高良健吾、ストーカー役がピッタリに苦笑も「どういう爪痕を残すか楽しみ」

2019年7月20日 07:00


舞台挨拶に立った高良健吾ら
舞台挨拶に立った高良健吾ら

[映画.com ニュース] 俳優の高良健吾が7月19日、主演映画「アンダー・ユア・ベッド」の初日舞台挨拶を、共演の西川可奈子安部賢一安里麻里監督らと東京・テアトル新宿で行った。

「リミッターを外せ!」を合い言葉に、タブーとされるテーマを監督らの感性に任せて放つ「ハイテンション・ムービー・プロジェクト」の第2作。同作は大石圭氏の同名小説が原作で、高良は11年前にただひとり名前を呼んでくれた女性に執着的な思いを寄せる主人公・三井を演じた。

R18(18歳未満観賞不可)に指定され、「きっと皆さんは、刺激を求めて来たちょっと変わった人が多いのかな」と立ち見も出る客席に向かってニヤリ。周囲からは既に好評価が寄せられているそうだが、「今までにないくらい楽しみですが、ストーカーの役が合うといわれるとちょっと複雑ですね」と苦笑した。

ヒロインの西川も、「見た後に2~3日引きずる方が多い感じで、それだけ作品の世界観に浸っていただけているのかな。母も見て、しばらくは三井くん、三井くんと言っていた」と照れ笑い。さらに、大石氏から「初めてお会いした時に、台本にサインをくださいと言われ、恐縮しつつも光栄でした」と笑顔をはじけさせた。

撮影は約2週間でほとんど休みがなかったが、唯一の半日休憩の際にロケ地のいわき市の招待でスパリゾートハワイアンズに行ったという。そこで、西川は「高良さんの姿が見えないぞと思ったら、売店で水着を選んで買っていた。全力で三井くんを演じているのに、オフも全力で過ごされる方なんだと思った」と暴露。高良は、「最高でした。(水着は)寝間着にしています」とうれしそうに認めた。

安里監督は、「何度も危機があって、もう無理だなと思うこともあって、後ずさりしかけたら必ず誰かが背中を止めてくれた。首の皮一枚のところで救われたので、初日を迎えられて正直、ホッとしている」としみじみ。「観客の力ほど大きいものはない。心に響くものがあれば、広げてほしい」と切実な思いを語った。

高良も、「視覚、聴覚、きゅう覚を刺激するような映画です。痛々しくもあるが、どういう爪痕を残すのか楽しみ」と自信の弁。さらに、「この映画が大好きで、自分の中でも育っていくものがあった。18歳の時に見た(R18の)映画の感情が、今も残っているものもある。この映画も、そうなりうる作品だと思っています」と期待した。

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