エル・ファニング、こん身の演技を披露「アバウト・レイ 16歳の決断」予告編公開
2015年12月3日 06:00
[映画.com ニュース] 「リトル・ミス・サンシャイン」(2006)の製作陣が再結集し、ナオミ・ワッツ、エル・ファニング、スーザン・サランドンが顔をそろえた「アバウト・レイ 16歳の決断」の予告編が公開された。
トランスジェンダーの主人公レイと母マギー(ワッツ)、祖母ドリー(サランドン)の人間模様を描く本作。心も体も男性として生きることを望むレイだったが、ホルモン治療を行うためには両親から同意書にサインをもらう必要があると知る。レイの説得を受け、マギーは別れた夫に会いに行くことを決意。レズビアンのドリーも巻き込み、3者が傷つけあいながらも互いと向き合い、やがて家族として再生していく。
予告編では、子どもの決断に戸惑うマギーや、周囲に受け入れられずにケンカし、「本当の自分でいたいんだ」と悲痛な叫びを上げるレイの姿など、それぞれの苦悩が映し出される。レイの思いをくんで元夫を訪ね、「娘はもういない。レイという息子なの」と必死に説得するマギーだったがサインは得られず、レイは単身「赤ん坊のときから会っていない」という父親の家に乗り込む。予告編の全編にわたってレイ、マギー、ドリーそれぞれが手を差し伸べるシーンが象徴的に挿入され、3人の絆を感じさせる仕上がりになっている。
予告編からでもワッツ、ファニング、サランドンの高い演技力を堪能できるが、なかでもファニングはトレードマークの長髪をばっさり切り、声も変えるなどのなりきりぶり。「幸せへのキセキ」(11)や「マレフィセント」(14)とはまるで違う姿を見せる。「アバウト・レイ 16歳の決断」は、ワッツと、「英国王のスピーチ」(10)ほか多くのアカデミー賞作品を世に送り出してきたワインスタイン兄弟が製作総指揮をとる。2016年1月22日から全国公開。