スピルバーグ監督が、リンカーン映画競作のレッドフォード監督にエール

2009年9月17日 12:00


ライバル作品にエールをおくる大余裕
ライバル作品にエールをおくる大余裕

[映画.com ニュース] リンカーン米大統領の伝記映画を製作準備中のスティーブン・スピルバーグ監督が、米バラエティ誌のピーター・バード編集長の取材に答え、同じくリンカーンを題材とした映画を競作するロバート・レッドフォード監督に好意的なコメントをした。

「レッドフォードがリンカーン映画を作ってくれることは歓迎だ。我々ドリームワークスが作るリンカーン映画とは完璧に内容が異なるし、(レッドフォード作品が先に公開されるため)我々の映画の商業的な価値を必ずや高めてくれると信じている。リンカーンは題材として無尽蔵なんだ」

スピルバーグ監督は、ドリス・カーンズ・グッドウィン著による第16代米大統領エイブラハム・リンカーンの伝記小説を原作に、「ミュンヘン」の脚本家トニー・クシュナーが脚色した伝記ドラマ「リンカーン」の準備を進めている。同作は、「シンドラーのリスト」のリーアム・ニーソンがタイトルロールを演じる歴史超大作であり、南北戦争で北軍を勝利に導いた北軍司令官リンカーンの人生に焦点を当てた、2011年公開予定の作品だ。

一方、レッドフォード監督版「ザ・コンスピレーター(The Conspirator)」は、リンカーン暗殺事件に焦点を絞った作品。リンカーン暗殺に加担した罪で死刑になり、アメリカで最初に死刑執行された女性メアリー・サラットの人生を描く。つい先日、ロビン・ライト・ペン、ジェームズ・マカボイの出演が決まったばかりだ。

スピルバーグ監督は、ジェームズ・スチュワート主演のハートウォーミングコメディ「ハーヴェイ」(50)をリメイクする企画にも着手しているが、こちらに進展があったことも報じられた。トム・ハンクスの噂もあった主役に、「アイアンマン」「シャーロック・ホームズ」のロバート・ダウニー・Jr.が決まりそうだという。

同作の主人公エルウッドは、ハーベイという名の身長6フィート半(約198センチ)の空想のウサギを連れ回す風変わりな男。その奇怪な行動から精神病院に入れられるが、彼の純真さの虜になった医師や看護婦は巨大ウサギの姿を見るようになるというストーリー。実生活でドラッグ中毒によりリハビリセンターに入所したことがあるダウニー・Jr.は、まさに適役だろう。

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