【全米映画ランキング】「ボーン・レガシー」首位デビュー。ウィル・フェレルの選挙コメディは2位

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［映画.com ニュース］　3本の新作が公開された先週末の全米ボックスオフィスは、ジェレミー・レナー主演の「ボーン・レガシー」が約4020万ドルのオープニング興収で、「ダークナイト ライジング」のV4を阻み、見事首位デビューを果たした。

同作は2001年に公開されたマット・デイモン主演のスパイスリラー「ボーン・アイデンティティー」シリーズの第4弾。第3作「ボーン・アルティメイタム」において、デイモン扮する暗殺者ジェイソン・ボーンの物語は完結したが、今作では、その裏で同時進行していた国家的陰謀に翻弄（ほんろう）される暗殺者アーロン・クロス（レナー）の戦いが描かれる。シリーズの新た幕開けということと、その設定が複雑なため状況説明に多くの時間が割かれているせいか、第2、3作のように絶賛評は多く集まっていないが、約4020万ドルのオープニング興収はまずまず。第5作にはジェイソン・ボーンの再登場も噂されており、シリーズの繋ぎの役割は十分に果たしたといっていいだろう。共演はレイチェル・ワイズ、エドワード・ノートンら新キャストに、前3部作にも出演していたジョアン・アレン、デビッド・ストラザーン、スコット・グレン。監督・脚本はシリーズ全作の脚本を担当してきたトニー・ギルロイ。

オープニング興収約2700万ドルで初登場2位となったのは、ウィル・フェレル＆ザック・ガリフィアナキス主演のコメディ「ザ・キャンペーン（原題）」。選挙戦前に不祥事を起こしたノースカロライナ州の下院議員キャム・ブレイディ（フェレル）に失望した地元有力者の富豪は、観光局で働くマーティー・ハギンズ（ガリフィアナキス）を対立候補として擁立する。富豪のハギンズへのサポートにより選挙戦は大いに盛り上がるが、やがて派手な中傷合戦になってしまう……。レビューは賛否半々だが、R指定コメディとしては今年3位のオープニング興収をたたき出す大ヒットとなった。監督は「ミート・ザ・ペアレンツ」のジェイ・ローチ。共演にジェイソン・サダイキス、ディラン・マクダーモット、ジョン・リスゴー、ダン・エイクロイド、ブライアン・コックス。

3位は3週連続の王座から陥落の「ダークナイト ライジング」。24日間の累計は約3億8900万ドルで、現在全米歴代15位。大方の予想通りに最終興収4億5000万ドルまで行けば、「アバター」（09年／約7億6000万ドル）、「タイタニック」（97、12年／約6億5800万ドル）、「アベンジャーズ」（12年／約6億1700万ドル）、「ダークナイト」（08年／約5億3300万ドル）、「スター・ウォーズ　エピソード1 ファントム・メナス」（99、12年／約4億7450万ドル）、「スター・ウォーズ」（77、97年／約4億6100万ドル）に次ぐ、歴代7位となる。

そして、メリル・ストリープとトミー・リー・ジョーンズのオスカー俳優共演による恋愛ドラマ「Hope Springs」が初登場4位にランクイン。ストリープとジョーンズ扮する熟年夫婦が、新婚当初の気持ちを取り戻すため、米メイン州にいるカリスマカウンセラーを訪れるが……。監督は「プラダを着た悪魔」のデビッド・フランケル。共演にスティーブ・カレル、エリザベス・シュー。

今週末は、シルベスター・スタローン、ジェット・リー、ジェイソン・ステイサム、ブルース・ウィリス、そしてアーノルド・シュワルツェネッガーらアクションスターが再集結した「エクスペンダブルズ2」が公開となる。