米誌が選ぶ過去10年の「重要な映画」50本 第1位は「マルホランド・ドライブ」

2009年12月3日 18:30


ナオミ・ワッツの出世作でもある 「マルホランド・ドライブ」
ナオミ・ワッツの出世作でもある 「マルホランド・ドライブ」

[映画.com ニュース] 情報誌タイム・アウトのニューヨーク版が、過去10年間に公開された映画のベスト50を発表した。同誌に寄稿する14人の映画評論家・ライターがそれぞれ挙げたベスト10をもとに集計したもの。

第1位に輝いたのは、デビッド・リンチ監督の「マルホランド・ドライブ」(01)。同誌編集部が「2000年代という時代を反映する、“意味のある”“重要な”映画をランキングする」というように、いわゆる名作や大作のくくりにとらわれないリストになっている。20位以内にリンチ監督作品が2本、フランスのクレール・ドゥニ監督作品が2本ランクインするなど、かなりアート系に寄ったニューヨークの情報誌らしいセレクションと言えそうだ。

日本映画は第11位に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」、32位に青山真治監督の「EUREKA〈ユリイカ〉」が入った。20位~50位にはほかに、「ブロークバック・マウンテン」(21位)、「イングロリアス・バスターズ」(25位)、「オールドボーイ」(27位)、「パンズ・ラビリンス」(36位)、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」(37位)、「ダンサー・イン・ザ・ダーク」(39位)、「25時」(47位)、「ドニー・ダーコ」(48位)など。

トップ20は以下の通り。

1位 「マルホランド・ドライブ」(01)/デビッド・リンチ監督
2位 「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」(07)/ポール・トーマス・アンダーソン監督
3位 「エターナル・サンシャイン」(04)/ミシェル・ゴンドリー監督
4位 「ニュー・ワールド」(05)/テレンス・マリック監督
5位 「花様年華」(00)/ウォン・カーウァイ監督
6位 「ヤンヤン 夏の想い出」(00)/エドワード・ヤン監督
7位 「ドッグヴィル」(03)/ラース・フォン・トリアー監督
8位 「ゾディアック」(07)/デビッド・フィンチャー監督
9位 「Un Conte de Noel(原題)」(08)/アルノー・デプレシャン監督
10位 「Vendredi soir(原題)」(02)/クレール・ドゥニ監督
11位 「千と千尋の神隠し」(01)/宮崎駿監督
12位 「アメリカン・サイコ」(00)/メアリー・ハロン監督
13位 「インランド・エンパイア」(06)/デビッド・リンチ監督
14位 「ガーゴイル」(01)/クレール・ドゥニ監督
15位 「DV―ドメスティック・バイオレンス」(01)/フレデリック・ワイズマン監督
16位 「パンチドランク・ラブ」(02)/ポール・トーマス・アンダーソン監督
17位 「ゴスフォード・パーク」(01)/ロバート・アルトマン監督
18位 「ファム・ファタール」(02)/ブライアン・デ・パルマ監督
19位 「アイム・ノット・ゼア」(07)/トッド・ヘインズ監督
20位 「The Mad Songs of Fernanda Hussein(原題)」(01)/ジョン・ジャンビート監督

Amazonで今すぐ購入
マルホランド・ドライブ[DVD]

マルホランド・ドライブ[DVD]

鬼才デイヴィッド・リンチ監督が贈る、カンヌ国際映画祭監督賞に輝いた衝撃のミステリー。
ゼア・ウィル・ビー・ブラッド[Blu-ray/ブルーレイ]

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド[Blu-ray/ブルーレイ]

ポール・トーマス・アンダーソン監督の「パンチドランク・ラブ」以来となる作品。

DVD・ブルーレイ

Powered by価格.com

関連ニュース

映画ニュースアクセスランキング

本日

  1. 「シティーハンター」Netflix週間グローバルTOP10で初登場1位 鈴木亮平「素晴らしいニュースに心が震えています」

    1

    「シティーハンター」Netflix週間グローバルTOP10で初登場1位 鈴木亮平「素晴らしいニュースに心が震えています」

    2024年5月1日 08:00
  2. 江國香織が「東京タワー」撮影現場を訪問 永瀬廉、板谷由夏と鼎談「本当にお2人が美しかった」

    2

    江國香織が「東京タワー」撮影現場を訪問 永瀬廉、板谷由夏と鼎談「本当にお2人が美しかった」

    2024年5月1日 06:00
  3. ロバート・ダウニー・Jr.はアイアンマン復帰に前向き でも「アベンジャーズ」監督は…

    3

    ロバート・ダウニー・Jr.はアイアンマン復帰に前向き でも「アベンジャーズ」監督は…

    2024年5月1日 15:00
  4. 「シティーハンター」下品なアラジンから超本格ガンアクションまで “おバカっこいい”アクションシーン舞台裏

    4

    「シティーハンター」下品なアラジンから超本格ガンアクションまで “おバカっこいい”アクションシーン舞台裏

    2024年5月1日 18:30
  5. 【「猿の惑星」シリーズを振り返り】猿が人間を支配する驚きの世界 最新作はどうなる?

    5

    【「猿の惑星」シリーズを振り返り】猿が人間を支配する驚きの世界 最新作はどうなる?

    2024年5月1日 09:00

今週