連日盛況!ベルリン映画祭で故・岡本喜八監督の特集上映開催

2007年2月13日 12:00


舞台挨拶に立った岡本みね子夫人(左)と、 クリストフ・テルヘヒテ氏
舞台挨拶に立った岡本みね子夫人(左)と、 クリストフ・テルヘヒテ氏

2月8日に開幕したベルリン国際映画祭で娯楽映画の巨匠、故・岡本喜八監督の欧州初となる特集上映が催されている。上映は期間中、連日昼夜2回、会場は500席超の2劇場という大規模なもの。初日の「独立愚連隊」上映が行われたポツダム広場のソニーセンターでは、夜10時過ぎという開映にも関わらず客席の7割を埋めた観客を前に、岡本みね子夫人が声を詰まらせながら「ここに立つのは夢のよう。今日は2人でこの晴れ舞台に立っているつもりです」と挨拶した。念願の企画を実現させたフォーラム部門のディレクター、クリストフ・テルヘヒテ氏によれば、「これまでヨーロッパで日本映画といえば作家色の強いものばかりが受け入れられてきたが、エンターテインメント性が高く、独特なアイロニーを含む岡本作品の登場によって変化が起きるだろう。ドイツでは『大菩薩峠』のDVDが発売されたばかりで、共に終戦の日を扱った2作品『肉弾』と『日本のいちばん長い日』の比較などによっても、俄然注目度は高まるはずだ」と話す。

2作目の上映となった「暗黒街の対決」の回では、前日を上回る観客が詰めかけ、終映後に“ブラボー!”の掛け声もかかるなど観客は熱狂的。20分以上もロビーで質問攻めにあったみね子夫人も、感無量の面持ちだった。

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