬉しいアドバイスでした」

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さらに、セグラーは「スピルバーグ監督は私にこの業界や、役者や監督やパフォーマーであることを越えて、人間としてとても多くのことを教えてくれたの。私は今後の自分の全ての作品に、そういったことを持ち込めたらいいなと思っている。なぜならそういったことは、私が演技について学べるどんなことよりもずっと、私にとって意味のあることだからね」と、演技以外にもさまざまなアドバイスをもらったそう。

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本作の公開後、実写版「白雪姫」の白雪姫に抜てきされているほか、DCのヒーロー映画「シャザム! フューリー・オブ・ザ・ゴッズ(原題)」にも出演が決まっているセグラー。本作をはじめ、これから映画界でどのような活躍をするのか、期待が高まる。

ウエスト・サイド・ストーリー」は2月11日から全国公開。

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