阪本順治監督最新作、金大中事件の“真実”を描く「KT」完成!

2002年2月12日 12:00


(左より)原田芳雄、ヤン・ウニョン キム・ガプス、佐藤浩市、阪本順治監督
(左より)原田芳雄、ヤン・ウニョン キム・ガプス、佐藤浩市、阪本順治監督

73年8月8日に起きた金大中氏(現・韓国大統領)拉致事件──この、日韓のタブーともいえる事件の封印された“真相”を大胆な解釈で描いた、日韓合作の問題作「KT」がついに完成した。2月5日には東京・有楽町のよみうりホールにて完成披露試写会が行われ、上映前の舞台挨拶にメガホンを取った阪本順治監督、日韓の主要キャストである佐藤藤浩市、キム・ガプス、ヤン・ウニョン、原田芳雄が顔を揃えた。

「『隣国の大統領の話なんて誰も観ない』とまで言われた企画をこうして完成させることができて、本当によかった」と、喜びを語ったのは阪本監督。阪本作品の常連ながら、自衛隊の諜報活動員・富田役が初の主演となった佐藤は「内容的には、こういった映画があってもいいと思えるはず」と語り、また、韓国の諜報員を演じるキム・ガプスも「脚本を読んだときは驚いたが、今は素晴らしい作品に参加できてよかったと思う」と、作品への自信をうかがわせた。

ベルリン国際映画祭コンペティション部門へ正式出品される同作、「コンペじゃなく“コンパ”に行ってくるつもり(笑)」とは阪本監督の弁だが、その結果にも期待したい。5月から、新宿シネマスクエアとうきゅうほかにて全国ロードショーされる。

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