第17回東京国際映画祭が閉幕
2004年11月2日 12:00
10月23日から開催された第17回東京国際映画祭が、31日、閉幕した。今年は従来の渋谷Bunkamuraに加えて六本木ヒルズをメイン会場に据えて開催。オープニング・イブにウォン・カーウァイの「2046」を上映し、木村拓哉が突如来場して会場を沸かせたほか、「隠し剣 鬼の爪」「ハウルの動く城」など話題作を次々上映。世界中から出演者、監督などが多数来日し、クロージング作品「ターミナル」の上映にあわせて、トム・ハンクスも8年ぶりに来日するなど、盛り上がりを見せた。
なお、コンペティション部門では、事前の星取表でも高評価だったウルグアイのフアン・パブロ・レベージャとパブロ・ストール共同監督による「ウィスキー」が東京グランプリに輝き、今年から新設された観客賞には、「大統領の理髪師」(イム・チャンサン監督)が選ばれた。また、こちらも新設となる、才能溢れる監督または映画製作者に贈られる黒澤明賞は、スティーブン・スピルバーグ(「ターミナル」)、山田洋次(「隠し剣 鬼の爪」)の両監督が受賞した。主な受賞結果は以下の通り。
■コンペティション部門
東京グランプリ
「ウィスキー」
審査員特別賞
「ココシリ:マウンテンパトロール」(ルー・チューアン監督)
最優秀監督賞
最優秀主演男優賞
オルジャス・ヌスパエフ(「スキゾ」)
最優秀主演女優賞
ミレージャ・パスクアル(「ウィスキー」)
最優秀芸術貢献賞
観客賞
「大統領の理髪師」
■アジアの風部門
最優秀アジア映画賞
「可能なる変化たち」(ミン・ビョンクク監督)
コンペティション特別枠
「花咲く春が来れば」(リュ・ジャンハ監督)
■日本映画・ある視点部門
作品賞
特別賞
黒澤明賞