ジョージ・クルーニーが米政治顧問の暗躍を描くダークコメディに挑戦!
2007年4月24日 12:00
ジョージ・クルーニーが、レイチェル・ボイントン監督の政治ドキュメンタリー「Our Bland is Crisis」(05)のリメイク権を取得。クルーニー自身がプロデュースを務め、ドラマ化されるダークコメディがワーナー・ブラザース映画で製作される。彼はまた、アカデミー作品賞候補になった「グッドナイト&グッドラック」同様に、主演と監督することも視野に入れているという。
オリジナル版のドキュメンタリー映画を訳するなら、「危機こそわれらが戦略」。ボリビアの元大統領ゴンサロ・サンチェス・デ・ロサダ氏(在任93~97、02~03年)、別名“ゴニ”が復帰を賭けた02年のボリビア大統領選挙で、当初は世論調査で大きく出遅れていたものの、アメリカ人選挙参謀の3人、ジェームズ・カービル氏、ジェレミー・ロズナー氏、スタン・グリーンバーグ氏の言うとおりに行動して選挙戦に勝ち抜くまでを生々しく描いている。06年3月にニューヨークなどで限定公開され、ハイテクで武装したアメリカ人政治顧問が海外諸国に進出して、海外の政治家を“操り人形”にするという、最近の兆候をシニカルに示して話題となった。「ゴルゴ13」あたりでネタになりそうな題材で、この映画に登場した選挙参謀チーム「グリーンバーグ、カービル&シュラム」は実際に、ビル・クリントン前米大統領、アル・ゴア前米副大統領の選挙戦に協力したこともあるという。
「グッドナイト&グッドラック」(製作・監督・出演)、「シリアナ」(製作総指揮・出演)と政治的題材を巧みに料理したクルーニーだけに、この題材をどうに描くか、興味はつきない。