AV女優みひろの私小説「nude」、渡辺奈緒子主演で映画化

［映画.com ニュース］　人気AV女優・みひろが書き下ろした私小説「nude」が映画化されることになり、若手女優の渡辺奈緒子がみひろ役で出演することが決まった。みひろは、「私の歩んできた道を文字で表現することが実現し、まさか映画という形になるなんて……。素敵な役者さんたちに出演していただけてとても感謝です！」と語っている。

2002年にヘアヌード写真集「夢」でデビューしたみひろは、05年1月に周囲の反対を押し切りAVに転向。不動の人気を獲得しトップ女優の座にまで上り詰めたが、今年6月でAVを引退し本格的に女優としての活動を行なっていくことを発表したばかり。09年5月に発表した「nude」は、上京してからAV女優として生きていく強い決意と不安、葛藤（かっとう）が描かれている。

渡辺は、フランソワ・ジラール監督作「SILK」（08）でヘアヌードを披露し話題を呼んだ。今年も北野武監督の最新作「アウトレイジ」や、阪本順治監督作「行きずりの街」などに出演している。09年に俳優の窪塚洋介がカメラマンを務めた「月刊渡辺奈緒子」が、製作サイドの目に留まり主演に抜てき。「今回、初めて主演を演じることになり本当にうれしいです。みひろさんが今までの人生で経験したことを、この作品で感じて悩みながら一緒に成長していきたいと思っています」とコメントを寄せた。

5月17日にクランクインする同作は、AVの撮影シーンも当然含まれており、渡辺にとっては体当たりでの演技が要求されることになる。小沼雄一監督がメガホンをとり、共演は佐津川愛美、永山たかし、山本浩司、光石研ら。

「nude」はアルシネテラン配給で、9月から東京、10月から大阪ほかで公開。