みひろ役の渡辺奈緒子、AV撮影シーンはたくさんのスタッフに囲まれて…

2010年7月13日 19:49


難役に体当たりで挑戦
難役に体当たりで挑戦

[映画.com ニュース] 人気AV女優みひろが書き下ろした私小説を映画化した「nude」の完成披露試写会が7月13日、東京・シネマート六本木で行われ、みひろをはじめ、主演の渡辺奈緒子小沼雄一監督が舞台挨拶に立った。

原作は今年6月にAV女優を引退し、本格的な女優として始動したみひろが昨年発表した同名小説。主人公・山瀬ひろみ(渡辺)が、上京後に周囲の反対を押し切りAV女優として歩んでいく姿を赤裸々(せきらら)に描く。映画初主演となった渡辺は、「撮影期間は短かったが、毎日が濃い一日で本当に苦しかった」と心境を吐露。小沼監督とは「絶対にウソをつかないと約束した」といい、「私は演技もまだまだ未熟。とにかく、みひろさんの気持ちを演技ではなく、感じたまま表現したかった」と振り返った。

渡辺がAV撮影に臨むシーンでは、小沼監督があえてたくさんのスタッフを呼んで、現場で見学させたといい、これには渡辺も「愛情だとわかっていても、『監督、ひどいな』って思いましたよ。でもおかげで、自然と困った戸惑いの表情になっていた。監督の演出は間違っていなかった」と述懐。一方、厳しい演出法を選んだ小沼監督は、「みひろさんの人生を演じるのに小手先では絶対無理だと思った。渡辺さんは本当に芯が強くて、相当いじめたが堪えなかった」と女優魂を絶賛した。

みひろは、主人公・ひろみに“みひろ”という芸名をつけ、引退していく先輩AV女優役で出演した。自分を演じる渡辺との共演に、「戸惑いもあったけど、瞳が素敵で吸い込まれそうになった。言葉ではなく気持ちで表現する演技が、心にしみました」。小沼監督は、「(みひろ)本人がここにいるという説得力、そして演技を超える存在感。出ていただいたことが映画に力を与えてくれた」と語った。

nude」は、9月18日から公開。

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