「コメディーだがある意味堅実な王道展開」身代わり忠臣蔵 cysteineさんの映画レビュー(感想・評価)
コメディーだがある意味堅実な王道展開
クリックして本文を読む
権力者の身代わりにさせられた貧乏人の方が、実は人間としては善良で、
最初は金目当てだったところから成長し、下の身分の者たちを大事に扱い慕われ、
やがて自分の立場で成すべきことに目覚める……まぁ、実は割と王道ですよね。
本来不倶戴天の敵同士である吉良上野介(の身代わり)と大石内蔵助が互いの素性も知らぬまま、偶然の出会いから通じ合い、
あるべき筋は通しつつ、互いの家臣たちの犠牲を出さないために、討ち入りという八百長試合に挑む……という、これも本来の忠臣蔵あってこその、そこからの「ズラし」という一種の王道。
比較的わかりやすい伏線から残されていた本物の吉良上野介の遺体からの逆転……という、まぁ正直ありがちなどんでん返し。これもまた王道。
というわけで、実は意外と堅実な話づくりで基本に忠実。
ムロツヨシさんのコメディー・シリアス両方いける芝居力がそこに上手くマッチしている良作。
☆4付けてもよかったんだけど、最後の首ラグビーは、さすがにちょっとギャグ狙いに走りすぎててどうなのかなと思ったので-0.5。
流石に内蔵助が、斬るか斬らないかを葛藤してたシリアスシーンの後でやることじゃないな、というのが自分の印象。
コメントする