みひろ「nude」初日に感涙 「人との出会いに恵まれた」

2010年9月18日 14:14


感涙のみひろ
感涙のみひろ

[映画.com ニュース] 元AV女優・みひろが書き下ろした私小説を映画化した「nude」の初日舞台挨拶が9月18日、東京・シネマート新宿で行われ、みひろをはじめ、渡辺奈緒子佐津川愛美永山たかし小沼雄一監督が登壇。劇中、主人公に“みひろ”という芸名をつけ、引退していく先輩AV女優役で出演もしたみひろは「私の思いが本になり、漫画になり、そしてこうして映画になった。本当に人との出会いに恵まれた。だからこそ実現したのだと思います」と涙を流した。

今年6月にAV女優を引退し、女優として本格始動したみひろが昨年発表した同名小説を原作に、女優になる夢をかなえようとAV業界に飛び込んだ主人公の葛藤(かっとう)をリアルに描く。渡辺はAV女優役を体当たりで熱演し、「最初は苦しかった記憶しかないが、今は幸せ。葛藤をいかに演じるか、心を丸裸にさらけ出すのが大変だった」と述懐。そんな渡辺を現場で励ましたのが、みひろの存在だといい「いつも飾らない姿でいてくれて、現場を明るくしてくれた」と感謝を述べた。

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地元の親友を演じる佐津川は、「渡辺さんとは初めて(の共演)だったが、現場では本当の親友のように見守っていた。渡辺さんには不思議な魅力がある」。みひろから会場に自分の親友の姉が来場していると聞かされると、こちらも感激の涙をうっすらと見せた。一方、永山は同せい中の恋人役で、「彼女の決断を認めたいと思う反面、事実を目の当たりにし、認められない気持ちがある。演じながら感情がゴチャゴチャになった」と複雑な役どころに苦心した様子。渡辺とのキスシーン前には「フリスクいっぱい食べました。男は身だしなみから」と笑いを誘った。

小沼監督は「大変な現場だったが、若い俳優さん、女優さんが『いいものにしよう』と頑張ってくれた。その思いがスクリーンに定着していれば」。テーマは人生に訪れる岐路だと語り、「人間、誰しも折々で選択を迫られる。それが正解か不正解かはわからないが、選択したからこそ今の自分があるし、その姿はすべて美しい」とアピール。最後に渡辺は「みひろさんを演じたい。その一心で頑張った。この決断をして良かったと思うし、これほど役と向き合ったのは初めて。今後もこの気持ちは忘れたくない」と自身の“選択”に胸を張った。

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